サッカー界で「背番号10番」と言えば、特別な意味があり、それを背負う選手は特別視されてきました。
背番号は選手にとって「第二の顔」と呼ばれるほどで、背番号10番を背負ったという事実が選手にとって誇れる証となります。
現在、Jリーグや海外のプロリーグで背番号はポジション別でおおよそ分けられていますが、多くの場合は選手固定制で決められています。
今回はそんな誰もが憧れる「背番号10番」について解説していきます。
背番号10番に込められた意味とは
サッカーにおける背番号10番は一体どんな意味が込められているのでしょうか。
その込められて意味について解説していきます。
エースナンバー・キャプテン
背番号10番はチームを引っ張るキャプテン的存在の選手が多い傾向にあります。
これは、漫画「キャプテン翼」に出てくる大空翼が背番号10番をつけてチームを鼓舞し、引っ張ってきたからとされています。
多くのサッカー選手がこのキャプテン翼の影響を受け、サッカーを始めたことから、日本でも定着してきました。
精神的支柱となれる選手のみがつけることを許された背番号です。
ファンタジスタ
背番号10番のもう一つの顔は「ファンタジスタ」という顔です。
背番号10番をつける選手の多くはフォワードに対して1.5列目のポジションに着くことが多く、その位置から優れた技術と創造性に溢れたプレーでファンを魅了する選手につけられることが多い傾向にあります。
ファンタジスタはイタリアで、ドリブル力に優れた選手に贈られる言葉ですが、イタリアのロベルト・バッジョが背番号10番をつけて、ファンを魅了する独創的なプレーをしたことが始まりとされてます。
そのような華麗な選手が背番号10番をつけることが許されています。
海外と日本での背番号10番の違い
海外と日本での背番号10番の違いは、日本ではチームを引っ張るキャプテン的存在の選手が背番号10番をつける傾向にあります。
それに比べて、海外では華麗なプレーで選手を魅了するファンタジスタが背番号10番を背負ってプレーすることが多いです。
そういった違いは、その国で背番号10番を背負ったスター選手がどんな選手であったかで分かれてきます。
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背番号10番をつけた代表的な海外選手
背番号10番をつけた海外プレーヤーにはどんな選手がいたのでしょうか。
代表的な選手を紹介します。
ペレ
生年月日:1940年10月23日
出身地:ブラジル、トレス・コラソンエス
利き足:右足
プロサッカー歴:サントス、ニューヨーク・コスモス、ブラジル代表
タイトル・表彰歴:FIFAワールドカップ・最優秀若手選手賞、コパアメリカ得点王、サンパウロ州選手権得点王、リオ・サンパウロ選手権得点王、コパ・リベルタドーレス得点王、南米年間最優秀選手賞、北米サッカーリーグ最優秀選手賞、アメリカ合衆国サッカー殿堂、大英帝国勲章、バロンドール・ドリームチーム
「サッカーの王様」として称されてきた本名「エドソン・アランテス・ド・ナシメント」ことペレは20世紀最高のサッカー選手として、多くのサッカーファンを魅了してきました。
ペレの愛称は父親の所属していたサッカークラブのゴールキーパーであった「ビレ」のファンであったことに由来しているとされています。
そんなペレは1954年に14歳という異例の速さでプロデビューし、1977年に引退するまでの23年間で通算1363試合出場、1281ゴールという記録をマークしました。
この記録は公式記録として残っているものの中では、世界最高記録を樹立しています。
ペレはサッカー選手として小柄な体格でありましたが、その高い身体能力から「世界中のスポーツマンの中で最も完全な体格の持ち主」と雑誌に取り上げられることもありました。
そんな、サッカー界伝説の選手が背番号10番を背負ってプレーしていたことから、世界での背番号10番はチームのエースが背負うイメージが定着していきました。
ディエゴ・マラドーナ
生年月日:1960年10月30日
出身地:アルゼンチン、ラヌース
利き足:右足
プロサッカー歴:アルヘンティノス、ジュニアーズ、ボカ・ジュニアーズ、バルセロナ、ナポリ、セビージャ、ニューウェルズ・オールドボーイズ、ポカ・ジュニアーズ、アルゼンチン代表
タイトル・表彰歴:FIFAワールドカップ最優秀選手、アルゼンチン・リーグ得点王、セリエA得点王、南米年間最優秀選手賞、世界年間最優秀選手、オンズドール、バロンドール・ドリームチーム
「神の子」の愛称で親しまれていたディエゴ・アルマンド・マラドーナは1976年にアルゼンチン・リーグに置いて史上最年少でプロデビューを果たしました。
その後、歴代最年少(16歳)で出場、1979年にはU-20アルゼンチン代表としてユース大会に出て優勝、1982年のFIFAワールドカップから4大会連続で出場し、1986年大会では優勝に導きました。
マラドーナを語る上で欠かせないプレーである「神の手ゴール」と「5人抜きドリブル」は1986年の優勝したFIFAワールドカップのイングランド戦で行われました。
世界中のサッカーファンを魅了し、「20世紀の偉大なサッカー選手100人(ワールドサッカー誌)」にペレに次ぐ2位に選ばれることになります。
背番号10番背負った代表するサッカー選手の1人として多くのサッカーファンに印象付けました。
まとめ
今回はサッカー界のエースナンバーである背番号10番について解説しました。
海外・日本関係なく背番号10番はサッカー選手にとって憧れの背番号です。
今後どのような選手が現れるのか注目していきたいところです。
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