スケートボードやストリートダンスなど、近年はストリートカルチャーに根付いたスポーツが若者を中心に人気を博しています。また、それらのスポーツは多くの国で認められ、スケートボードやブレイクダンスはオリンピック競技にまで発展しました。
今後もストリートカルチャーから生まれたスポーツが多くの人に知ってもらえれば、競技人口が増えスポーツ界の発展に繋がるのではないでしょうか。
その中でも今回は、女性にも人気の「ダブルダッチ」について紹介していきます。小学校や中学校の体育で楽しみ、多くの人に馴染みのあるダブルダッチ。
実は競技として凄くカッコいいスポーツで、観る人を感動させてくれる要素がたくさんあります。
この記事を最後まで読んで、ダブルダッチの魅力に迫っていきましょう。
ダブルダッチとは
ダブルダッチは2本の縄を使ってその中で飛ぶスポーツですが、競技としてのダブルダッチは一味違います。縄の中でアクロバットな動きをしたりダンスを取り入れたり、色々な要素が詰め込まれているスポーツです。
チームごとにコンセプトは様々で、ファッション、音楽など、自由に表現できることがダブルダッチの最大の魅力でしょう。
また、ダブルダッチは縄を回す「ターナー」が2人、縄を飛ぶ「ジャンパー」が1人、最低3人で行われるスポーツで、チームワークや阿吽の呼吸も見せ所です。チーム内で信頼関係を築き、熱くなれるスポーツであることも人気を博している理由です。
ダブルダッチの歴史
ダブルダッチが1つのスポーツとして楽しまれるようになったのは1973年のこと。
ダブルダッチを楽しむ女の子達を見たニューヨークの警察官が、スラム街で起きている非行に歯止めをかけるためにルールを選定し、普及していきました。
その後は各地で大会が開催され、ダブルダッチという競技が世界中に広まっていきます。
世界から見た日本のダブルダッチ
世界から見て日本のダブルダッチはレベルが高く、多くの国が日本のスタイルを真似するほど日本はダブルダッチの先進国と言えます。強豪アメリカに引けを取らない強さで、世界大会では上位入賞が当たり前になりつつあるのです。
近年はダブルダッチのプロチームも発足され、イベントやメディアに出演しダブルダッチの魅力を発信し続けています。
ダブルダッチの種目について
ダブルダッチは3種類の種目に分かれ、それぞれ競う部分や見どころが違います。ダブルダッチの種目は以下の3つです。
・フュージョン
・スピード
・バトル
ここからは3種類の特徴について解説していきます。
フュージョン
一般的にダブルダッチと言ったら、このフュージョンを思い浮かべる人が多いと思います。音に合わせながら、縄の中でアクロバットやダンスなどのパフォーマンスを見せることをフュージョンと言います。
ダブルダッチの醍醐味である表現力が問われる競技で、チームごとの個性が見どころです。
スピード
スピードは、決められた時間内にどれだけ速く飛べるか、回数を競う競技です。ルールとしては、縄を飛ぶジャンパーの左足が着地した回数をカウント。
3人で行うシングルスと4人で行うダブルスがあります。チームワークとジャンパーの早技が見どころとなります。
バトル
会場のDJが流すランダムな音楽に合わせて、チーム同士が技を見せ合い勝敗を決めます。日々の練習の成果や、ライバルチームを負かすために両チームが熱くなるムードが会場を沸かせます。
バトルの勝敗は、ジャッジやオーディエンスの盛り上がり具合で判断され、優秀なチームは世界大会などに出場し、各国の強豪チームと激闘を繰り広げます。
ダブルダッチの魅力
先述でも触れていますが、ダブルダッチは魅力がたくさんあるスポーツです。ダブルダッチを楽しむために、魅力を解説していきます。
十人十色の表現やパフォーマンス
ダブルダッチの最大の魅力は、チームごとに異なる表現、パフォーマンスです。
ヒップホップ風のスタイルで魅せるチームもあれば、ブレイクダンスを取り入れてアクロバットで勝負するチーム、レゲエ風の衣装を纏い南国チックの魅せ方をするチームなど、様々な世界観を楽しむことができます。
チーム内で個々の役割が違う
ダブルダッチはチームで競うスポーツですが、1つのパフォーマンスに対して、チーム内で同じ動きをする人はいません。個性、得意な部分を最大限発揮し、チーム1人1人が輝くことができます。
「ジャンプは苦手だけどこれなら負けない」「踊れないけどアクロバットなら任せて」など、それぞれの持ち味を引き出すことも醍醐味と言えます。
女性が男性と対等にパフォーマンスできる
多くのスポーツが男性と女性に分かれて行われますが、ダブルダッチは男女混合でパフォーマンスを行います。
そして、女性が男性に劣ることがなく、対等にチームの一員としてプレーできることが、女性に人気がある理由でしょう。
まとめ
今回はストリートカルチャーで人気を博している「ダブルダッチ」について解説しました。
表現の違いやダイナミックなパフォーマンス、男女で楽しめるなど、魅力たっぷりのスポーツで、競技人口もじわじわと増えています。
この記事を読んで興味を持った人は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。