スポーツには背番号という制度があり、多くのチームスポーツでは背番号を着用して試合に出る必要があります。
サッカーも例外ではありません。
様々ある中で、どの背番号が人気なのでしょうか。
各背番号の特徴も併せて解説していきます。
サッカーでの背番号の成り立ち
サッカーでの背番号はいつから始まったのでしょうか。
成り立ちについて解説していきます。
サッカーで背番号が導入された起源
サッカーでの背番号の起源は1928年イングランドリーグのアーセナル対チェルシー戦で初めて背番号が導入されました。
その後、1933年から本格的に導入されていくことになります。
現在よりもポジションごとで固定された背番号がスタンダードで、スターティングメンバーは1番から11番と決められていました。
しかし、世界中のほとんどのプロリーグで、選手は好きな番号をつけるようになりました。
日本で背番号が導入された起源
日本では1965年に誕生した全国リーグである日本サッカーリーグが誕生したとき、「ファンに選手を覚えてもらう」ということで、選手ごとに番号が付けられる固定制が導入されました。
しかし、外国人選手が20番や30番以降になってしまうという理由から、1993年に開幕したJリーグではレギュラー選手が1〜11番、控え選手が12番〜16番をつける変動背番号制が採用されます。
その後、1997年からは選手の認知度を高めるために、導入当初の固定制に戻されるようになりました。
各背番号の特徴
Jリーグでは背番号をつける際のルールが定められており、選手はそれに従う必要があります。
ルールは以下の通りです。
・背番号0番は不可
・背番号1番はゴールキーパーで背番号2番から11番まではフィールドプレーヤーが付ける必要がある
・背番号12番〜50番は基本的に自由で、登録選手が51人を超えた場合は51から連番でつける必要がある
というルールが決められています。
基本的にJリーグでも背番号はおおよそのポジションごとで分けられていることが多く、その分け方は以下の通りです。
1番:ゴールキーパー
2番:右サイドバック
3番:左サイドバック、センターバック、右サイドバック
4番:センターバック、右サイドバック
5番:センターバック、守備的ミッドフィルダー
6番:守備的ミッドフィルダー、左サイドバック
7番:右サイドハーフ、右ウイング、攻撃的ミッドフィルダー
8番:攻撃的ミッドフィルダー、守備的ミッドフィルダー
9番:センターフォワード
10番:攻撃的ミッドフィルダー、センターフォワード
11番:フォワード、左ウイング、左サイドハーフ
しかし、現在背番号は選手の固定制を導入しているため、必ずしもこのようにならない場合もあります。
今回は基本的な各番号の特徴を解説していきます。
背番号1番
背番号1番はゴールキーパーの番号と定められているため、それ以外の選手が背負うことはありません。
ただ、控え選手として背番号12番以降でつけることはあります。
背番号2番・3番・4番・5番
背番号2番・3番・4番・5番は基本的にディフェンダーの選手が着用するとされています。
その中でも背番号2番・3番がサイドバック、背番号4番・5番がセンターバックというふうに分かれていることが一般的です。
しかし、こちらも国・チームによって変わってきます。
日本代表でいうと、内田篤人(2番)や長友佑都(5番)がディフェンダーとしては有名でないでしょうか。
持久力やフィジカルが強く、タフな選手が多い印象にあります。
背番号6番・8番
背番号6番・8番は基本的に守備的なミッドフィルダーの選手が着用する場合が多いとされています。
ドリブルでガンガン攻め立てる選手というよりは、広い視野で中盤からボールを散らしてゲームメイクをする印象にあります。
視野が広くて、ボールコントロールが上手い、パス精度がいい、器用な選手が着用する場合が多いのが特徴です。
背番号7番・11番
背番号7番や11番は両ウイングを任される選手が背負う場合が多い傾向にあります。
ドリブルによって相手陣地の深いところまで抉るような動きからカットインしてシュートを決めると言った積極的な動きをするポジションの選手が多いのが特徴です。
背番号7番がドリブラー、背番号11番ストライカーに近いイメージです。
背番号9番
背番号9番はセンターフォワードの選手が多く、その役割はひたすらゴールを狙うことです。
現代のサッカーではポストプレーや守備も求められることはありますが、やはりゴールを奪うことが1番の役割でしょう。
背番号10番
サッカーをよく知らない人でも、サッカーにおいての背番号10番がチームの中心選手、エースが背負う背番号と知っているのではないでしょうか。
背番号10番も背番号9番と同じように積極的にゴールを狙う選手が多い傾向にあります。
海外では圧倒的なストライカーが背負う番号ですが、日本ではそうでない場合も多いです。
日本では、漫画「キャプテン翼」や日本代表の中村俊輔の影響からかゴールを奪うだけでなく、パスもできるようなテクニカルな選手がつけることもあります。
やはり漫画になるほど、背番号10番は人気の背番号で、学生時代は「背番号10番=チームで最も上手い選手」というイメージがあるので、憧れの番号でもあります。
まとめ
今回はサッカーにおける背番号について解説しました。
やはり10番や過去スター選手が背負っていた背番号が人気の背番号になる傾向にあります。
今後、どの背番号をつけた選手が活躍していくのか楽しみです。