スポーツに関わる仕事として、真っ先に選手という職業が出てくる人は少なくないでしょう。
しかし、選手以外にもスポーツにおいて重要な職業は多くあります。
中でも、審判は試合の進行や結果に大きく関わる重要な仕事です。
スポーツにおいて非常に重要な存在であり、スポーツに関わる仕事がしたいという人に人気があります。
今回は、数あるスポーツの中でもサッカーの審判について、給与事情の面から解説します。
サッカー審判の給料
まずは日本におけるサッカー審判が年間で得る収入について見ていきましょう。
サッカーの試合において、審判として仕事をするためには、日本サッカー協会の公認審判員制度で資格を取る必要があります。
4級~1級まであり、Jリーグで主審となるには1級審判員の資格が必要です。
級によって年齢制限や審判としての経験数など、さまざまな条件があります。
審判は試合ごとに報酬が出るシステムとなっており、J1の主審が1試合平均12万円、副審が平均6万円です。
J2の主審は平均6万円、副審が平均3万円、JFLの主審が平均2万円、副審が1万円となっています。
ただし、試合があれば必ず審判として仕事ができるわけではなく、審判としての経験や評価がないと担当させてもらえません。
そのため、1級審判員と呼ばれる人であっても、審判の仕事だけで十分な報酬を得ることが難しいのです。
審判として安定的な年俸を得るには、プロフェッショナルレフェリーとなるのが最も近道。
次の章で、詳しくご紹介します。
サッカー審判で最も稼いでる日本人の給料
続いては、サッカーの審判として、日本で最も稼いでいる人のお金事情をご紹介します。
前述したように、審判として安定した報酬を得ることは難しいのが現状です。一方、中には多額の報酬を得ている人もいます。
それが前述したプロフェッショナルレフェリーです。
J1やワールドカップなど重要な試合の主審を任される審判であり、日本サッカー協会と契約をして務めます。
1年契約で、年俸は1,000万円を超えるといわれています。
プロフェッショナルレフェリーになるためには、まず審判員制度で4級~1級を取得したうえで、1級の中でも特に優秀だと認められなければいけません。
世界のサッカー審判の給料は?
続いては、世界におけるサッカー審判のお金事情です。
世界に視野を広げても、審判員制度にそれほど大きな違いは見られません。
プレミアリーグの主審クラスになると優秀な成績が必要ですが、報酬に関しては、日本とそこまで差がないといえるでしょう。
基本給の平均は年間でおよそ38,500ポンド、日本円にすると約650万円ほどです。
1試合担当するごとに約1,150ポンド(日本円で約20万円)ほどの報酬となり、トータルの平均年収は1,200~1,400万円程度となります。
試合ごとに出る報酬は、注目度や重要度によって大きく異なります。
審判として最も稼いでいるといわれている人物はハワード・ウェブ氏。
年収は約12万ポンド、日本円にすると2,000万円越えといわれています。
まとめ
サッカーの審判は決まった基本給ではなく、試合を担当するごとに報酬を得るケースが一般的です。
そのため、1級審判員の資格を得ても安定した報酬を受け取れるわけではなく、多くの場合は、別の仕事も並行することになります。
優秀な審判員と認められた人のみが契約できるプロフェッショナルレフェリーは、審判員として務めながら、安定的に高年収を実現できます。
また、世界に目を向けると、2,000万円を超える年収を実現している人がいるのです。
スポーツにおいて重要な役割を果たす審判について、お金という面から考えてみてもより興味がわくでしょう。
将来、審判になりたいという人はぜひ色々と調べてみてはいかがでしょうか。
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