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【新発見】ポロとは!?ユニークなスポーツを国別でご紹介!

日本ではかなりマイナーなスポーツ、「ポロ」。世界的にも積極的に行われているのは17カ国ほどで、最も盛んなアルゼンチンでも選手は6000人程度。メジャーであるとは言い難い競技です。

ところが、そのポロをさらにアレンジしたマイナーポロが世界には存在するのです。いったいどのような競技でしょうか。

ここではマイナー競技をさらにアレンジしたユニークなポロをご紹介します。

ポロとは

そもそもポロとは、馬に乗ってマレットと呼ばれる棒でボールを打ち、相手チームのゴールに運ぶ競技。そのルーツは非常に古く、紀元前3000年頃に中東アジアで始まった「ブズカシ」という伝統行事だと言われています。

ブズカシは「ヤギを引きずる」という意味のペルシア語。馬に乗って生きたヤギを戦利品として奪い合うという壮絶な競技でした。

この行事が後にインド、そしてイギリスで変化。ヤギがボールとマレットになり、紳士の高貴なスポーツとなったのです。

アレンジポロ動物編

人間が乗って操る動物は馬だけではない!ということで、マレットでボールを打つという部分はそのままに、馬を他の動物に変えたアレンジポロがいくつも誕生しています。

エレファントポロ

東南アジア各国ではゾウに乗るのも一般的。ゾウは頭が良く、熟練のマフート(象使い)が上手に操れば思い通りに動いてくれるため、エレファントポロが誕生しました。

といってもアジアゾウの体高は約3メートル。象を操りながらボールを打つのはとても無理なので、マフートと打ち手が2人一組で一頭のゾウに乗ることになります。

このルールのおかげで、ゾウを操ることができない観光客でも楽しめるのがエレファントポロの魅力。ゾウの移動はマフート任せで、貴重な体験ができます。

1チームのゾウは3頭。ボールは普通のポロと同じですが、マレットの長さは2メートルにもなります。ゾウがボールを追って走り回ると、かなりの速度。一方でゾウは足の裏が柔らかく、巨体が走ってもほとんど無音という不思議な光景になります。

ラクダポロ

砂漠地帯で乗る動物といえば、ラクダ。そのような背景からドバイで生まれたのがラクダポロです。またラクダポロはモンゴルで行われるラクダ祭りのメイン行事にもなっています。

ラクダに乗るのはあまり難しくはなく、速度も時速30キロほどとかなりのもの。中東の観光地ではラクダポロを体験させてくれることもあります。

ただしラクダは前後に揺れながら歩くため、「ラクダ酔い」には要注意。また人を降ろすときには前足からガクッと座るため、振り落とされないように後ろに体重をかけておく、オスに嫌われると臭い唾を吐かれるなどの注意点があります。

ヤクポロ

馬にもラクダにも乗るモンゴルでさらにニュースポーツとして誕生したのがヤクポロ。牛の仲間のヤクはミルクや肉、毛皮などに利用される他、主に荷物を運んでいる動物です。
人が乗ることもありますが、あまり走り回るものではありません。そのため、ヤクポロはあまりうまくいっているとはいえない状態です。

ロバポロ

ポロをしたいけど馬は大きくて速くて危険、という発想で誕生したのが、ロバポロ。なんとそれは近年のことではなく、唐王朝時代の中国の遺跡から、ロバポロの証拠が見つかっています。

大きくて危険を伴う馬ではなく、小さくて安定しているロバに乗ることで、女性や高齢者、また裕福でない人も楽しめるスポーツとして広まっていたそうです。

ただしロバは意外とマイペースな性格なため、なかなかボールを追ってくれないという欠点も。とてものんびりと、のどかな競技になるそうです。

アレンジポロ乗り物編

人間が乗って操るのは動物だけでもない!ということで機械的な乗り物を使ったポロも増えています。日本でも有名なところではカヌーポロもその一つ。しかしもっと気軽にできそうなポロも存在します。

バイクポロ

バイクといってもオートバイではなく、自転車に乗って行うポロです。自転車に乗るメッセンジャーが暇な時間に始めた遊びがスポーツになったもの。シアトル発祥で近年では日本でも行われています。

使う自転車は自由ですが、変速している暇はないため、基本はシングルスピードです。また小回り重視で車輪の小さなミニベロ系を使う人もいます。

かなり激しくぶつかり合いますが、マレットで殴る、相手の自転車を掴むなどの行為は禁止。また、試合中に地面に足を着くとペナルティとなるなどの独自ルールもあります。

このバイクポロは、ポロ系競技の中でも最も手軽に始められるスポーツだと言えるのではないでしょうか。ちなみにオートバイのポロも存在しますが、当然ながらその危険度は自転車の比ではないそうです。

セグウェイポロ

2001年に発表されたセグウェイは体重移動で自由自在に動き回れるのが魅力ということで、セグウェイポロも存在します。最初はアメリカンフットボールのハーフタイムのショーとして始まり、世界大会まで行われるほどの人気に。

ところがセグウェイ自体の値段が1台100万円以上と高価で普及しなかったこと、その結果ついに生産中止になったこともあり、この競技は消えゆく運命だと言えます。

まとめ

歴史あるポロを身近な動物や乗り物で楽しめるようにしたアレンジポロは、人々のスポーツへの探究心の表れだと言えます。

今後も新しいポロが続々と誕生する可能性は大。

その中の一つが日本でも大ブームになるかもしれません。



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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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