オリンピックやワールドカップなど、日本で大きな大会があると注目される「スポーツボランティア」。
しかし一言にスポーツボランティアといっても、３つの種類があることをご存知でしょうか。実はその活動内容はとても幅広いのです。
ここでは、多くの人々の役に立てるだけでなく自分自身も貴重な経験ができるスポーツボランティアの種類とその魅力をご紹介します。
スポーツボランティアの種類
スポーツボランティアは、大きく分類すると「イベントボランティア」、「クラブ・団体ボランティア」、「アスリートボランティア」の３つに分けることができます。
またそれらの中にも様々な内容の活動が存在します。
イベントボランティア
「イベントボランティア」は、全国的・国際的なスポーツ大会や地域のスポーツイベントの運営をサポートするボランティアです。
不定期な活動を支えるもので、オリンピックや東京マラソンなどのボランティアもこれに当たります。
専門ボランティア
イベントボランティアのうち、専門的な知識や技術が必要なものは「専門ボランティア」と呼ばれます。
具体的には審判や通訳、医療救護スタッフや大会役員などが挙げられます。
一般ボランティア
特別な知識や技術がなくても大会やイベントのお手伝いをできるのが「一般ボランティア」。選手や観客の案内、受付、交通整理、給水、運搬、記録など多くの仕事があります。また滞在する選手のホストファミリーもこれに含まれます。
誰でも関わることができるのは、このようなイベントボランティアの中の一般ボランティアということが多いのではないでしょうか。
クラブ・団体ボランティア
「クラブ・団体ボランティア」は、地域のスポーツクラブやスポーツ団体で活動するボランティアです。
不定期な活動となるイベントボランティアに対して、こちらは日常的・定期的な活動となります。
ボランティア指導者
クラブ・団体ボランティアの中でも、監督やコーチを行うのが、「ボランティア指導者」です。
地域のスポーツ少年団などではプロのコーチを雇うことはあまりないため、ボランティア指導者にお願いすることが多くなります。
運営ボランティア
指導する役割以外にも、クラブや団体に必要とされるのが「運営ボランティア」です。
広報、運搬、運転から、世話係、役員まで、さまざまな仕事がボランティアによってまかなわれています。
アスリートボランティア
プロや実業団の現役選手やＯＢなど、トップアスリートによる活動が「アスリートボランティア」です。近年は非常に盛んになり、野球やサッカー、ラグビーなど多くのプロ選手が活動を行っています。
有名選手によるジュニアの指導、地域イベントへの参加、被災地の復興支援などを目にされた方も多いのではないでしょうか。
スポーツボランティアの魅力
スポーツボランティアはお金儲けのために行うものではありませんが、それ以上に得られるものがあると言われます。
スポーツに携わるボランティアの魅力とは何でしょうか。
舞台裏が見られる
選手や大会を支えるスポーツボランティア。それだけに大会の舞台裏に入れる可能性があります。
普段は見られない位置から観戦し、選手の意外な表情を見られることも。スポーツ好きにはたまらない魅力です。
幅広い人々との交流
スポーツボランティアは世代を問わず参加可能なものが多く、幅広い年代の人々と交流できます。スポーツの現場ならではと言える明るい雰囲気で、交流の輪を広げるきっかけが掴みやすいのも特徴。
人間関係が広がり、新しい仲間ができたことが一番の成果だという方も多いようです。
考え方の幅が広がる
大会を成功に導くまでには、いろいろな課題も発生します。大会当日までに協力し合って解決策を見つける機会も多く、考え方の幅が広がるという意見も。
また幅広い年代の人と関わることで、今まで知らなかった考え方や反応に接することもできます。
スポーツボランティアを始めるには
スポーツボランティアを体験したい場合、どうすればいいのでしょうか。
これまでご紹介したようにスポーツの世界は多くのボランティアで回っていて、常に参加者を求めています。各市町村やイベント事務局、スポーツ団体の告知を見れば、ボランティア募集は比較的簡単に見つかるはずです。
またＮＰＯ法人「日本スポーツボランティアネットワーク」のようにスポーツボランティアの情報を集めて公開している団体もあります。
大きなイベントの一般ボランティアの場合、セミナーや説明会があるほか、ベテランのリーダーが丁寧に指導してくれることも。初めてでも臆する必要はありません。
まとめ
スポーツボランティアで最も大切だと言われるのは「チームワーク」。声を掛け合い、励まし合って楽しく活動すれば、それが選手の力にもなります。
それと同時に選手から元気と感動をもらえるのも、スポーツボランティアの醍醐味。体験した方の多くは、それがどんな役割でも、まるで自分が選手として参加したような達成感を味わうことができたと言います。
さまざまな役割があるスポーツボランティアを体験すれば、スポーツの魅力と可能性がさらに大きく広がるかもしれません。
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