近年では、スポーツは身体的なトレーニングだけではなくメンタルの部分のトレーニングも重要だと考えられています。
身体的なサポートを役割とするトレーナーがいるのと同じ様に、メンタルをサポートするメンタルトレーナーについてお伝えしていきます。
メンタルトレーナーとは？
メンタルトレーナーとは、選手が抱える問題に一緒に向き合い、解決に向けてのサポートや選手が掲げる目標達成などをメンタル面からサポートする仕事です。
メンタルトレーナーの行うトレーニングは、気合いや根性論ではなく心理学などをベースにしたカウンセリングやコーチングの技術を使ってメンタルトレーニングを行います。
選手が大事な大会や目標とする試合で最高のパフォーマンスを発揮する為に欠かせないものなのです。
選手自身の話を良く聞き、選手の望む目標、問題、課題などを知り信頼関係を築く事もメンタルトレーナーの大切で一番初めに行う仕事と言っても過言ではありません。
その上で、様々なワークやトレーニングを提供し、その結果を分析しながら目標達成や問題解決に向けて共に歩んでいく仕事なのです。
またメンタルトレーニングは、スポーツだけでなくビジネスや教育など幅広い領域でニーズが高まりつつある仕事です。
メンタルトレーナーになるためには？
実はメンタルトレーナーとして活動するために必ず必要な資格や学歴は無いのです。
しかし、トレーニングやコーチングを行う上で心理学をベースとした専門的な知識やカウンセリングの技術などを学び・実践出来る能力が必要です。
どんな所で専門的な知識を学べるのかを説明していきます。
・大学や大学院・短大・専門学校の心理系の学科
基礎的な理論から応用まで心理学を体系的に勉強する事ができますので、心理系の職業に携わりたい場合はこの様な道を選ぶとよいでしょう。
国家資格である「公認心理師」「精神保健福祉士」や民間資格ではありますが、指定の大学院修了で受験出来る「臨床心理士」などの資格試験を受験する事が出来ます。
しかし、スポーツだけに特化して勉強するわけではないので学習した知識を応用してスポーツ選手に関わるか、新たにスポーツ心理学やスポーツ科学などを学ぶ事が必要となってきます。
・民間企業や団体の資格講習会、通信教育
各企業や団体が開催している資格講習会に参加するか通信教育で勉強し、その企業や団体が公認する資格を取得し活動する方法です。
スポーツやビジネスに特化しているなど、様々ですのでメンタルトレーナーとしてスポーツに関わりたければスポーツ系の資格を受講するとよいでしょう。
大学や短大などと違い短期間で資格取得できる為、目的がはっきりしている場合にはおすすめです。
しかし、心理系の深い部分までは学習しきれない為、関わるスポーツ選手やクライアントによっては新たにスポーツ以外の心理学を学習しなければいけない場合があります。
この様に大きく分けると２つのパターンでメンタルトレーナーとして活動出来る下準備が出来ます。
メンタルトレーナーが活躍する現場とは？
スポーツ系のメンタルトレーナーが活躍する現場も様々です。
どんな現場があるのかいくつか紹介していきます。
・プロチームや企業チーム
トップレベルのアスリート達をサポートする現場です。
個々の選手をサポートする場合もあれば、チーム全体をサポートしパフォーマンスアップに導いていきます。
近年では、アスリート個人から依頼を受けサポートしていくケースもあります。
・大学や高校などの部活や民間のクラブチーム
学生年代をメンタルからサポートしていく現場です。
トップアスリートとは違い、精神的にも身体的にも未発達の世代のため、スポーツ以外の事がパフォーマンスに影響している事も少なくありません。
多感な時期の学生アスリートをどう導いていくかが鍵になります。
チーム全体をサポートし、チーム単位でメンタルトレーニングしていく事が多い傾向にあると感じます。
・フリーランスで活動
フリーランスのメンタルトレーナーとして活動し、個人やチーム自体をサポートしていきます。
現状、メンタルトレーナーとしての求人はそう多いものではないため、フリーランスで活動しながら人脈を広げ、実績を積んでいく事が大事になってきます。
活動内容は上記とほぼ一緒ですが、クライアントの要望などを聞き入れ柔軟に対応していく必要があります。
まとめ
簡単にではありますが、メンタルトレーナーとはどんなものかをお伝えさせていただきました。
メンタルトレーニングがスポーツに必要である事は認知されてきていますが、未だに根性論や精神的な弱さで片付けられてしまう場面も数多く見受けられます。
それにより、本来のパフォーマンスを発揮できていない選手やスランプなどに陥ってしまう選手も数多くいるのです。
そういった選手達を心理面からサポートし、競技の場で輝かせる手助けをしてあげられるのがメンタルトレーナーです。
この記事を見て、メンタルトレーナーに興味を持っていただければ幸いです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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