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【春の甲子園】出場校の決め方とは?春と夏の違いについて徹底調査!

高校野球における最高峰の大会は、毎年甲子園で開催される「春の選抜大会」と「夏の選手権大会」です。

この記事では、春・夏それぞれの出場校決定方法と、違いについて詳しく解説します。

春の選抜と夏の選手権について

毎年甲子園で開催される高校野球の全国大会は、前述のとおり春と夏に実施され、一般的には春、夏いずれも「甲子園大会」の愛称で親しまれています。

ただし、本来はそれぞれ正式名称があり、出場校の選定も異なっています。

正式名称は、春の甲子園が「選抜高等学校野球大会」、夏の大会は「全国高等学校野球選手権大会」となります。

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春の甲子園大会における出場校の決定方法

球春到来を告げる「センバツ」こと、春の選抜大会における出場校の決め方についてみていきます。

春の選抜は32校が出場

春の甲子園こと選抜高等学校野球大会の出場校枠は、記念大会を除けば通常32校となっています。

32校の内訳について、以下に解説します。

【一般枠】

春の選抜大会に出場できる枠としては、その大部分が「一般枠」とよばれる区分となります。

一般枠として春の甲子園本大会に出場する各校の選出方法は、主に前年の秋に行われる地区大会の成績が基準となります。

各地区における一般枠での出場校の配分は以下のとおりです。
*( )内は出場校数

北海道(1)
東北(2)
関東(5)
東京(1)
北信越(2)
東海(2)
近畿(6)
中国(2)**
四国(2)**
九州・沖縄(4)

** 試合の内容や結果により、中四国からもう1校を選出

一般枠は、上記に挙げた10地区から28校が選出されます。

各地域における具体的な選考基準は、上述のとおり秋季大会の結果が基準となりますが、主な判断基準は次のとおりとなっています。

・地区枠が1校の場合:優勝校を選出
・2枠の場合:優勝校と準優勝校の2校を選出
・4枠の場合:ベスト4以上を基準とし、最終的には試合内容や対戦相手などを総合的に勘案して選出
・5校以上の場合:ベスト8以上を基準とし、試合内容や対戦相手などによって総合的に判断し、選出

なお、地域の配分は「固定枠」ではなく、実際には2014年の選抜高校野球大会で九州地域から5校が選抜された事例もあるとおり、流動的な要素もありますが、28校の枠そのものは固定されています。

その後、別の3枠を「21世紀枠」として選出し、さらに前年秋に実施される明治神宮大会の覇者は無条件で1枠を与えられるため、この1校を加えて合計32校が選定されます。

例年1月下旬に選考委員会が開催され、開催日当日の午後3時より、北海道から順に出場校名と選出理由が発表されます。

なお、発表から本大会が開催されるまでには2ケ月ほどの期間があるため、不測の事態などに備えて各地区から補欠校が選出され、代替として選定される場合もあります。

【21世紀枠】

今では定着した21世紀枠ですが、この制度は今世紀(21世紀)最初の大会となった2001年の第73回選抜高等学校野球大会で新たに設けられた特別枠です。

21世紀枠の趣旨は、部員不足や、専用グラウンドを持たない、豪雪地帯のため普段の練習もままならないなどの、様々な困難を克服した学校を中心に選出されるものです。

具体的な選定基準は次のとおりです。

・少数部員、施設面のハンディ、自然災害など困難な環境を克服している
・学業と部活動を両立させている
・予選では良い成績を挙げたが、強豪校に惜敗するなどの理由で甲子園に出場できない
・創意工夫した練習で成果を上げている
・校内、地域での活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えている

その一方、単にこうした困難を克服しただけで選出されるのではなく、本大会に出場する以上、一定の強さも要求されます。

こうしたバランスを考慮した上での基準となるのが、各地域での秋季大会でベスト16以上(128校以上が参加した地域はベスト32)の成績を残すこととなります。

この条件を満たす高校を各都道府県で1校ずつ推薦し、その後各地区で1校に絞られ、最終的には上記の選考委員会で「東日本1校、西日本1校、東西を問わず1校」の合計3校が選出される運びとなります。

【明治神宮大会優勝枠】

上述のとおり、選抜大会で必ず追加の1枠に選定されるのが明治神宮大会優勝枠です。例えば、2022年の場合、明治神宮大会の優勝校者は近畿地区の大阪桐蔭でした。

通常であれば近畿地区の出場枠は6校ですが、この実績によって近畿地区にはさらに1校がプラスとなり、合計7校が選出されます。

夏の甲子園大会における出場校の決定方法

次に、夏の選手権大会における出場校の選定方法について解説します。

夏の選手権は各都道府県の代表校が出場

夏の高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)における出場校の選定方法は、春の選抜高等学校野球大会(春の甲子園)と比べれば極めてシンプルです。

端的に言えば、各地域でのトーナメント方式による予選を勝ち抜いた代表校が本大会に出場する仕組みです。

各地域とは、全国47の各都道府県に加え、出場校数を配慮し、東京都は東西、北海道は南北にそれぞれ分割し、2校ずつ選出されます。このため、本大会に出場するのは合計49校となります。

なお、定期的に開催される記念大会においては参加校が増えるため、この限りではありません。

夏の甲子園は、春の甲子園と違って各都道府県から必ず1校以上が出場するため、春の甲子園よりも地元ファンの熱狂度が高まり、盛り上がることが多くなります。

また、3年生は、秋の国体出場などを除き、基本的には夏の甲子園で敗退した瞬間に引退することとなるので、ファンの応援もピークに達します。

まとめ

球春到来を告げる「春の選抜甲子園大会」における出場校を決める方法と、夏の選手権大会における選定方法との違いについて詳しく解説しました。

選抜大会の出場校選定方法は、夏の選手権大会と比べれば非常に複雑であり、先行を行う上で人為的な判断要素が加わるため、やや不明確な部分があるのも事実です。

特に最近では、22世紀枠なども加わり、選考方法の公平さなどについて様々な議論もあります。しかし、一旦選ばれた以上、出場校はそれを素直に受け入れ、感謝を胸に秘めて全力で戦います。

今年のセンバツでも、どの高校が選ばれ、白熱した名試合を戦ってくれるのか、大いに期待したいものです。

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ミッシー

ミッシー

スポーツ全般を観るのもするのも大好きなスポーツファン

オールド野球ファンがドメインですが、他にもラグビー・サッカーなど、どんなスポーツでも大好きです。本格的なスポーツ経験は剣道で、趣味のスポーツとしては野球・水泳・ジョギングなどを愛好しています。

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