「サッカー」は世界でも日本でもトップクラスの人気と競技人口を誇るスポーツであり、ワールドカップやオリンピックなど国同士の対決が行われ、世界中が熱狂する世界的スポーツです。
各国でプロリーグが発足しており、日本においても1993年にJリーグが開幕し、社会的現象となりました。
そんなサッカーというスポーツをいくつかの視点から切り取り、皆様に興味深い情報をお届けいたします。
サッカーの起源・歴史について
サッカーはどの国で生まれたのか!?いくつかの諸説があるようですが、有力な説は中国、イタリア、イングランドのいずれかの国から始めったとのこと。
特に有力だった説はイングランドの兵士の遊びから始まった、というものでしたが、2014年に国際サッカー連盟FIFAの公式ページでは、「サッカーの起源は中国」であることを認定したようで、物議を醸した経緯があります。
いずれにせよ、現代の「サッカー」となるまでに様々なルール・形態が変わっていく過程があり、ヨーロッパ・南米を中心にサッカーが国際的なスポーツに発展していったことは間違いありません。
ちなみに、日本では「サッカー」という呼び名が定着していますが、海外特にヨーロッパでは「フットボール」という呼び名が主流であることを付け加えておきます。
日本におけるサッカー史について
日本においてサッカーが紹介されたのは、1873年のこと。
東京築地の海軍兵学寮の教師アーチボルト・ルシアス・ダグラスが、生徒へ訓練中の余暇として教えたことが始まりとされます。
男子サッカーとしては1921年に大日本蹴球協会が創立され、1929年にはFIFAに加盟。近年になると1994年の本大会出場権を逃した「ドーハの悲劇」と呼ばれる試合では高い視聴率を記録し、日本国民のサッカーに対する関心の高さを示しました。
そして、1998年には初めて日本代表がワールドカップに出場し、熱狂的な盛り上がりとなりました。更に翌年1999年のU19ワールドカップでは、のちに黄金世代と呼ばれる1979年生まれ選手達が躍動し、準優勝という快挙を達成しました。
一方、女子サッカーが正式に認められたのは1979年で、男子サッカーに遅れることおよそ100年。
1980年には全日本女子サッカー選手権大会が開催されましたが、選手数が乏しく8人制の試合でした。
その後、好景気に後押しされて、1989年には全国リーグの日本女子サッカーリーグが発足し、1991年にはFIFA初の女子ワールドカップ出場権を獲得しています。
女子日本代表は、2011年ワールドカップで優勝し、世界一に輝いており、男子以上に素晴らしい成績を残している事実があります。
サッカーと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ
サッカーから派生したり、関連すると言われたりするスポーツは数多くあります。
中でも近年、日本でプレー人口が急激に増え、親しまれているのスポーツが「フットサル」ではないでしょうか。
フットサルは、サッカーより小さなコートで1チーム5人の少人数制ゲーム。タッチラインからのスローインはなく、キーパーのボールタッチにも制限があるなど、ルールが若干異なります。
南米発祥の7人制サッカー「ソサイチ」、東南アジア発祥で足を使うバレーボールのような「セパタクロー」もサッカーに似た競技と言えるでしょう。
また、「ブラインドサッカー」「ロービジョンフットサル」と呼ばれる目が不自由な人向けの競技や、「電動車椅子サッカー」「デフサッカー」「FIDサッカー」「アンプティサッカー」などの障がい者向けのサッカーもあります。
この他、砂浜で行う「ビーチサッカー」、自転車を使用する「サイクルサッカー」、近年新しくできた「バブルサッカー」など、楽しみ方もさまざまです。
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サッカーの競技人口について
日本国内のサッカー人口は、この10年間で選手登録数90万人前後で推移しています。
小中高校の部活動や地域のサッカーチームなどで年に1回以上プレーしている競技人口は10年間平均で450万人。
2012年には600万人に迫る数字を記録しました。サッカーの競技人口は世界的に見ると、約2億5000万人もいると言われています。
国別では、推定で競技人口の多い順に3位までが中国、アメリカ、インドとなっていますが、必ずしも競技人口の多い国が強いとは限らないようです。
サッカーのルールについて
サッカーのルールはとてもシンプル。大まかに6つの種類があり、そのルールを守ることで公平な試合ができるようになっています。
・フィールド:一般的に縦幅105m、横幅68m。長辺の線をタッチライン、タッチラインと直角に交わる線をゴールラインと言います。
・ボールアウト:ボールがラインを完全に超えたり、主審が笛を吹いてプレーをとめたりしたとき、プレーヤーはプレーを止めなければなりません。
・ユニフォーム:ジャージー・ショーツ、ストッキング、すねあて、靴が必須。ゴールキーパーはフィールドプレーヤーと異なる色のユニフォームを着用します。自分や他プレーヤーの危険となる用具は身につけられませんが、スポーツ眼鏡などは主審が安全性を認めれば着用可能です。
・主審のシグナル:笛と手で行う信号を使って直接フリーキック、間接フリーキック、アドバンテージ、警告、退場を示します。
・副審のシグナル:副審は旗を使ってスローイン、ゴールキック、コーナーキック、オフサイド違反の再開の場所などを示します。
・オフサイド:攻撃側のチームが得点するために守護側のフィールドで待ち伏せをすると、違反となります。
近年ではVARと言われるビデオ判定が導入されており、ジャッジにおいてテクノロジーの力を借り、より公平性が保たれるようになってきました。
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サッカーの国際的な大会について
サッカーの国際大会と言えば、4年に1度行われる「ワールドカップ」を思い浮かべる方も少なくないでしょう。
正式にはFIFAワールドカップと呼ばれるこの大会は、国際サッカー連盟(FIFA)が主催するもので、サッカー大会の世界最高峰。
開催時には全世界で35億人とも言われる視聴者数を誇り、その盛り上がりから、オリンピックをも凌ぐテレビの視聴者数や経済効果を持つスポーツのビッグイベントです。
U-20ワールドカップやU-17ワールドカップなど、各国の一定年齢以下のナショナルチームによる世界選手権大会もあります。
また、オリンピックも各国の熱い試合で盛り上がる大会です。
世界から見た日本サッカーのレベルについて
近年、男女ともに日本のサッカーレベルは急激に上がっており、多くの日本人選手が海外リーグで活躍している現状があり、世界との距離は確実に近くなっているのではないでしょうか!?
2020年6月発表のFIFAランキングでは、日本女子サッカーは159カ国中11位にランクイン。ランキング1位のアメリカ合衆国は2018年から、2位のドイツは2019年からその地位をキープする強豪国です。
2021年5月に発表されたランキングでは、日本男子サッカーは世界ランクで28位。世界ランキング1位はベルギー、2位がフランス、3位ブラジルと続いています。
まとめ
サッカーという競技は、世界で最も愛され、世界中の人々が熱狂するスポーツの一つです。
ボールさえあれば手軽に始められること、一人でも数人でも楽しめること、男女も年齢も問わず誰もがプレーできることも、このスポーツの魅力と言えるでしょう。
日本でもサッカー人口は増加し続けており、サッカーができる環境も増えている現状があり、サッカー見ることもプレーすることも楽しめる環境が、これからもどんどん増えていくと嬉しいですね。
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