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セパタクローの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

セパタクローというスポーツをご存じですか?「空中の格闘技」とも呼ばれている足を使った球技です。

バレーボールとサッカーを組み合わせたような球技で、ネットを挟んで3対3で対陣し、手や腕を使わず3回以内のタッチで相手側に返すスポーツです。

この記事ではセパタクローの歴史やルール、世界的に見た日本のレベルなどについて解説していきます。

セパタクローの起源・歴史について

セパタクローは、9世紀ごろから東南アジアの各国各地で伝えられてきた伝統スポーツです。

名前の由来は、マレー語の「セパ(蹴る)」と、タイ語の「タクロー(籐でできたボール)」を組み合わせた言葉です。籐球(とうきゅう)とも言われています。

セパタクローが、どこで生まれたかというのはいくつかのの説があり、複数の国が起源を主張しています。

タイ発祥説では、昔からタイではプレイされており、いつ到来したかの根拠は存在しないが、ラタナコーシンの時代に始まったと想定される。(1782年)アユタヤ王ナレースワンの時代に既にあったという指摘もある。(1590~1605年)

ビルマ発祥説では、ミャンマー伝統の球技「チンロン」に由来があるとし、いつ始まったかは議論があるとしながらも、7世紀に遡ると言われている。

インドネシア発祥説では、最も古い記録は15世紀のマレー半島のマラッカにあると、マラッカ王国の歴史書である「ムラユ年代記」に記述があるとのこと。

中国が発祥の可能性が高いという説も。中国の蹴鞠(しゅうきく)の歴史は紀元前300年の斉の国まで遡り、兵士たちの軍事訓練として行われていたのが始まり。
唐の時代、宋の時代とルールが多様化し、複数人で球を蹴り合い地面に落とさないようにするという形式が生まれた。その蹴鞠が中国の商人によって東南アジア各地に伝わって広く普及したと考えられるとのこと。

セパタクローの歴史

・1965年 東南アジア競技大会の競技種目に採用された際、アジアセパタクロー連盟が設立され、統一ルールが作られた。
・1988年 国際セパタクロー連盟が設立。南、北アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ大陸と世界的な広がりを見せた。
・1990年 北京で開催された、第11回アジア大会の正式種目となる。
・1997年 女子種目が新たに世界選手権大会に加わった。
・1988年 アジア競技大会の正式種目に女子種目が加わった。

日本におけるセパタクローの歴史について

1987年亜細亜大学を拠点に、日本セパタクローの歴史が始まり、1989年に日本セパタクロー協会(JSTAF)が設立されました。

その年に、日本体育協会が主催した国際スポーツフェアに、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポールの4カ国を招待し、国際大会を開催しました。

その後、1997年に日本オリンピック委員会の承認団体となり、現在が準加盟団体となっています。

セパタクローと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ

セパタクローは、「足のバレーボール」とも呼ばれるスポーツです。バレーボールのコート同様に中央にネットが張ってあり、ネットを境に相手コートにボールを返していく競技です。

バレーボールとの違いは、手を使えないこと、1人が連続で3回までボールタッチを行えること、守備位置のローテーションがないこと、サーブの方法が異なることです。

アクロバティックな動きも多く、空中の格闘技ともいわれます。

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バレーボールの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

セパタクローの競技人口について

日本での競技人口は、約2000人程度です。サッカーの25000分の1と言われています。競技者が、大学生、社会人が中心で、小中高校生や高齢の競技者は、ごく一部となってしまっています。

全国にクラブチームは20~30チームほどです。タイやマレーシアなど、東南アジアでは人気のスポーツで競技人口は5万人を超えると言われています。

世界的にも競技人口は増えており、オリンピックの正式種目の候補とも言われています。

セパタクローのルールについて

バトミントンと同じ広さのコートと、同じ高さのネットを使います。(女子は10㎝低い高さ)3人が1組となり、ネットを挟んで勝敗を争います。

ボールが自分のコートに来たら手や腕を使わず、足などを使い3回以内で相手のコートに返します。相手のコートにボールを落とすことや、相手が触ったボールがコート外に落ちたら得点となります。

ゲームは1セット21点のラリーポイント制で2セット先に取った方が勝ちです。(デュースの場合は最大25点まで)

使用するボールは、プラスチック製です。男子用サイズは重さ170~180グラム、直径13.5㎝、女子用サイズは重さ150~160グラム、直径14㎝です。

セパタクローの国際的な大会について

4年に1度開催されるアジア競技大会

タイ国内の都市で開催され、東南アジアの国々12~13カ国が参加するキングス・カップ世界選手権大会

毎年8月頃、マレーシアの都市セレンバンにて開催されるイサ・カップ

毎年9月頃、ベトナムの都市ハノイで開催されるハノイ・オープンセパタクロートーナメントなどが開催されています。

世界から見た日本のセパタクローの強さのレベル

タイやマレーシアといった発祥の地域・東南アジア勢に混じって、日本は男女ともに世界トップクラスの実力を持っています。

キングス・カップ世界選手権大会では、1998年に男女ともにBディビジョンで優勝しAディビジョンに昇格しました。

1999年の大会では、男子が2位、女子が3位に入賞し、協会設立12年目で念願だった世界のAグループでメダル獲得を達成しました。

2000年以降も、トップグループで活躍し、2018年のアジア競技大会でも、銀メダルを複数獲得しています。

まとめ

セパタクローは、東南アジア発祥のスポーツで、タイなどでは盛んなスポーツです。

足を使ってプレイするアクロバティックなスポーツで、難易度が高いとも言われています。

日本では、マイナーなスポーツですが、世界ランキングでは上位を占めています。

競技人口も少ないため、セパタクローの魅力を広めていきたいですね。

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