フットサルは、世界で見ると競技人口が多く注目されているスポーツです。
日本でも子供から大人まで楽しめるとして人気が高くなっています。
今回は、フットサルの起源・歴史やルール、世界から見た日本フットサルの実力など、フットサルの基本情報をわかりやすくご紹介します。
フットサルの起源・歴史について
フットサルの起源は2通りあります。
1つ目は、サッカーの母国イギリスで発祥し、その後ヨーロッパからアメリカ、オーストラリアなどにインドアサッカーが広まりました。
この時にスペイン語のfutbole de salonという言葉が省略され、サッカーを意味する「fut」室内を意味する「sal」を合わせたのが語源となっています。
2つ目の起源は、南米を中心に弾まないボールを使ったサロンフットボールもフットサルの起源です。サロンフットボールはウルグアイ・ブラジルで考案された後に南米全域に広まり、1961年には国際サロンフットボール連盟が設立されて、その後世界フットサル協会と変わっています。
2つの起源には異なるルールがありましたが、FIFAがミニサッカーの世界中に広まっていることをみて、問題点改善・ルール統一を行い1994年に競技名を5人制サッカーからフットサルとしました。
日本におけるフットサルの歴史について
1970年代に来日していたブラジル人選手からのアドバイスによって、日本フットサルの歴史は始まります。
日本にもフットサルが浸透した頃、日本サッカー協会の参加に日本ミニサッカー連盟が発足(1977年)しました。
ここから1994年にミニサッカー委員会が設立し、その後フットサル委員会と名称が変更されています。
このタイミングで、より日本にフットサルを浸透・普及を促す取り組みが起こり、2年後の1996年には第一回全日本フットサル選手権の大会が開催されました。
フットサルが普及した日本では、子供のフットサル大会・女子フットサル・プロフットサルの大会などが行われています。
フットサルと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ
フットサルと関連のあるスポーツは世界でも有名なスポーツ、サッカーが挙げられます。
ピッチに立てる出場者数や競技時間など、サッカーと比べてルールの違いはありますが、得点方法やキーパー以外手を使ってはいけないなどサッカーと似ているルールがあるスポーツの代表的なのがフットサルです。
人数が少なくプレーが出来る、ピッチのサイズも小さいなどの理由で、気軽にサッカーのようなプレーができるフットサルは子供から大人まで楽しめるスポーツとして、人気も高いです。
また、フットサル選手からサッカー選手、サッカー選手からフットサル選手になるなど、フットサルとサッカーは互いに関係を持ち続けています。
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フットサルの競技人口について
JFAが発表している日本国内のフットサル選手の登録数は32,977人です(2020年度)。
登録選手以外にも単にフットサルを楽しむ競技人口を数えるとさらに多いと言われています。世界での競技人口は1200万人以上で、世界100ヵ国でプレーされています。
その中でも、ヨーロッパやブラジルなどの南米地域ではフットサルの競技人口が多いです。
正式な人数は発表されていませんが、サッカー大国と言われる国はサッカー人口に比例してフットサル人口も多いのかもしれません。
フットサルのルールについて
フットサルの勝敗はどちらが多く得点を取ったかで決まります。
試合会場は体育館など室内で行われることが基本ですが、プロではない一般のフットサル試合では屋外で行われることも多いです。
コートに出れるプレーヤー数は5人です。フィールドプレーヤー4人・キーパー1人で、試合時間は20分×2回です。
また、5ファール・4秒ルール・バックパスというフットサル特有のルールがあります。
フットサルの国際的な大会について
フットサルの国際的な大会として「FIFAフットサルワールドカップ」「AFCフットサル選手権」「UEFAフットサル選手権」などがあります。
FIFAワールドカップは4年に1回、サッカーワールドカップの中間年に行われています。
AFCフットサル選手権は、ナショナルチームによるアジアチャンピオンを決める大会です。1999年に初めて開催されて、2008年からは隔年行われています。
UEFAフットサルは欧州選手権大会で日本のフットサルチームは出場していません。1996年から開催され、2001年から毎年行われています。
また、東京五輪からU-18のみのユースオリンピックでフットサルが新種目として追加されました。このユースオリンピックのフットサルではU-18フットサル日本女子代表が出場しています。
世界から見たフットサルの強さのレベル
日本のフットサルでは、三浦和良選手がフットサル日本代表となり話題になり、プロ選手は国際大会で奮起しましたが、フットサル大国であるスペインやブラジルには圧倒する強さがあります。
男子フットサルでは過去に、予選を勝ち上がりワールドカップ出場経験はあるものの、メダル獲得には及ばない結果が続いているのがフットサル日本代表の現状です。
まとめ
フットサルは競技としての認知度も高くなり、プロフットサル選手のレベルも高くなっています。
ユースですが、オリンピック競技ともなったフットサル。これからの日本選手・海外選手の活躍が楽しみです。
また、日本国内にフットサルコートも増え続けていて、手軽に楽しめるという魅力もあります。
短い時間内で繰り広げられるテクニックや試合運びなど、観戦するスポーツとしても、自身がプレーするスポーツとしても楽しめます。
この機会にフットサルの魅力を感じてみてはいかがでしょうか?
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