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ビーチラグビーの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

海で行うスポーツと言った時、皆さんが真っ先に思い浮かべるものはなんでしょうか。

やはり「海=水」の印象が強く、水泳やサーフィンが思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

水泳は世界中でも競技人口が多く、オリンピックでも特に見る人が多いスポーツであると知られています。

サーフィンもオリンピック競技として登録されたことから、注目度が急上昇しているスポーツと言えるでしょう。

しかし、海の要素は何も水だけではありません。砂浜をフルに活用した面白い競技がいくつも存在しています。

ビーチラグビーもその中の一つ。

アメリカンフットボール漫画で有名な『アイシールド21』で取り上げられたことがきっかけに、存在を知ったという人もいるのではないでしょうか(当時はビーチフットボールという名前で登場しました)。

今回はそのようなビーチラグビーについてご紹介します。

ビーチラグビーの起源・歴史について

ビーチフットボールという名前でこの競技を知っている人もいることでしょう。

その名前から、アメリカンフットボールに関連する競技なのでは?と想像する人は多いのではないでしょうか。その通り、この競技はアメリカンフットボールから派生したスポーツのひとつです。

ただし、アメリカンフットボールは防具でがっちり固めて行うスポーツであるのに対し、ビーチラグビーは砂浜で、軽装で行うことで知られています。
詳細は後述のルール項目で説明しますが、アメリカンフットボールよりも安全に行うことができるスポーツだからです。

アメリカンフットボールも、サッカーやラグビーなどと比べると比較的歴史の新しいスポーツと言えます。イギリスでフットボールと言うとサッカーを示すように、アメフトは、元はサッカーやラグビーから派生したスポーツでした。

では、そこから派生したビーチラグビーはいつ頃生まれたのでしょうか?

実は、この競技を作ったのは日本人なのです。

日本におけるビーチラグビーについて

ビーチラグビーという名前から、この競技もアメリカが発祥では?と思っていた人が多いのではないでしょうか。

この競技の歴史は、アメリカンフットボールよりもさらに新しいものです。

元々は1990年、アメリカンフットボールとラグビーを元に日本の神奈川県平塚市で生まれたビーチスポーツがありました。それがビーチタッチフットボールです。

その後、1993年に国際ビーチフットボール協会(IBFA)が発足。競技名がビーチフットボールという名前に改められ、さらに2013年にはビーチラグビーに再度改名されて今に至ります。

砂浜で行うため強靭な足腰が要求される反面、相手の攻撃をタックルではなくタッチによって止めるという“タッチフットボール”と同じ特性を持っています。

「格闘球技」と呼ばれ、がっちり固めた防具が必要不可欠となるアメリカンフットボールと比べると、安全で老若男女を問わず楽しむことができるスポーツとしても知られています。

ビーチラグビーと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ

ビーチラグビーがアメリカンフットボールやラグビーから派生したスポーツであることは先述した通りですが、他にも砂浜で楽しむスポーツというものは存在しています。最も有名なもののひとつが、ビーチバレーボールでしょう。

1895年にウィリアム・G・モーガンが始めたバレーボールの派生競技であり、夏季オリンピックの正式種目であることからその存在を知った人は多いのではないでしょうか。

ショートパンツや水着を着用して行う独特なスポーツであり、帽子の着用も認められています。

バレーボールとの違いは、なんといっても人数でしょう。2対2で行われ、バレーボールと違ってポジションが定められているということもありません。

またバレーボールよりもボールが柔らかいのも特徴の一つです。

バレーボールよりもアタックの際などにスピードが付きにくく、それを加味した上での戦略が求められる競技と言えるでしょう。

ビーチフットボールの競技人口について

2012年の段階で、愛好者数は約7000人、IBFA加盟チーム数は約700チームと言われていました。

まだまだ発展途上のスポーツではありますが、2003年から女子の全国大会も開催され、毎年競技人口は増加しているとのことです。

2021年の最新データによると、競技人口はさらに増えて約10000人。今後、ますます注目度が高まっていくのではないでしょうか。

ビーチラグビーのルールについて

ラグビーとアメリカンフットボールをミックスさせたような競技であり、最大の違いは防具を身に着けずに軽装で行うこと、そして柔らかい砂浜で行われるということでしょう。

アメリカンフットボールでは、ボール保持者の攻撃を止めるためにはタックルが必要となりますが、ビーチラグビーでは相手にタッチすることでタックルが成立し、そこから攻撃を再開することになります。

タッチを5回されるとオフェンスとディフェンスが交代することとなります。ちなみにこのタッチは、相手選手の肩より下に触ることで成立します。

試合は各チーム5人ずつです。登録メンバーは10名以内と定められており、一定条件のもとで試合中、随時交代することができます。5回の攻撃権のうち1回のみ前方にパスを出すことができ、それ以外は全て後ろのパスのみ許されています。

タッチインが成功すれば3点が入り、攻撃側のエキストラポイントが成立すれば、更に+1点を得ることができます。

ボールはアメフトなどと同様の楕円形のものが使用され、重さ385g~425gなどの規定が定められています。

ビーチフットボールの国際的な大会について

残念ながら現時点では、大きな国際大会などは行われていないようです。

ですが1991年7月には湘南平塚で、世界で初めてのビーチフットボール大会が開催され、それを皮切りに現在では沖縄・福岡・大阪・和歌山・福井・静岡・神奈川・新潟の8地域にて、それぞれの大会が開催されているようです。

毎年トーナメント大会を「JAPAN TOUR」として全国8ヶ所で9大会が開催され、それぞれの大会を経ることで全国のナンバー1を決める形式となっています。

世界から見た日本のビーチフットボールの強さのレベル

現時点では大きな世界大会などが行われていないため、日本と世界のレベルを推し測ることはできません。

ですが、安全かつ幅広い年齢・性別で行うことができるスポーツということで魅力を感じる人も少なくなく、レディースの大会やキッズトーナメントなども幅広く開催されています。

ビーチフットボールからビーチラグビーと名前を改め以降も、さらに精力的な活動が続けられています。

日本ビーチラグビー協会の代表である若狭平和氏によると、目標はこの競技を21世紀中にオリンピックの登録種目にすることだそうです。

今後、さらなる競技人口の増加、世界への進出が大いに期待されるスポーツと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

アメリカンフットボール同様に幅広い戦略性が要求され、かつアメフトやラグビーよりも安全に行うことができるこの競技にはまだまだたくさんの魅力が詰まっています。

興味を持った方は是非、この競技についてより深く知ってみることをお勧めします。きっと新しい発見に出逢えることでしょう。



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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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