プロ野球の日本一が決定する日本シリーズ。
優勝が決まると発表されるのがMVPです。
日本シリーズのMVPは、シリーズに勝ったチームの中で最も活躍した選手に贈られる賞。
今回は、その歴代選手一覧をご紹介。
データを見ていくと、ある有名選手が4度も受賞している一方、もうひとりの有名選手が1度も受賞していないことが分かります。
さてその選手とは誰なのか、一覧からじっくりと探してみてください。
【日本シリーズ】歴代MVP一覧
まずは日本シリーズが始まった1950年から2021年までの歴代MVPを一覧でご紹介。
左から年度・氏名・チーム・ポジションの順。
MVPにふさわしいとして評価された主な成績もご紹介します。
1950:別当薫(オリオンズ・外野手) 打率.500 3打点
1951:南村不可止(巨人・外野手) 打率.562
1952:別所毅彦(巨人・投手) 3勝
1953:川上哲治(巨人・内野手) 打率.481 5打点
1954:杉下茂(ドラゴンズ・投手) 3勝1敗
1955:別所毅彦(巨人・投手) 3勝
1956:豊田泰光(ライオンズ・内野手) 打率.481 本塁打 5打点
1957:大下弘(ライオンズ・外野手) 首位打者
1958:稲尾和久(ライオンズ・投手) 5連投4勝 サヨナラ本塁打
1959:杉浦忠(ホークス・投手) 4勝
1960:近藤昭仁(ホエールズ・内野手) 本塁打 決勝打
1961:宮本敏雄( 巨人・外野手) 首位打者 逆転サヨナラ安打
1962:土橋正幸(フライヤーズ・投手) 2勝 防御率1.71
種茂雅之(フライヤーズ・捕手) 打率.357 7打点
1963:長嶋茂雄(巨人・内野手) 打率.381 3本塁打 8打点
1964:スタンカ(ホークス・投手) 3勝3完封
1965:長嶋茂雄(巨人・内野手) 2本塁打
1966:柴田勲(巨人・外野手) 13安打 2打点 2本塁打
1967:森昌彦(巨人・捕手) 本塁打 4打点
1968:高田繁(巨人・外野手) 26打数10安打
1969:長嶋茂雄(巨人・内野手) 4本塁打
1970:長嶋茂雄(巨人・内野手) 4本塁打
1971:末次利光(巨人・外野手 満塁ホームラン
1972:堀内恒夫(巨人・投手) 2勝
1973:堀内恒夫(巨人・投手) 2勝 2本塁打
1974:弘田澄男(オリオンズ・外野手) 7打点
1975:山口高志(ブレーブス・投手) 1勝2セーブ
1976:福本豊(ブレーブス・外野手) 打率.407 2本塁打 6打点
1977:山田久志(ブレーブス・投手) 2勝
1978:大杉勝男(スワローズ・内野手) 4本塁打 10打点
1979:高橋慶彦(カープ・内野手 ) 打率.444 1本塁打 2打点
1980:ライトル(カープ・外野手) 打率.400 3本塁打 6打点
1981:西本聖(巨人・投手) 防御率0.50 2勝
1982:東尾修(ライオンズ・投手) 防御率0.00 2勝1セーブ
1983:大田卓司(ライオンズ・外野手) 打率.429 1本塁打 3打点
1984:長嶋清幸(カープ・外野手) 3本塁打 10打点
1985:バース(タイガーズ・内野手) 3本塁打 9打点
1986:工藤公康(ライオンズ・投手) 1勝 2セーブ
1987:工藤公康(ライオンズ・投手) 防御率0.48 2勝 1セーブ
1988:石毛宏典(ライオンズ・内野手) 3本塁打 6打点
1989:駒田徳広(巨人・外野手) 打率.522 本塁打 5打点
1990:デストラーデ(ライオンズ・内野手) 2本塁打 8打点
1991:秋山幸二(ライオンズ・外野手) 4本塁打 8打点
1992:石井文裕(ライオンス・投手) 防御率0.48 2勝
1993:川崎憲次郎(スワローズ・投手) 2勝
1994:槙原寛巳(巨人・投手) 防御率0.50 2勝
1995:オマリー(スワローズ・内野手) 打率.529 2本塁打 4打点
1996:ニール(ブルーウェイブ・内野手) 6打点
1997:古田敦也(スワローズ・捕手) 本塁打 3打点
1998:鈴木尚典(ベイスターズ・外野手) 打率.480 本塁打 8打点
1999:秋山幸二(ホークス・外野手) 2本塁打 3打点
2000:松井秀喜(巨人・外野手) 3本塁打 8打点
2001:古田敦也(スワローズ・捕手) 打率.500 本塁打 3打点
2002:二岡智宏(巨人 内野手) 打率.474 本塁打 5打点
2003:杉内俊哉(ホークス・投手) 2勝
2004:石井貴(ライオンズ・投手) 防御率0.00 2勝
2005:今江敏晃(マリーンズ・内野手) 打率.667 4打点
2006:稲葉篤紀(ファイターズ・外野手) 2本塁打 7打点
2007:中村紀洋(ドラゴンズ・内野手) 打率.444 4打点
2008:岸孝之(ライオンズ・投手) 防御率0.00 2勝
2009:阿部慎之助(巨人・捕手) 2本塁打 5打点
2010:今江敏晃(マリーンズ・内野手) 打率.444 6打点
2011:小久保裕紀(ホークス・内野手) 2打点
2012:内海哲也(巨人・投手) 2勝
2013:美馬学(イーグルス・投手) 防御率0.00 2勝
2014:内川聖一(ホークス・外野手) 2本の決勝打
2015:李大浩(ホークス・内野手) 2本塁打 8打点
2016:レアード(ファイターズ・内野手) 3本塁打
2017:サファテ(ホークス・投手) セーブ リリーフ
2018:甲斐拓也(ホークス・捕手) 6連続盗塁阻止
2019:グラシアル(ソフトバンク・内野手) 3本塁打
2020:栗原陵矢(ソフトバンク・捕手) 打率.500 4打点
2021:中村悠平(ヤクルト・捕手) 打率.318 3打点
2022:杉本裕太郎(オリックス・外野手)
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【日本シリーズ】歴代MVP 主な選手
それぞれの年に素晴らしい成績を上げているMVP受賞者。
その中でも記録と記憶に残る選手をご紹介します。
最多獲得者と意外な未獲得者
日本シリーズのMVP最多獲得者は、長嶋茂雄氏です。
他の選手が最高で2回(6人)という中、1人だけ4回も受賞しています。
長嶋氏は1963年、65年、69年、70年に受賞。
MVPは日本シリーズの優勝チームから選ばれるため、1965年から空前の9連覇を果たした巨人には必然的にMVP獲得者が多くなります。
とはいえその9年間に長嶋氏はなんと3回も受賞しているのです。
続いてこの間に2回獲得しているのが堀内恒夫氏。
そして意外なことに、シーズンMVPを歴代最高の9回も受賞している王貞治氏は、なぜか日本シリーズMVPを1度も獲得していないのです。
最も記憶に残るMVP
往年の野球ファンから「最も記憶に残る日本シリーズのMVP」として語られるのが、稲尾和久氏です。
MVPを取った1958年、西鉄は巨人に3連敗。
そこから稲尾投手は4戦連投して4勝を挙げた上に、第5戦では決勝のホームランも打っているのです。
32奪三振、26イニング連続無失点などの記録も作った彼は「神様、仏様、稲尾様」と讃えられました。
100%男
千葉ロッテマリーンズの今江敏晃選手(現・楽天コーチ)は、複数回出場した日本シリーズで100%のMVP獲得という記録を持っている人。
2005年と2010年に日本シリーズに出場し、どちらもMVPを受賞。
特に2005年には、第1戦と第2戦で8打席連続安打、シリーズ打率.667という新記録を達成しています。
あまり知られてはいませんが、彼こそがまさにシリーズ男と言える人かもしれません。
まとめ
日本シリーズのMVPは日本シリーズ優勝チームからしか選ばれない栄誉。
そこには歴代の名選手が並んでいますが、個人的にいくら優れていてもチームに恵まれていなければ受賞することはできません。
次にMVPを受賞するのは誰でしょうか。
優勝の行方と合わせて、興味は尽きません。
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