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ビーチサッカーの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

世界的な人気スポーツ、サッカー。テレビ、ニュース、ネットでサッカーに関する話題を一切見ない日は少ないことでしょう。

近年はより一層、サッカー選手は多くの子ども達の憧れの的でもあります。サッカークラブに入り、未来のヒーローを目指す少年少女達は今なお増え続けています。

では、そんなサッカーによく似た競技といった時、皆さんが真っ先に思い浮かべるのはフットサルを想像する人が最も多いのではないでしょうか。

サッカーとフットサルは人数以外にも細かくルールに違いがあり、実は“サッカーの名プレイヤーが、フットサルでも活躍できるとは限らない”ものであったりもします。

同じように見えて様々な違いがあり、それが個々のスポーツの魅力にもなっているのです。

そして、フットサル以外にもサッカーによく似た魅力的なスポーツは多く存在しています。その中のひとつが、文字通り砂浜で行う競技、ビーチサッカーなのです。

今回はそのビーチサッカーについて紹介していきます。

ビーチサッカーの起源・歴史について

サッカーの強豪国と言えば?と聞いた時に、皆さんはどの国を思い浮かべるでしょうか。

アルゼンチンやイングランド、いやいや多すぎて挙げきれないぞという人も多いかもしれません。その中でも、やはり中南米最多の人口と経済規模を誇る温暖な国、ブラジルの名前を挙げる人は少なくないのではないでしょうか。

ビーチサッカーもまた、そんなBeach soccerブラジルから始まったスポーツです。当初はサッカー愛好者のレクリエーション・スポーツとして親しまれていたものでした。

しかし1992年競技規則の統一が図られたことをきっかけに、世界選手権等をはじめとする様々な競技会が盛んに行われるようになっていくことになります。

特に2005年以降は、世界各国において国際サッカー連盟(FIFA)が管轄する競技として浸透し、欧米を中心に普及しつつあります。

日本におけるビーチサッカーの歴史について

ビーチサッカーが日本に広まり始めたのは、1998年のことだと言います。この年に行われた沖縄と福岡の交流を皮切りに全国へ広まっていくことになりました。

2005年にはFIFAがワールドカップの開催を決定。同時に日本においても、JFA(日本サッカー協会)がラモス瑠偉氏を監督に迎えて日本代表チームを編成。

見事ベスト4とフェアプレイ賞を勝ち取ることとなりました。

ビーチサッカーと関連のあるスポーツ

ミニサイズのサッカーとして、真っ先に様々な人が思い浮かべる関連スポーツがフットサルでしょう。

しかし、同じ小規模サッカーという印象であっても、ビーチサッカーとフットサルは様々な点で違いがあります。

例えばコートの大きさと形。フットサルはコートの大きさが縦38 ~ 42 [m]×横18 – 25 [m]と国際大会で規定されています。

正方形により近い形のフィールドで行うビーチサッカーに対して、こちらの方が長方形の形でよりオリジナルのサッカーに近い形状をしているのです。

また、試合時間も前後半の20分の計40分で行われることとなります。こちらの方が少しだけ長いのです。

しかし、選手の人数が五人である点や交代が無制限であることなどは、フットサルとビーチサッカーの共通点であると言えます。

【関連記事はこちら】⇩
フットサルの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

ビーチサッカーの競技人口について

ビーチサッカーの正確な競技人口などはわかっていません。

しかし、元々サッカーという競技が根強い人気を誇ることと、ワールドカップのような国際大会が定期的に開催されていることなどから、少しずつ多くの国への周知、普及が広がりつつあるようです。

第1回大会の時点で、ブラジル、スペイン、ポルトガル、アメリカ、ウルグアイ、ウクライナ、南アフリカ、フランス、アルゼンチン、オーストラリア、日本、タイの合計12か国が参加しています。

特に、ブラジルでは3万人を動員できるスタジアムで試合を開催するなど、既に高い人気を誇っているようです。

世界のビーチサッカー強豪国であるスイスやロシアにおいては、高い技術レベルでの国内リーグ戦が展開され、年々レベルが高くなっているとも言われています。

ビーチサッカーのルールについて

ビーチサッカーと通常のサッカーの違いは、まず扱うボールが異なる点でしょう。ビーチサッカーでは、専用5号球を使います。これは通常のサッカーで使うボールより表面が柔らかい素材でできています。

また、当然フィールドもサッカーとは異なり、砂浜で行われることとなります。異物が混入していない深さ40cm以上の砂地で構成されることとなり、縦(タッチライン)35~37m 横(ゴールライン)26~28mのピッチサイズに周囲2mのフリーゾーンが設けられているのです。

異物が混入していないフィールドのためには、当然綺麗な砂浜が必須となります。ゆえに、ビーチサッカーが開催できる海岸=綺麗な海岸としてのアピールに繋がると考える地方団体もあるようです。

ゴールは横幅5.5m、高さ2.2m、奥行1.5mの円形(直径20cm以内)で作られます。海辺で行うため、当然ゴールは簡単に劣化しないように気を付けなければいけません。よって、錆びにくいアルミ製となることが多いようです。

また、選手の人数や時間配分にも違いがあります。サッカーの試合は1チーム11人で行われるものですが、ビーチサッカーは1チーム5人となります。

また、サッカーが前後半それぞれ45分であるのに対し、ビーチサッカーでは12分×3ピリオドです。細かく時間が区切られているのは、なんとなくアメリカンフットボールのような競技を想像させるかもしれません。

ちなみに、サッカーでは何度でもバックパスをすることができますが、ビーチサッカーではバックパスは一回のみと制限されているなど細かくルールが異なります。

サッカーからビーチサッカーに転向する選手は多くいますが、細かな違いに戸惑うことも多く、歴戦のプレイヤーほど注意が必要であるとも言えます。

ビーチサッカーの国際的な大会について

ビーチサッカーは既に世界選手権が行われ、国際的なスポーツとして普及しつつあります。

1994年4月、ブラジル、リオデジャネイロのコパカバーナビーチにおいて行われた大会で初めてビーチサッカーの試合がテレビ放送されました。

さらに翌年にはコパカバーナにて、初のビーチサッカーの世界選手権が開催されることとなります。優勝したのはホスト国であるブラジルでした。

そして1995年以降10回にわたって開かれることとなるビーチサッカーの世界選手権は、2005年からFIFAビーチサッカーワールドカップとして継続していくこととなります。

世界から見た日本のビーチサッカーの強さのレベル

日本はビーチサッカーの強豪国としても知られています。

何故ならFIFAビーチサッカーワールドカップでアジア予選を常に突破し続けている上、第1回(2005)FIFAビーチサッカーワールドカップでは4位、その後第2回(2006)大会や第5回(2009)大会、第7回(2013)大会及び第8回(2015)大会ではベスト8入りをし、さらに第10回大会(2019)大会では再び4位という好成績を収めているからです。

残念ながら第11回(2021)大会は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大によりアジア予選が中止となる事態に見舞われましたが、過去の大会成績に基づき、日本はオマーン、アラブ首長国連邦とともにアジアサッカー連盟(AFC)から本大会への出場権を与えられることとなりました。

同大会にて、ビーチサッカー日本代表は激戦を見事に勝ち抜き、決勝でホスト国府代表のRUF(ロシアサッカー連盟)に敗れるも、過去最高位のFIFAワールドカップ準優勝という素晴らしい成果を収めています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

砂浜で行うために、ボールを浮かせてパスするヘディングなどが多用され、強い足腰が鍛えられるというビーチサッカー。

サッカーと同じだけの興奮とわくわく感、そしてサッカーとはまた異なる魅力に満ち溢れている競技であることは間違いありません。

興味を持った方は是非、詳しくチェックしてみてください。

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初音

初音

おうちでまったり、頑張る人達を応援するのが好きです。

インドア派ですが、スポーツをはじめ頑張っている人達をおうちで応援してる系ライターです。子供の頃は水泳大好き少女でした。運動音痴だけどスポーツ見るのは大好きです!

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