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バトントワリングの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

バトントワリングといえば鼓笛隊と一緒にパレードしているイメージ。

「あれってスポーツなの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

ところが実際には、オリンピック競技入りも狙っている立派なスポーツ。しかも日本は世界的な強さを誇っています。

世界的ってどのくらい?実はちょっと驚くほどなのです。

ここではスポーツとしてのバトントワリングの歴史や大会などをご紹介します。

バトントワリングの起源・歴史について

バトントワリングの起源は20世紀初頭。アメリカの軍隊のマーチングバンドで、ドラムメジャーと呼ばれる先頭の指揮者がライフル銃を振り回したのが始まりと言われています。

この銃が指揮棒になり、徐々に軽いものになっていきました。

現在のバトンの両端にはボールと呼ばれる大きなおもりとティップと呼ばれる小さなおもりがついていますが、左右の大きさが違うのは、アンバランスな銃を振り回した名残なのです。

そのような歴史から当初のバトントワリングは男性が行うものでした。

ところが、第二次世界大戦で男性が戦地に行ってしまったことから女性が行うように。バトントワリングはより優雅なものになっていきました。

戦後は主にスポーツの応援やパレードでバトントワラーが急増。ハデな技も続々登場し、競技化の機運が高まっていきます。

そのような流れを受け、1977年には世界バトントワリング連合が発足。

1980年にはアメリカのシアトルで第1回の世界大会が開かれました。

日本におけるバトントワリングの歴史について

アメリカで流行していたバトントワリングは、1959年、日本に紹介されました。有名になったきっかけは1960年に東京六大学野球早慶戦の応援で披露されたこと。

これが話題となり、バトントワリングは学校を中心に広まっていきました。

バトントワリングと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ

バトントワリングから派生したスポーツはありませんが、音楽と演技を融合していることから、モダンダンスの一種と捉える見方もあります。

また、道具を使うこと、音楽に合わせて高度な技を披露し、審査によって得点が決まることから、新体操に近いスポーツとも言えます。

バトントワリングの競技人口について

日本国内の競技人口は、推定約3万人と言われています。

少ないようですが、実は学校で普及していることもあり、愛好者は100万人以上にも。なお競技人口の9割が女性となっています。

愛好者と競技人口の境界が曖昧なため、世界的な競技人口は把握しづらいのが現状。

しかし世界39カ国にバトントワリング協会が存在し、国際大会に出場していることからその人気のほどが窺えます。

発祥国のアメリカとヨーロッパでは競技として盛んに行われている一方、日本を除くアジアでは愛好者が少ないのも特徴です。

バトントワリングのルールについて

バトントワリングの「トワリング」とは、「回す」という意味。その技は3つに分類されます。

・バトンを空中に投げる「エーリアル
・腕や首、胴体など、体の一部を使ってバトンを回す「ロール
・体の近くでバトンを回す「コンタクトマテリアル

さらに細分化すると、数百種類の技が存在します。

競技種目も多く、1本から、2本、3本のバトンを使った個人種目、ペア、6人から8人のチーム、フリースタイルや課題曲を使ったものなど、たくさんの分野に分かれます。さらに、バトントワリングの中には、バトンではなくポンポンを使う部門も。

フィギュアスケートのように審査員が採点しますが、技やミスの少なさだけでなく、音楽を正しく解釈し、表現するなど、作品としての完成度も重視されます。

バトントワリングの国際的な大会について

バトントワリングの主な国際大会には、以下のものがあります。

・世界バトントワリング選手権大会
・インターナショナルカップ
・IBTFグランプリ大会

他にもいくつかの国際大会がありますが、最も歴史があるのは1980年から始まった世界バトントワリング選手権大会です。

現在はインターナショナルカップと交互に2年に1度の開催。2008年までは毎年開催されていました。

また、IBTFグランプリ大会は国際オリンピック委員会への加盟を目指すための大会として重要な位置づけとなっています。

世界から見た日本女子&日本男子のバトントワリングの強さのレベル

日本のバトントワリングは男女ともに世界トップの強さです。

最も大きな国際大会である「世界バトントワリング選手権大会」の前回大会では国別総合優勝を達成しています。しかも国別総合優勝は1992年の第13回大会から22回連続23回目!

部門別でも、全7部門のうち、女子シニア、男子ジュニア、男子シニア、ペアジュニア、ペアシニア、チームの6部門で1位!残りの女子ジュニアも2位。

チームではスコア100点満点と、圧倒的な力を見せつけています。

まとめ

やったことがある人は多いけれどスポーツとしてはマイナーなバトントワリング。実は日本は世界的強豪国なのです。

今後もしオリンピック競技になると、日本人がメダルを独占することも十分ありえます。

スポーツとしてのバトントワリングに、ぜひ注目してみてください。



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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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