「世界一健康的なスポーツ」とも言われているスカッシュ。
実は世界的には185の国で2000万人がプレイしている人気スポーツなのです。でも日本ではまだまだマイナーな存在。
ここでは「名前は知っていてもどんなスポーツかよく分からない」という人が多いスカッシュの魅力を再発見していきます。
スカッシュとは
スカッシュは四方を壁に囲まれたコートで壁に向かってボールを打ち合うテニスのようなスポーツ。ルールは基本的にはシンプルで、前の壁の決められた範囲に打ち返せないか、2バウンドしてしまったら相手の得点となります。
スカッシュという名前は「押しつぶす」という意味。19世紀のロンドンで学生がテニスの壁打ちをする際、狭い割にボールにスピードが出過ぎたため、ボールを潰して使ったのが始まりだと言われています。
スカッシュの魅力
スカッシュは、実は日本の環境にもとても合ったスポーツ。現代の日本人にとって嬉しい特徴がいくつもあります。
雨や雪でもプレイできる
インドアスポーツであるスカッシュは天候に関係なくプレイ可能。雨や雪、真夏の暑さや真冬の寒さ、強風も気にする必要はありません。
とはいえ、スカッシュのコートを見たことがないという方も多いのではないでしょうか。
実はスカッシュのコートの多くは、フィットネスクラブやスポーツクラブの中にあるのです。これはコートが狭いスカッシュならではといえるメリット。少し探せば、「あんな普通のビルの中に!」と驚くような場所で見つかるかもしれません。
1人でもできる
ラケットスポーツは2人や4人で行うもの。スカッシュも基本的には2人のプレイヤーが壁にボールを打ち合って試合をします。
ところが壁にボールを打ち、跳ね返ってきたボールを打つというスポーツなので、スカッシュは1人でもプレイ可能。仲間を誘う必要もなく、会社や学校帰りなどに思い立ったらすぐ楽しむことができるのです。忙しい日本人には最適かもしれません。
世界一健康なスポーツ
スカッシュを「世界一健康的なスポーツ」と評価したのは、雑誌「フォーブス」。「心肺フィットネス」や「持久力」、「怪我のリスク」などから判断した結果、水泳、バスケットボール、ランニング、エアロビクスなどを抑えて健康的なスポーツランキングの総合1位になっています。
消費カロリーがすごい
スカッシュが「世界一健康的なスポーツ」に選ばれた最も大きな理由が、時間当たりの消費カロリー。
体重や運動量によって上下しますが、30分間の運動での平均値を比較すると、水泳が約345キロカロリー、バスケットボールが約302キロカロリー、ランニングが約431キロカロリーであるのに対して、スカッシュは約517キロカロリー。
すぐに返ってくるボールを強く打ち続けるため、短時間でかなりのカロリーを消費できるのです。
始めやすく、奥が深い
テニスや卓球などと違ってコート外へのアウトがないスカッシュは、実は初心者にも優しいスポーツ。
多少おかしなところへ飛んでしまっても壁で跳ね返ってくるため、すぐに楽しめるレベルになると言われています。
その一方で、四方の壁を使えることから立体的な思考も求められるのがスカッシュの魅力です。上級者になると、後ろの壁から跳ね返ってくるボールを打つことや、横の壁を利用して攻撃することも。
駆け引きをして相手をより打ちにくい状態に追い込んでいくことから「スポーツ界のチェス」とも呼ばれています。間口が広く、非常に奥深いスポーツなのです。
スカッシュを始めるには
スカッシュを始めるには、いくつかの道具を揃える必要があります。
主なところでは、ラケットとシューズ、アイガード、ボールなど。ただしコートがあるスポーツクラブではレンタルしてくれる場合がほとんど。無料体験を行なっているクラブも多く、最初は手ぶらで体験することも可能です。
ラケット
スカッシュのラケットはテニスのラケットを細くしたような専用品。一般的なスポーツ店では売っていない場合がほとんどですが、コートがあるスポーツクラブの多くで買うことができます。
重さや重心位置に幅があるため、最初はコートのレンタルラケットを何本か試してから、好みのタイプを買う方が良いかもしれません。
シューズ
スカッシュ専用のシューズもありますが、バドミントンやバレーボール、卓球用などのインドアシューズを代用することも可能です。
ただしバスケットボール用やエアロビクス用は靴底が厚すぎるためあまり向いていません。
アイガード
アイガードは目を保護するゴーグルのようなもの。19歳未満の公式試合では着用が義務付けられています。
大人は義務ではありませんが、目の怪我を予防するためには着用する方が良いとされています。
ボール
中が中空のゴム製になっている専用ボールは、弾みやすさや微妙な大きさの違いによって種類が分けられています。
公式試合に使うボールには規定がありますが、初心者は大きくて弾みやすいボールの方が打ちやすいと言われています。
まとめ
あまり知る機会がないことからハードルが高そうに思われがちなスカッシュは、実はメリットいっぱいの身近なスポーツです。
一人でも楽しめ、短時間で運動不足の解消もできるスカッシュを一度体験してみてはいかがでしょうか。
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