テニスの四大大会のひとつである全米オープン。
毎年8月の最終月曜日から2週間行われるこの大会は、その年のグランドスラムを締めくくる大会となります。
四大大会の中でも最もエンタメ色が強く、賞金も最高額。
ではそのビッグな大会の歴代優勝者にはどのような選手がいるのでしょうか。
今回は、全米オープンテニスの歴代優勝者をまとめてご紹介。
優勝回数ランキングや現在の賞金額も解説します。
【テニス】全米オープン歴代優勝者
全米オープンの第1回大会が行われたのは1881年。
当初はアメリカ国内選手権として男子シングルスとダブルスのみが行われました。そして5年後の1887年には女子シングルスも開催。1968年にオープン化されてプロ選手の出場が可能になりました。
そういった歴史があるため、開始当初はアメリカ国内の有力選手が連続して優勝しています。
男子
まずは男子の歴代優勝者を一覧でご紹介しましょう。
1881年 | リチャード・シアーズ |
1882年 | リチャード・シアーズ |
1883年 | リチャード・シアーズ |
1884年 | リチャード・シアーズ |
1885年 | リチャード・シアーズ |
1886年 | リチャード・シアーズ |
1887年 | リチャード・シアーズ |
1888年 | ヘンリー・スローカム |
1889年 | ヘンリー・スローカム |
1890年 | オリバー・キャンベル |
1891年 | オリバー・キャンベル |
1892年 | オリバー・キャンベル |
1893年 | ロバート・レン |
1894年 | ロバート・レン |
1895年 | フレッド・ホビー |
1896年 | ロバート・レン |
1897年 | ロバート・レン |
1898年 | マルコム・ホイットマン |
1899年 | マルコム・ホイットマン |
1900年 | マルコム・ホイットマン |
1901年 | ウィリアム・ラーンド |
1902年 | ウィリアム・ラーンド |
1903年 | ローレンス・ドハティー |
1904年 | ホルコム・ウォード |
1905年 | ビールズ・ライト |
1906年 | ウィリアム・クローシャー |
1907年 | ウィリアム・ラーンド |
1908年 | ウィリアム・ラーンド |
1909年 | ウィリアム・ラーンド |
1910年 | ウィリアム・ラーンド |
1911年 | ウィリアム・ラーンド |
1912年 | モーリス・マクローリン |
1913年 | モーリス・マクローリン |
1914年 | リチャード・ウィリアムズ |
1915年 | ビル・ジョンストン |
1916年 | リチャード・ウィリアムズ |
1917年 | リンドレイ・マレー |
1918年 | リンドレイ・マレー |
1919年 | ビル・ジョンストン |
1920年 | ビル・チルデン |
1921年 | ビル・チルデン |
1922年 | ビル・チルデン |
1923年 | ビル・チルデン |
1924年 | ビル・チルデン |
1925年 | ビル・チルデン |
1926年 | ルネ・ラコステ |
1927年 | ルネ・ラコステ |
1928年 | アンリ・コシェ |
1929年 | ビル・チルデン |
1930年 | ジョン・ドエグ |
1931年 | エルスワース・バインズ |
1932年 | エルスワース・バインズ |
1933年 | フレッド・ペリー |
1934年 | フレッド・ペリー |
1935年 | ウィルマー・アリソン |
1936年 | フレッド・ペリー |
1937年 | ドン・バッジ |
1938年 | ドン・バッジ |
1939年 | ボビー・リッグス |
1940年 | ドン・マクニール |
1941年 | ボビー・リッグス |
1942年 | テッド・シュローダー |
1943年 | ジョー・ハント |
1944年 | フランク・パーカー |
1945年 | フランク・パーカー |
1946年 | ジャック・クレーマー |
1947年 | ジャック・クレーマー |
1948年 | パンチョ・ゴンザレス |
1949年 | パンチョ・ゴンザレス |
1950年 | アーサー・ラーセン |
1951年 | フランク・セッジマン |
1952年 | フランク・セッジマン |
1953年 | トニー・トラバート |
1954年 | ビック・セイシャス |
1955年 | トニー・トラバート |
1956年 | ケン・ローズウォール |
1957年 | マルコム・アンダーソン |
1958年 | アシュレー・クーパー |
1959年 | ニール・フレーザー |
1960年 | ニール・フレーザー |
1961年 | ロイ・エマーソン |
1962年 | ロッド・レーバー |
1963年 | ラファエル・オスナ |
1964年 | ロイ・エマーソン |
1965年 | マニュエル・サンタナ |
1966年 | フレッド・ストール |
1967年 | ジョン・ニューカム |
1968年 | アーサー・アッシュ |
1969年 | ロッド・レーバー |
1970年 | ケン・ローズウォール |
1971年 | スタン・スミス |
1972年 | イリ・ナスターゼ |
1973年 | ジョン・ニューカム |
1974年 | ジミー・コナーズ |
1975年 | マニュエル・オランテス |
1976年 | ジミー・コナーズ |
1977年 | ギレルモ・ビラス |
1978年 | ジミー・コナーズ |
1979年 | ジョン・マッケンロー |
1980年 | ジョン・マッケンロー |
1981年 | ジョン・マッケンロー |
1982年 | ジミー・コナーズ |
1983年 | ジミー・コナーズ |
1984年 | ジョン・マッケンロー |
1985年 | イワン・レンドル |
1986年 | イワン・レンドル |
1987年 | イワン・レンドル |
1988年 | マッツ・ビランデル |
1989年 | ボリス・ベッカー |
1990年 | ピート・サンプラス |
1991年 | ステファン・エドベリ |
1992年 | ステファン・エドベリ |
1993年 | ピート・サンプラス |
1994年 | アンドレ・アガシ |
1995年 | ピート・サンプラス |
1996年 | ピート・サンプラス |
1997年 | パトリック・ラフター |
1998年 | パトリック・ラフター |
1999年 | アンドレ・アガシ |
2000年 | マラト・サフィン |
2001年 | レイトン・ヒューイット |
2002年 | ピート・サンプラス |
2003年 | アンディ・ロディック |
2004年 | ロジャー・フェデラー |
2005年 | ロジャー・フェデラー |
2006年 | ロジャー・フェデラー |
2007年 | ロジャー・フェデラー |
2008年 | ロジャー・フェデラー |
2009年 | フアン・マルティン・デル・ポトロ |
2010年 | ラファエル・ナダル |
2011年 | ノバク・ジョコビッチ |
2012年 | アンディ・マレー |
2013年 | ラファエル・ナダル |
2014年 | マリン・チリッチ |
2015年 | ノバク・ジョコビッチ |
2016年 | スタン・ワウリンカ |
2017年 | ラファエル・ナダル |
2018年 | ノバク・ジョコビッチ |
2019年 | ラファエル・ナダル |
2020年 | ドミニク・ティエム |
2021年 | ダニール・メドベージェフ |
2022年 | カルロス・アルカラス |
女子
続いて女子の歴代優勝者一覧がこちら。
1887年 | エレン・ハンセル |
1888年 | バーサ・タウンゼント |
1889年 | バーサ・タウンゼント |
1890年 | エレン・ルーズベルト |
1891年 | マーベル・カーヒル |
1892年 | マーベル・カーヒル |
1893年 | アリーン・テリー |
1894年 | ヘレン・ヘルウィッグ |
1895年 | ジュリエット・アトキンソン |
1896年 | エリザベス・ムーア |
1897年 | ジュリエット・アトキンソン |
1898年 | ジュリエット・アトキンソン |
1899年 | マリオン・ジョーンズ |
1900年 | マートル・マカティアー |
1901年 | エリザベス・ムーア |
1902年 | マリオン・ジョーンズ |
1903年 | エリザベス・ムーア |
1904年 | メイ・サットン |
1905年 | エリザベス・ムーア |
1906年 | ヘレン・ホーマンズ |
1907年 | イブリン・シアーズ |
1908年 | モード・バーガー=ウォラック |
1909年 | ヘイゼル・ホッチキス |
1910年 | ヘイゼル・ホッチキス |
1911年 | ヘイゼル・ホッチキス |
1912年 | メアリー・ブラウン |
1913年 | メアリー・ブラウン |
1914年 | メアリー・ブラウン |
1915年 | モーラ・ビュルステット |
1916年 | モーラ・ビュルステット |
1917年 | モーラ・ビュルステット |
1918年 | モーラ・ビュルステット |
1919年 | ヘイゼル・ホッチキス・ワイトマン |
1920年 | モーラ・マロリー |
1921年 | モーラ・マロリー |
1922年 | モーラ・マロリー |
1923年 | ヘレン・ウィルス |
1924年 | ヘレン・ウィルス |
1925年 | ヘレン・ウィルス |
1926年 | モーラ・マロリー |
1927年 | ヘレン・ウィルス |
1928年 | ヘレン・ウィルス |
1929年 | ヘレン・ウィルス |
1930年 | ベティ・ナットール |
1931年 | ヘレン・ウィルス・ムーディ |
1932年 | ヘレン・ジェイコブス |
1933年 | ヘレン・ジェイコブス |
1934年 | ヘレン・ジェイコブス |
1935年 | ヘレン・ジェイコブス |
1936年 | アリス・マーブル |
1937年 | アニタ・リザナ |
1938年 | アリス・マーブル |
1939年 | アリス・マーブル |
1940年 | アリス・マーブル |
1941年 | サラ・ポールフリー・クック |
1942年 | ポーリーン・ベッツ |
1943年 | ポーリーン・ベッツ |
1944年 | ポーリーン・ベッツ |
1945年 | サラ・ポールフリー・クック |
1946年 | ポーリーン・ベッツ |
1947年 | ルイーズ・ブラフ |
1948年 | マーガレット・オズボーン・デュポン |
1949年 | マーガレット・オズボーン・デュポン |
1950年 | マーガレット・オズボーン・デュポン |
1951年 | モーリーン・コノリー |
1952年 | モーリーン・コノリー |
1953年 | モーリーン・コノリー |
1954年 | ドリス・ハート |
1955年 | ドリス・ハート |
1956年 | シャーリー・フライ |
1957年 | アリシア・ギブソン |
1958年 | アリシア・ギブソン |
1959年 | マリア・ブエノ |
1960年 | ダーリーン・ハード |
1961年 | ダーリーン・ハード |
1962年 | マーガレット・スミス |
1963年 | マリア・ブエノ |
1964年 | マリア・ブエノ |
1965年 | マーガレット・スミス |
1966年 | マリア・ブエノ |
1967年 | ビリー・ジーン・キング |
1968年 | バージニア・ウェード |
1969年 | マーガレット・スミス・コート |
1970年 | マーガレット・スミス・コート |
1971年 | ビリー・ジーン・キング |
1972年 | ビリー・ジーン・キング |
1973年 | マーガレット・スミス・コート |
1974年 | ビリー・ジーン・キング |
1975年 | クリス・エバート |
1976年 | クリス・エバート |
1977年 | クリス・エバート |
1978年 | クリス・エバート |
1979年 | トレーシー・オースチン |
1980年 | クリス・エバート・ロイド |
1981年 | トレーシー・オースチン |
1982年 | クリス・エバート・ロイド |
1983年 | マルチナ・ナブラチロワ |
1984年 | マルチナ・ナブラチロワ |
1985年 | ハナ・マンドリコワ |
1986年 | マルチナ・ナブラチロワ |
1987年 | マルチナ・ナブラチロワ |
1988年 | シュテフィ・グラフ |
1989年 | シュテフィ・グラフ |
1990年 | ガブリエラ・サバティーニ |
1991年 | モニカ・セレシュ |
1992年 | モニカ・セレシュ |
1993年 | シュテフィ・グラフ |
1994年 | アランチャ・サンチェス |
1995年 | シュテフィ・グラフ |
1996年 | シュテフィ・グラフ |
1997年 | マルチナ・ヒンギス |
1998年 | リンゼイ・ダベンポート |
1999年 | セリーナ・ウィリアムズ |
2000年 | ビーナス・ウィリアムズ |
2001年 | ビーナス・ウィリアムズ |
2002年 | セリーナ・ウィリアムズ |
2003年 | ジュスティーヌ・エナン・アーデン |
2004年 | スベトラーナ・クズネツォワ |
2005年 | キム・クライシュテルス |
2006年 | マリア・シャラポワ |
2007年 | ジュスティーヌ・エナン |
2008年 | セリーナ・ウィリアムズ |
2009年 | キム・クライシュテルス |
2010年 | キム・クライシュテルス |
2011年 | サマンサ・ストーサー |
2012年 | セリーナ・ウィリアムズ |
2013年 | セリーナ・ウィリアムズ |
2014年 | セリーナ・ウィリアムズ |
2015年 | フラビア・ペンネッタ |
2016年 | アンゲリク・ケルバー |
2017年 | スローン・スティーブンス |
2018年 | 大坂なおみ |
2019年 | ビアンカ・アンドレースク |
2020年 | 大坂なおみ |
2021年 | エマ・ラドゥカヌ |
2022年 | イガ・シフィオンテク |
【テニス】全米オープン 優勝回数
では優勝回数が多い選手は誰なのでしょうか。
男子優勝回数
1位 | ビル・チルデン リチャード・シアーズ ウィリアム・ラーンド | 7回 |
4位 | ジミー・コナーズ ピート・サンプラス ロジャー・フェデラー | 5回 |
7位 | ジョン・マッケンロー ラファエル・ナダル | 4回 |
7回優勝している3人はいずれもオープン化以前の記録。
その意味ではオープン化後にいずれも5回優勝しているジミー・コナーズ選手、ピート・サンプラス選手、ロジャー・フェデラー選手の方が価値ある記録だと言えるかもしれません。
ジミー・コナーズ選手とジョン・マッケンロー選手はいずれもアメリカ人。
1970年代中盤から1980年代中盤にかけて、全米オープンはほとんどこの2人が制覇していました。
女子優勝回数
1位 | モーラ・ビュルステット | 8回 |
2位 | ヘレン・ウィルス | 7回 |
3位 | セリーナ・ウィリアムズ クリス・エバート | 6回 |
5位 | シュテフィ・グラフ マーガレット・スミス・コート | 5回 |
近年の選手ではやはりセリーナ・ウィリアムズ選手の6回が目立ちます。
彼女はダブルスでも活躍。男女を通じて唯一シングルス・ダブルス両方の生涯ゴールデンスラム(四大大会+五輪で優勝)を達成した選手となっています。
同じく6回優勝しているクリス・エバート選手は、その沈着冷静なプレーで「氷の人形」と呼ばれた人気選手。1974年から1986年まで13年連続で四大大会優勝という女子テニス史上最長記録を持っています。
【テニス】全米オープン 賞金
全米オープンテニスは賞金が四大大会でも特に高額となっている大会。
2022年にはその総額が6000万ドル(約81億8880万円)となっています。
予選の賞金総額ですら約8億円。シングルスで本戦に出場すれば、1回戦敗退でも8万ドル(約1000万円)の賞金をもらえるという充実ぶりです。
シングルスの優勝賞金は260万ドル(約3億5500万円)。
なおダブルスの優勝賞金は1ペアで68万8000ドル(約9396万円)ですから、注目度の高いシングルスよりはかなり少なめとなります。
まとめ
年間グランドスラムのかかる大会ということで特に注目度が高くなることも多い全米オープン。
比較的オーソドックスなハードコートということで、総合力の高い選手が優勝する傾向だといえます。
男女ともに世代交代の時期を迎え、誰が勝っても不思議ではない現在のテニス界。次に全米オープンを制するのは誰か、とても難しい予測に挑戦してみてはいかがでしょうか。