通常、大人のサッカーは11人対11人で行うスポーツですが、2011年から小学生年代に関しては主な大会は8人対8人へと変更されています。
これにより当然のことながら、フォーメーションの変化も起こることとなります。
では、小学生年代のサッカーにおけるフォーメーションはどのようなものがあるのか!?
今回は4つのフォーメーションについて解説していきます。
是非、参考にしみてください。
少年サッカーのフォーメーションを徹底解説!!メリット・デメリットとは
主流・安定の3-3-1
小学生年代において、3-3-1が最も採用されているフォーメーションと言われております。
特に小学校低学年は、この3-3-1からスタートすることが主流であり、この3-3-1でまずは8人制のサッカーに慣れ、そこから少しずつ他のフォーメーションへと移行していくことが多いのではないでしょうか!?
3-3-1のメリット
3-3-1の最大の特徴は、なんと言っても安定感。
ディフェンスに3人、中盤に3人が配置されているため、ピッチ内のスペースが効率よく埋められております。
また、ディフェンスのブロックが作りやすく、各ポジションの役割が明確なため戦術理解が低くても対応できる、といった特徴もあります。
3-3-1のデメリット
安定的なフォーメーションである一方で、流動性があまり生み出せないことがデメリットと言えるかもしれません。
大袈裟に言うと選手の考える力、自由な発想がなくても戦えてしまうフォーメーション、型に上手くはめられるフォーメーションであるため、少し面白みに欠けてしまうかもしれません。
攻撃的な2-3-2
攻撃に重きを置いたフォーメンションと言えます。
選手の個々の能力を活かすとともに、より流動的な動きを求められます。
また、ディフェンスが2人ということもあり、高い個人能力が必要であり、戦術理解度も求められるフォーメーションと言えるでしょう。
2-3-2のメリット
より流動的且つ攻撃的なサッカーが展開できる点が、この2-3-2の最大のメリットではないでしょうか!?
サッカーは点を取るスポーツであり、点を取らないと勝てません。
そういった意味で、この2-3-2のフォーメーションは、前からプレスを掛けアグレッシブな攻撃的サッカーが展開できるフォーメーションと言えるのではないでしょうか。
2-3-2のデメリット
ディフェンスが2人ということもあり、守備側のスペースが広大にあり、ディフェンス2枚が強固でないと簡単に崩されてしまう可能性があります。
また、サイドの選手には攻撃にも守備に重要な役割となる為、かなりの運動量が求められることになります。
個の力を要するフォーメーションと言えるかもしれません。
中盤を制する2-4-1
このフォーメーションの特徴は、なんと言っても中盤が厚く、バランスがいいことではないでしょうか!?
ピッチの真ん中に陣取ることが多い中盤の選手の数が多いため、攻撃的な組み立てを行ったりするような試合展開を目指すことが可能です。
攻撃においても守備においても中盤の選手が鍵を握ることになるでしょう。
2-4-1のメリット
中盤での数的優位が作りやすく、中盤で主導権を握ることができるフォーメーションと言えます。
また、可変性があるため、時にはサイドを引き気味にし4-2-1にしたり、中にいる中盤を一つ下げ3-3-1にしたりと、フォーメーションを変化させやすいこともメリットではないでしょうか!?
2-4-1のデメリット
中盤の守備意識が低いと、ディフェンスが2枚のため、守備が崩壊してしまう可能性があります。
また、戦術理解度がある程度必要であることと、ワントップの個人能力も問われます。
更に、中盤が流動的に動けないと上手く機能しない傾向にあります。
無限の可能性3-2-2
このフォーメーションを採用しているチームは意外に少なくありません。
中盤の人数が少ないため、フォワードもディフェンスも臨機応変に中盤に顔を出していく必要がありますが、この流動性を生み出せることこそが、このフォーメーションの特徴でしょう。
3-2-2のメリット
自由な発想をもとに、流動的なポジショニングでゲームを組み立てていくフォーメーションであり、選手の個性が活かせるフォーメーションと言えるでしょう。
中盤が2枚のため、サイドバックやフォワードも積極的に中盤に絡んでいけるため、よりサッカーの戦術性を考えなければならないこともこのフォーメーションのメリットではないでしょうか!?
3-2-2のデメリット
中盤が2枚ということで、中盤で数的不利の状況が続くとかなりきつくなります。
中盤2枚の運動量は絶対的に必要です。
また、チーム全体で連動した動きが意識できていないと、この3-2-2は機能しないかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか!?今回は少年サッカーの基本的なフォーメーションについて、4つほど解説させて頂きました。
前提として、サッカーにおけるフォーメーションは、サッカーを面白くする一つの要素に過ぎません。
十人いれば十人の見方があるのが、サッカーにおけるフォーメーションです。
小学生年代のサッカーは、個々の能力的にも戦術的にも年々進化しておりますが、どのフォーメーションが良いのかは、チームによって異なりますし、どのような選手がいるかによっても使い分ける必要があります。
ただ、一つのフォーメーションに固執することなく、この小学生年代は様々なフォーメーション、ポジションを試し、選手を育成していくべきでしょう。