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ツリークライミングとは?資格取得方法もご紹介!

古くから子供達を楽しませてくれる自然のアスレチックである木と、それを利用した木登りという遊び。中には百日紅のような表面がつるつるして登りにくい木もあれば、しっかりと足をかけて高い場所まで登ることがたやすい木もあります。
そんな木登りが実は“ツリークライミング”というスポーツとして成立していることを皆さんはご存知でしょうか?
今回は知られざるツリークライミングの世界をご紹介いたします。

木登りと人の歴史って?

木登りという遊び、または運動がどのようにして発生したかについては明らかになっていません。ただ、古来より人は高い場所に登ることで獲物を見つけたり、逆に恐ろしい肉食獣から身を守ったりということをしてきました。木に登ることでその知識を生かしたり、力やスピードで勝る獣たちから逃れたりといったことができたのです。また 日本においても、『日本書紀』や『枕草子』といった書籍に木登りについての記述があるため、その頃から遊戯として認識されていたのは確かであるようです。
木登りは遊びとしてはもちろん、多くの職業にも役立ってきました。例えば軍隊です。物見櫓(監視塔)の代わりとして木に登ることは少なくないため、木登りという行為は軍事面で必須のスキルとされていました。高い塀や城壁を登るためにも、登攀の技術は必要不可欠であったことでしょう。
また、林業での重要性は言うまでもありません。14世紀に登場した『枕草子』にも木登り名人の話が登場するようです。

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ここがすごい、ツリークライミング!

ツリークライミングってこんなスポーツ!

ツリークライミングとは、別名ツリーイングとも言います。 通常遊びで行う木登りと違うのは、専用のロープおよびツリーハーネスと呼ばれている安全ベルトを装着して登っていくことでしょう。これにより、安全かつすいすいと木登りを楽しむことができるのです。
ハーネスがしっかりと体を固定してくれるので、うっかり手を離してしまっても落ちて怪我をする心配がありません。一見物凄くハードなスポーツに見えるかもしれませんが、このスポーツで最も大切なのは体力ではなくコツを掴むことにあるのです。 コツを掴むことさえできれば、腕力や体力のない子供でも足の力だけで登って行くことが可能です。
このスポーツ最大の魅力は、木に登ることで地面の上からでは見たことができなかった景色を堪能できるということ。登り切った時の達成感は、登山で頂上に到達した時のような言葉に尽くせぬ感動があります。
また、木登りのみならず、バードウォッチングなども合わせて楽しむことができるというのも魅力の一つでしょう。

ツリークライミングはこうして生まれた!

木登りそのものは、古くから人類が生きる為に行ってきた活動でした。また、軍隊や林業といった一部の職業の人にとっては必須スキルでもありました。
それがレクリエーションとして、 スポーツとして成立したきっかけは、アメリカにおいてアーボリストと呼ばれている樹芸家たちだったと言います。彼らが開発した、樹上作業を安全に行うための技術がツリークライミングとして確立する契機となりました。
1980年代前半にはアメリカから徐々に広がっていき、今やヨーロッパやアジア、オーストラリアなといった様々な国で楽しまれるスポーツになりました。2001年6月27日には、日本でもNPO法人ツリークライミングジャパンが設立されています。現在もツリークライミングの体験会を、東京、神奈川、福島といった様々な場所で開催しているようです。

ツリークライミングを始めたいけれど、服装はどんなものがいい?どんな道具が必要?

普通に木登りを行う場合とは違い、 ツリークライミングには専門の道具が必要になります。
まずは頭を守るために必須のヘルメット。木に登るにあたり命綱となるハーネス(サドル)、カラビナ、ロープ。カラビナは強度表示はもちろんのこと、ANSI もしくは CE の安全基準をちゃんとクリアしているものを選びましょう。ロープはアーボリストロープという名前の、ツリークライミング専用ロープである必要があります。
さらにフリクションセーバー。これは樹木とロープが擦れて傷まないように防護する道具です。
ロープバッグ、スローライン、スローバッグ、ラインキューブ、フットループといったものも必要です。フットループというのは、ツリークライミングロープに巻きつけるもので、これを踏むことで木を登っていくことになります。あとはランヤード、ポーチ、グローブといったところ。グロープはなくても登れなくはないですが、素手よりも安全性が増すことは間違いありません。
服装ですが、スカートはNGです。伸縮性のあるズボンがおすすめで、靴も動きやすく滑りにくい靴であることが必須です。
自然豊かな森の中で行われることが多いスポーツですので、 虫よけ対策、紫外線対策も万全に行う必要があるでしょう。

ツリークライミングには資格がある!

ツリークライミングを行うために、特別な訓練や資格の取得が必要なわけではありません。しかし、 ツリークライミングの熟練者となることで、特別な資格の取得が可能になるのです。
まずジュニアツリークライマー。これは10歳から15歳までの方限定の資格であり、10回以上のツリークライミング体験をしたことがある人やTCJインストラクター、ファシリテーター推薦状と課題作文によってTCJ代表に認められた人が申請できる資格となっています。これが16歳以上となると MRS1ベーシックツリークライマーという資格になり、ツリ―クライミング技術の中でも安全かつ基本的な広葉樹向けのMRSクライミング方法を取得した人が申請することができます。
MRS2ツリークライマーは、上記のMRS1ベーシックツリークライマーを取得し、自分のロープ・サドル(ハーネス)所持している人が受講することができます。これがレベルアップしていくと MRS3ツリークライマー、SRSツリークライマーとなっていきます。 SRSツリークライマーは主に針葉樹向けのクライミング方法“SRS”を会得し、針葉樹に安全に登ることができる技術を持った人の資格です。
この他、一般の人々を対象としたTCJとしてのイベントの企画開催などを行うことができる MRSファシリテーターや、熟練したMRSの技術や、危険な木の見分ける知識、クライミングレスキューといった高度な能力を持ち合わせた方が会得できる アドバンスドツリークライマー。MRS1~3までの講習会で指導することができる MRSオフィシャルインストラクターやSRSオフィシャルインストラクター、さらには世界数ヶ国でのクライミング経験を持ち、自然保護活動といった実績をTCI代表とTCJ代表により認定された、まさにトップツリークライマーのみに贈られる資格である ワールドツリークライマーなどがあります。

まとめ。

いかがでしたでしょうか。楽しみを思い出させてくれるツリークライミングというスポーツ。老若男女問わず楽しむことができますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください!

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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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