フリースタイルスキーは、滑走や空中演技といった要素を組み合わせたスキー競技です。
1980年代から90年代にかけてニュースタイルのスキーとして生まれたフリースタイルスキーですが、1992年の冬季オリンピックの正式種目として採用されて以来、世界各国で人気です。
そんなフリースタイルスキーの人気の秘訣から競技の種類まで徹底解説します。
フリースタイルスキーとは?主な競技を紹介
滑走や空中演技などを行うフリースタイルスキーは、テレビ画面を通して見ていても迫力満点の競技です。
オリンピックの競技にも採用されているスロープスタイルやモーグルに、不整地や新雪を滑るフリーライド・バックカントリーまで、さまざまな競技を紹介します。
選手の鮮やかなトリックを楽しめる「スロープスタイル(フリースタイル)」
スロープスタイルとは、斜面を滑りながら連続的に設置されたジャンプ台やレール、ボックスなどのジブアイテムを使い、トリックの難易度やジャンプの高さを競うフリースタイルスキーのことです。
同じ斜面を滑り降りるモーグルとの違いは、コブではなくボックスなどのジブアイテムが斜面にある点です。コース後半に置かれる事が多いジャンプ台は大きなもので25mを超えるものも。選手のトリックの技工とダイナミックなジャンプを楽しみましょう。
急斜面を滑走するスリルを感じられる「モーグル」
モーグルは、コブとエアー(ジャンプ台)の2つが設置された斜面を駆け下りるフリースタイルスキーです。審査の基準はコブを避けるターン技術、シャンプ台を使ったエアー演技、斜面を滑り終えるまでのタイムの3つ。
点数の比率はターンが高いため、細やかなターンの技術が重要になってきます。華やかなエアーにも注目の競技です。
華やかなジャンプやトリックに目を奪われる「ハーフパイプ」
文字通り、パイプを半分にカットしたかのような斜面を使い、トリックを行うのがハーフパイプです。コースの左右に配置された斜面を使って、選手たちが華麗なエアトリックを決めていきます。
繰り出すトリックの難易度、ジャンプの高さなどで競われるハーフパイプですが、選手ごとに異なる技の組み合わせや特徴を楽しめるので目を奪われます。
磨き抜かれた技の制度「エアリアル」
エアリアルは競技専門のジャンプ台を使い、空中での演技を競うフリースタイルスキーのことです。ジャンプの高さ、技の難易度、着地の精度などによって得点が決まります。
シンプルな競技だからこそ、選手の細やかな技術をじっくりと鑑賞できるのが魅力です。
スリリングな展開が続く「スキークロス」
スキークロスはスリリングな展開が見どころです。ジャンプやウェーブ、バンクなどのアイテムが設置されたコースを複数人の選手が同時に滑り、順位を競います。
僅かなミスが順位を左右したり、選手が転倒してしまったりと目を離す隙がないレースを鑑賞しましょう。
フリーライド・バックカントリー
フリーライド・バックカントリーは不整地や新雪地帯を滑るフリースタイルスキーです。多彩な地形や、滑る難易度の高い新雪地帯を自由自在に滑るフリーライド。スタートとゴールのみを決めたスイス発祥の競技大会「WORLD FREERIDE TOUR」も開催されています。
バックカントリーは名前の通り、裏山スキーです。リフトで上がるコースではなく、自分の足で登った山から滑り降りる自然を満喫できるアクティビティとなっています。
フリースタイルスキーにチャレンジする
フリースタイルスキーにチャレンジする時は、身近なスキー場内にあるスノーパークを利用しましょう。スノーパークには、キッカー、ボックス、レールといったトリックに使用できるジブアイテムが設置されています。
コースは初級者向きから上級者向きのコースまで分かれている場所もあるため、自分にあった難易度のコースにチャレンジしてみてください。いきなりスノーパークで滑るのが不安な方は、フリースタイルスキーの教室が開催されているかを確認して、参加してみるのもおすすめです。
バックカントリースキーを楽しむ
スキー場内にあるパウダーゾーン、ツリーゾーンといった不整地コースを使えば、バックカントリースキーを楽しめます。
スキー場外でバックカントリースキーを楽しむ場合、冬の山に登るという危険が伴います。初めての方はガイドツアーに参加して、安全を十分に確保した上でバックカントリースキーに望むのが良いでしょう。
ゲレンデでは満喫できない非日常の体験を満喫できるのがバックカントリースキーの醍醐味です。
まとめ
急斜面を駆け下りるモーグルや、選手ごとの個性あふれる技を鑑賞できるハーフパイプなど、自由度が高くスリリングさも兼ね備えているのが、フリースタイルスキーの魅力です。
選手が競技する様子を鑑賞するだけでなく、スキー場内のスノーパークでは実際に自分がフリースタイルスキーを滑ることもできます。
是非、人気のフリースタイルスキーを見て、滑って楽しんでみてください。
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