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【剣道】初段審査合格に必要な5つのこと|ポイントを解説!

剣道をしている人の大きな目標が「段位」。その最初の関門である初段は、初めての審査となるだけに緊張するものです。

合格率が高いとはいえ、落ちてしまうこともある初段。いったいどこに気をつければ良いのでしょうか?

ここでは剣道の初段合格に必要な5つのポイントを、剣道の経験がある筆者がご紹介します。

合格率と審査内容

剣道の初段を受けることができるのは、1級を取得している満13歳以上の人。5人の審査員によって、実技・日本剣道形・学科を審査されます。

合格率は約80〜90%。実はより上級の段位取得者からすれば「普通にやっていれば合格できる」という難易度なのです。

ではその「普通」に求められる基準とは何でしょうか?

審査内容は各都道府県で違う

剣道の昇段審査は、初段から五段までは各都道府県によって審査内容が異なります。

例えば実技審査の場合、勝ち負けのない試合を行うことが基本ですが、それに加えて「切り返し」「応じ技」「基本打ち」の審査を行う都道府県もあります。内容を把握していないと当日焦ることになるかもしれません。

とはいえ、段位の審査で〝見られるポイント〟は、都道府県に関係なくはっきりと決まっています。それを押さえることが合格への近道です。

「実技」合格に必要なポイント

全日本剣道連盟の「称号・段級位審査規則」には、審査の着眼点が明記されています。それは以下の4項目。

・正しい着装と礼法
・適正な姿勢
・基本に則した打突
・充実した気勢

このうち、正しい着装と礼法、適正な姿勢は、1級までを取得していれば身についているはず。胴着や袴、剣道具の装着についても気を抜かず、剣道の基本を忘れなければ決して難しくはありません。

重要ポイント①勝負より「基本に即した打突」

初段の実技は試合形式での審査を行いますが、重要なことは、勝ち負けは無関係ということです。見られているのは「基本に即した打突」。

勝つために歪んだ姿勢で打ち込んでも、かえってマイナス評価になってしまいます。

大きくまっすぐに打ち込み、正しく残心を取ることを意識するのが重要。きれいに一本を取り切るつもりで基本に忠実に攻めれば評価してもらえます。

重要ポイント②「充実した気勢」が最も重要

着眼点の4番目である「充実した気勢」は最も重要なポイント。具体的には大きな声を出し、躊躇なく攻め続けることが評価されます。「剣道の初段は1級の実力に大きな声が加われば取れる」という説もあるほど。

基本的な技術は1級取得までに認められた程度でも十分で、そこにプラスして充実した気勢が感じられれば、大きく合格に近づけるとも言われているのです。

逆に技術に気を取られすぎて声が小さくなるとかなりのマイナス。まずは立ち上がりの瞬間にいつも以上に大声を出し、気合を高めることが重要です。

また最も避けるべきは、打たれないために回避防御行動をとること。勝ち負けは合否に無関係ですから、守りに入る意味は全くありません。とにかく声を出し、攻め続けて、気合が入っていることをアピールしてください。

「日本剣道形」合格に必要なポイント

日本剣道形とは、稽古をするために剣道で必要な動きを凝縮した形稽古のこと。太刀の形が1本目から7本目まで、それに加えて小太刀の形も3本目までありますが、初段の審査では太刀の形3本目までとなっています。

重要ポイント③日本剣道形は相手と呼吸を合わせる

初段の場合、日本剣道形の3本の打太刀(倒される側)と仕太刀(倒す側)、つまり6つの形を身に付けておけば合格できる可能性が上がります。これは普段から稽古を繰り返し、正しい動きを把握しておけば、難しいことではありません。

ところが審査では初めて会う相手と演舞を行うことがほとんど。日本剣道形では、正しい間合いが重視されるため、自分の動きだけに集中せず、相手と呼吸を合わせることがとても重要になります。

注意すべきは竹刀ではなく木刀を用いるということ。間合いや剣線の高さが慣れている竹刀での稽古とは異なるため、木刀での正しい動きをしっかり覚え込んでおく必要があります。

重要ポイント④日本剣道形には免除もある

日本剣道形には、都道府県によって免除制度もあります。事前に定められた講習会を受講すれば、日本剣道形の審査は免除されるというもの。

このような制度がある場合には積極的に利用すれば、審査当日の負担がかなり軽くなります。

「筆記審査」合格に必要なポイント

筆記審査も都道府県によって違います。実技と日本剣道形に合格した後に筆記試験に進めるというパターンや、小論文形式で事前に書いたものを提出するパターンなど。

また試験問題も都道府県によって違いがあるため、段位を取得する都道府県の審査方法と過去問題について調べておく必要があります。

重要ポイント⑤剣道の用語を正しく使い、自分の言葉で書く

都道府県によって違いますが、試験では剣道の用語理念について問われることがよくあります。また「剣道修行の目的について述べなさい」などという質問に小論文形式で答える場合にも剣道の用語を正しく使って書けば評価が高くなります。

ただし模範解答の丸写しのような答えはマイナス。剣道の用語を使いつつも文章全体は自分の言葉で書くようにしてください。

まとめ

剣道を修行する人にとって憧れへの第一歩となる初段。

合格は1級取得までの鍛錬と知識があれば難しいものではありません。

剣道の理念を忘れず、落ち着きプラス「元気な声」で合格を目指してください。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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