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ハンドボールの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

ハンドボールは世界的に人気のあるスポーツです。

しかし、日本ではまだ競技人口も多くなく、ハンドボールに関してあまり馴染みのない方も多いかもしれません。

バスケットボールやサッカーと似ているけれど、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

ハンドボールの歴史やルール、世界的にみたハンドボール日本代表の強さなどについて解説します。

ハンドボールの起源・歴史について

近代ハンドボールの起源は、ヨーロッパで始まり、デンマーク発祥説ドイツ発祥説があるといわれています。

デンマーク発祥説では、19世紀末のサッカーに由来し、「手でボールを扱えば、足よりも安全で正確にプレーができる」と、提案されたことがきっかけ。1906年に、ホルガー・ニールセンにより、1チーム16人でプレーする競技規則が制定されました

その後、寒冷地域であるデンマークでは、ハンドボールは屋内競技として普及していき、屋内でもプレーがしやすいように16人制から7人制へと発展します。

ドイツ発祥説では、20世紀初頭、サッカーに代わる女性向けの球技として考案されたのが始まりとされていて、サッカーに由来する点ではデンマークと同じですが、デンマークの7人制に対し、ドイツでは1チーム11人でプレーされていました。

デンマークの7人制と、ドイツの11人制は、しばらくの間それぞれの近隣国で影響を与えながら広がっていき、大会では11人制と7人制の両方で併催。

その後、ハンドボールは室内競技であることから、次第に7人制が主流になっていきました。

そのような状況のなか、第二次世界大戦でドイツが敗北したことも影響し、7人制を主流とする国々が国際ハンドボール連盟を設立し、7人制へと統一されます。

日本におけるハンドボール史について

日本にハンドボールが伝わったのは、1922年。東京師範学校の大谷武一が、大日本体育協会で11人制ハンドボールを紹介したことがきっかけとされています。1926年には「手球」として学校体育教授要目に追加され、普及していきました。

その後、1938年に日本送球協会(現:日本ハンドボール協会)が設立。1963年に、日本国内すべての公式試合が7人制に統一されました。

ハンドボールと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ

ハンドボールから派生した競技に、ビーチハンドボールがあります。

1992年にイタリアで始まった新しいスポーツです。ヨーロッパや南米を中心に人気があり、近年ではアジア圏でも盛んに大会が開催されるなどして、盛り上がりをみせています。

ハンドボールとの大きな違いは得点方法。シュート得点がすべて1点であるハンドボールに対し、ビーチハンドボールでは2点となるシュートが存在します。

また、ハンドボールから派生した競技には、車いすハンドボールもあります。

車いすハンドボールの特徴は、性別、年齢、障害の有無にかかわらず、障害のある方と健常者が一緒に競技を楽しめることです。

ルールは、車いすハンドボール独自のルールもありますが、基本的にはハンドボールと変わりません。

ハンドボールの競技人口について

日本ハンドボール協会に登録している競技者は、2017年時点で約9万5千人でした。競技登録者の割合は高校生が1番多く、男女比率では、男子が約61,000人、女性が約33,500人。

サッカーや野球といったメジャースポーツと比べると、競技人口が少ないスポーツといえますが、高校の部活動としては剣道と並ぶ11番目の競技人口です。

世界では、国際ハンドボール連盟に204もの国・地域が加盟。日本では競技人口が少ないスポーツではあるものの、世界的にみると、ハンドボールは多数の国で人気のある競技だということがわかります。

ハンドボールのルールについて

ハンドボールは、手を使ってボールをパスし、相手チームのゴールにシュートして得点を競うスポーツ。

1チーム7名(6名のコートキーパーと1名のゴールキーパー)で構成され、審判に交代宣言をしなくても、選手交代が自由に行えることが特徴の1つです。

ボールの大きさは、バスケットボールよりも小さく、片手で持てる大きさです。

ボールを持ちながらでも、俊敏な動きが可能なため、スピード感溢れるパス回しや、ダイナミックなジャンプシュートなどがハンドボールの見どころであり特徴でもあります。

競技時間は競技者によって異なり、標準競技時間は以下の通りです。

・高校生以上・・・前後半各30分、休憩時間10分
・中学生・・・前後半各25分、休憩時間10分
・小学生・・・前後半各15分、休憩時間10分

ハンドボールの国際的な大会について

国際ハンドボール連盟が主催する世界選手権をはじめ、世界各地で国際的な大会が催されています。

日本では、日本ハンドボール協会主催の国際大会であるJAPAN CUPが有名な国際大会です。

世界から見た日本女子ハンドボール日本男子ハンドボールの強さのレベル

男子日本代表は、1972年のミュンヘン大会に始まり、これまで5回オリンピックに出場しています。

1988年のソウル大会以降、しばらくオリンピックへの出場はありませんでしたが、2020年の東京オリンピック開催国枠で、8大会ぶりに出場しました。

オリンピックでの最高成績は、1976年のモントリオール大会での9位です。女子日本代表は、1976年のモントリオール大会が初出場で、5位でした。

モントリオール大会以降、オリンピックへの出場はありませんでしたが、男子代表同様に開催国枠として2020年の東京オリンピックに出場しました。

男子代表、女子代表ともに、世界のトップレベルに入ることはまだできていませんが、引き続き今後の活躍に期待されます。

まとめ

ハンドボールは、ヨーロッパを中心に世界中で人気のあるスポーツです。

「走る・投げる・飛ぶ」の3要素が揃った競技で、からだ全体を使って楽しめる魅力があります。

とは言え、日本ではまだ競技人口がそれほど多くないため、より多くの人が楽しめるスポーツになるよう、ハンドボールの魅力を広めていくことが今後の課題となるかもしれません。

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いずほ

いずほ

食べるために走る系ライター

好きなスポーツは、登山、マラソン、トレイルランニング、水泳! 元々走ることが大嫌いで1kmも走れませんでしたが、気付いたらウルトラマラソン(78km)完走してしまいました。 山で食べるカップ麺が大好きです。

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