コートサイドでチームや選手を鼓舞し、チームを引っ張る監督やコーチの姿を見るのもバスケットボールの楽しみの一つです。
バスケットボールは試合の展開が速いため、コーチの指示や選手起用が試合の展開を左右します。今では、若い選手の中にも監督やコーチを目指しキャリアを重ねている方も多数見受けられます。
今回は、バスケットボールのコーチになる方法などをお伝えしていきます。
バスケットボールのコーチライセンスとは?
バスケットボールのコーチには、どのような種類の資格があるのでしょうか。以下で紹介していきます。
E級コーチ
コーチ入門の為のライセンスです。初めてコーチになる場合、最低限の指導が出来る人材を養成する事を目的としたライセンスです。
このライセンスのみ、eラーニングを使用し自宅で講習やテストを受ける事が出来ます。
D級コーチ
バスケットボールの基礎的な指導が出来る人材を養成する事を目的としたライセンスです。
主に児童期(12歳以下)のチームを指導する際には取得しておきたいライセンスです。
C級コーチ
児童期(12歳以下)〜少年期(18歳以下)のいわゆる育成年代を指導する人材を養成する事を目的としたライセンスです。
国民体育大会や全日本大学選手権大会(インカレ)などは、このC級ライセンスを取得していないとベンチで指揮を取る事は出来ません。
男子のトップリーグであるBリーグのB3リーグのアシスタントコーチはこのライセンスを取得していなければなりません。
B級コーチ
少年期(18歳以下)以上のより競技力を高めたいプレーヤーを指導出来る人材を養成する事を目的としたライセンスです。
BリーグのB1・B2リーグや女子のトップリーグであるWリーグのアシスタントコーチ、B3リーグのヘッドコーチはこのB級ライセンスを取得していなければなりません。
A級コーチ
少年期(18歳以下)以上の特に全国レベルのチームやプレーヤーを指導出来る人材を育成する事を目的としたライセンスです。
B2リーグのヘッドコーチはこのライセンスを取得していなければなりません。
S級コーチ
プロ選手の指導ができ、日本の指導者の中でリーダー的な役割をこなせる人材を養成する事を目的としたライセンスです。
B1リーグやWリーグのヘッドコーチはこのライセンスを取得していなければなりません。
キッズインストラクター
上記のコーチライセンスとはちょっと違ったライセンスです。
10歳以下の子供達に体を動かすことの楽しさを伝える事が出来る人材を養成する事を目的としたライセンスです。
ジュニアエキスパート
児童期(12歳以下)〜少年期(18歳以下)の育成環境を充実させる為に新設されたライセンスです。
スクールやU15・U18のクラブチームのコーチや育成センターのコーチ等に対応したライセンスです。
このライセンスはB級以上のライセンスを取得しているコーチでないと取得する事が出来ません。
以上が日本のバスケットボールのコーチライセンス体系です。
ライセンス毎に年齢の条件などがありますので、確認してから受講の手続きを行なってみてください。
大会のレベル(全国大会や地区予選)や大会毎に必要なライセンスが変わってきますので、コーチをする際はどのレベルのコーチライセンスが必要なのか?をしっかりと確認しておくことが重要です。
バスケットボールコーチの主な指導現場とは?
コーチは練習のメニューの作成、試合中の選手起用や戦術の指示、練習や試合結果の分析、選手やスタッフとのコミュニケーションなど多岐に渡ります。
これらの内容は、指導するチームや選手のレベルや指導対象の年齢などによって異なります。
どんな指導現場があるのかお伝えしていきます。
民間のコーチ
ミニバス(小学生世代)、スクール、U15・U18のクラブチーム、社会人のアマチュアチーム、バスケ教室のコーチ、少人数を対象としたスキルコーチなど多岐に渡り、最近では、クラブチームや派遣コーチを行う企業なども増えてきており、活動する形態やコーチに求められる能力も様々です。
民間コーチは、ボランティアで活動しているコーチもいれば、給料やコーチ料をいただき活動しているコーチもいます。
コーチをするチームや選手のレベルによって要求されるコーチの能力も変わってきます。
どのレベルでどんなコーチになりたいか?などコーチ側もしっかりと考えや意識を持つことがとても重要になると考えます。
学校のコーチ
中学校や高校などの教員となって、部活動の顧問を指導する方法です。
募集があればですが、外部コーチとして部活動に関わる事は可能です。全国大会などの大きな大会もあり、これらの大会に向けてチームを作ることが一番の仕事になります。
外部コーチにも時給等が支払われますが、金額も様々なようです。
トップリーグのコーチ
BリーグやWリーグのコーチです。
トップリーグのコーチとあって誰でもなれるコーチではありません。トップリーグでプレーしていた選手がコーチになるケースも多数見受けられます。
大学のコーチなどで実績を積み、キャリアアップしてトップリーグのコーチになるというパターンもあるようです。
まとめ
日本のコーチライセンスやコーチの形態についてお伝えしてきました。上記のトップチームには、ユースチームを持っているチームも多数あり未来のBリーガーの育成に携わっているコーチもいます。
トップリーグのコーチを目指すのも良いと思いますし、子供達にバスケットボールの楽しさや魅力を伝えるコーチになるのも良いと思います。選手のレベルアップの為には、様々な年代に関わるコーチ達の力が必要なのは間違いありません。
この記事で、バスケットボールのコーチに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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