ジムなどでスポーツの技術指導をする専門職がスポーツインストラクター。
さまざまなスポーツの分野・場所で働く仕事で、憧れる人も多い職業の一つです。
ではその年収はどれくらいになるのでしょうか。
今回は、スポーツインストラクターの年収事情について調査。
具体的な仕事内容や将来性についても解説します。
【スポーツインストラクター】とは
スポーツインストラクターは、幅広いスポーツの指導をする職業。
ジムでマシンの使い方を教える、フィットネスクラブでレッスンを行う、スイミングスクールで泳ぎ方を教えるなど、さまざまなスポーツの分野や場所で働いています。
スポーツトレーナーとの違い
スポーツインストラクターと似た職業がスポーツトレーナー。
その違いは指導内容になります。
スポーツトレーナーはスポーツの技術指導や体調管理、リハビリの指導など、選手などに対して広範囲のサポートをするのが仕事。
これに対して今回のテーマであるスポーツインストラクターの指導内容は技術面がメインとなります。
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【スポーツインストラクター】年収事情
スポーツインストラクターの主な就業先は以下のような施設になります。
フィットネスクラブ
スポーツジム
ダンススクール
スイミングスクール
ヨガスタジオ
エアロビクススタジオ
体操教室
総合体育館
福祉施設
スキー場などのアウトドアレジャー施設
こういった施設で技術指導をするのがスポーツインストラクター。
筋トレ、ダンス、水泳、エアロビクス、スキー、サーフィンなど、それぞれに専門的なスポーツ技術を一般の顧客に指導します。
ではその年収はどのようになっているのでしょうか。
雇用形態
スポーツインストラクターは正社員雇用よりも契約社員、アルバイトの雇用が多く、フリーのインストラクターで働く人も少なくない職業。
正社員雇用が少ないのは、実は辞めてしまう人が多いためだと言われています。特に20代〜30代の若い人材は、契約社員やアルバイトで雇用するケースが多い傾向。
ただし近年では以前より安定した収入が見込める業種となっていて、積極的な正社員雇用も増えているようです。
収入
スポーツインストラクターのパートやアルバイトの時給は、約950円〜約1400円が相場。平均時給は1080円前後となっています。
契約社員の場合の月給は、約19万円〜約25万円が相場。年収は約230万円〜約300万円です。
そして正職員になった場合の月給は、約21万円〜約38万円が相場。ボーナス込みの年収は約300万円〜約530万円となっています。平均年収は350万円ほどです。
ただしスポーツインストラクターの仕事は指導する内容によって千差万別。レッスンが大人気になれば年収はさらに上がる可能性もあります。
スポーツトレーナーとの比較
より広範囲の指導を行うスポーツトレーナーと比べて、年収はどうなのでしょうか。
スポーツトレーナーはプロ選手やプロチーム、実業団などと契約してトータルな指導や健康管理を行うのが主な仕事。
そのような仕事内容ですから日本ではスポーツトレーナーとしての働き口は限られていて、専属契約の公募もほとんどありません。
その代わりにスポーツトレーナーの年収は、平均年俸でも500万円〜600万円程度と、スポーツインストラクターよりは高額。
チーム事情や経験値によっては1000万円を超えることも珍しくありません。
ただし多くのスポーツトレーナーは1年契約で、結果が出なければ契約を切られることもよくあります。
比較すればスポーツインストラクターは年収が低い代わりに安定しているのが魅力と言えそうです。
収入を増やす方法
スポーツインストラクターとして年収を増やしている人の多くは、個人事業主やフリー契約となっています。
さらに指導プログラムの開発やインストラクターの育成、新たな健康サービスの作成など、仕事の幅を広げているのが特徴。
個人事業主やフリーで売れっ子になれば、年収1000万円を超えることも夢ではありません。
ただし非常に不安定であるのも事実です。
スポーツインストラクターの将来性
ではスポーツインストラクターという職業の現在の需要と将来性はどのようになっているのでしょうか。
近年はスポーツ志向・健康志向の高まりで、スポーツインストラクターの需要は拡大傾向でした。
ところが新型コロナウイルスの流行で、2020年以降はフィットネスジムなどの売上・会員数が激減。この頃はかなり危機的な状況だったといえます。
しかしその後需要は回復。長期的に見ればスポーツインストラクターの需要は高まっていくと予想されています。
またシニア向けサービスの需要も拡大中。近年は健康寿命を伸ばすことが命題となっているため、アクティブシニア世代に向けたスポーツ技術の指導者も必要になると言われています。
その結果、スポーツインストラクターは以前よりも安定した職業に。
特にシニア世代向けの運動指導教室などは正社員を増やす傾向があるため、将来性も高いと言えそうです。
まとめ
一般的には会社員などと比較して年収は少し低めとなるスポーツインストラクター。しかし今回ご紹介したように売れっ子の個人事業主になれば、1000万円を超える可能性もあります。
一方、スポーツジムやフィットネスクラブの正社員になれば、安定した収入を得られるところが魅力です。
いずれの場合も自分の付加価値を高めることが収入アップの秘訣。
難しい資格や競合者の少ない得意ジャンルなど、自分の強みを持っておくことが年収アップにつながります。
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