スポーツは自分でするだけでなく、試合を観戦するのも楽しいものです。
そんなスポーツの世界でプロとして活躍する選手は、どれほどの年俸を得ているのでしょうか。
この記事では、スポーツのなかでもテニスに絞って、年俸といったお金の面から解説します。
華やかな印象で目立つイメージの強いテニス選手について、お金の実態を知りたい方必見です。
日本テニス選手の年収について
まずは、日本のテニス選手がお金を得る仕組みと、そこから推測できる年収について解説します。
日本におけるテニスのアスリートの収入は、主に以下の2つです。
・大会での賞金
・スポンサー収入
賞金は大会によって異なります。参考までに、国際テニス連盟が定めた四大大会の優勝賞金は以下の通りです。
・全豪オープン 2.68億円(2020年)
・全仏オープン(ローランギャロス) 2.70億円(2019年)
・全英オープン(ウィンブルドン) 3.13億円(2019年)
・全米オープン 4.17億円(2019年)
日本で開催される試合の代表として、楽天ジャパン・オープン・テニス選手権が挙げられます。
この大会における優勝賞金は、2019年で4,278万円ほどでした。
これに加えて、世界ランキング上位に位置する選手は多額のスポンサー収入を得ています。
また、試合のみでは生計を立てることが難しいテニス選手は、テニススクールで講師をして収入を得ることもあります。
テニスで最も稼いでいる日本選手の年収
次に、テニスで最も稼いでいるといわれる日本のアスリートについて、どれほどの年収を得ているのか見ていきましょう。
2019年6月~2020年5月の間で最も稼いだ日本人選手は、大坂なおみ選手です。
賞金収入が340万ドル、広告収入が3,400万ドルといわれており、合計すると3,740万ドル、日本円にするとおよそ39億4,200万円です。
最も稼いだ日本人男性選手は、錦織圭選手です。賞金収入が110万ドル、広告収入が3,100万ドルで、合計3,210万ドルでした。
日本円にするとおよそ33億8,400万円です。
賞金収入も大きいですが、それ以上に広告収入が非常に重要な収入源となっていることがわかります。
テニスで最も稼いでいる世界選手の年収
続いては、世界のテニスアスリートの年収についてご紹介します。
日本以外の国でも、試合の賞金収入とスポンサー契約による広告収入が中心です。
それでは世界のトップ10について見ていきましょう。
先ほどご紹介した大坂なおみ選手と錦織圭選手は、いずれも世界トップ10に入っており、大坂なおみ選手が4位、錦織圭選手が6位でした。
10位のシモナ・ハレプ選手は賞金収入が690万ドル、広告収入が400万ドルで合計1,090万ドルでした。日本円にすると11億4,900万円です。
7位のアシュリー・バーティ選手が賞金収入1,010万ドル、広告収入300万ドルの合計1,310万ドルで、日本円にすると13億8,000万円です。
6位の錦織圭選手が33億8,400万円なため、1つ順位が違うだけで大きな差があることがわかります。
続いてトップ3です。3位はラファエル・ナダル選手です。賞金収入が1,400万ドル、広告収入が2,600万ドルで、合計すると4,000万ドル、日本円で42億1,600万円となります。
2位のノバク・ジョコビッチ選手は賞金収入が1,260万ドル、広告収入が3,200万ドルです。合計4,460万ドルで、日本円では47億円となります。
1位はロジャー・フェデラー選手。賞金収入が630万ドル、広告収入が1億ドルです。合計1億630万ドルで、日本円にすると112億500万円となります。
2位のノバク・ジョコビッチ選手と2倍以上の差があります。
ノバク・ジョコビッチ選手とロジャー・フェデラー選手を比較すると、賞金収入はノバク・ジョコビッチ選手が2倍程度多いですが、圧倒的な広告収入により、ロジャー・フェデラー選手の年収が跳ね上がっています。
このように比較すると、テニス選手の場合、広告収入が年収に与える影響が非常に大きいことがわかります。
まとめ
最も稼いでいるといえるテニス選手は、試合による賞金収入だけでなく広告収入が大きく影響しています。
賞金収入よりも広告収入の方が差は出やすく、賞金収入の大きさが順位に反映されているとは限らないのです。
スポーツ選手の年収を決める要因は、スポーツによる結果だけではないといえるかもしれません。
その観点から考えると、試合だけでなく何気なく目にする広告も興味を持って見ることができるのではないでしょうか。
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