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【パルクール】初心者が覚えたい基礎知識8選!練習内容もご紹介!

パルクールといえば、危険なスタントまがいのアクションを披露しながら街中を駆け抜ける危険なスポーツ、というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
一歩間違えれば大ケガは確実、一般の人にはとても無理、というイメージ。
でもそれが本当のパルクールなのでしょうか。
今回は、初心者が覚えておきたいパルクールの基礎知識を解説。
練習内容もご紹介します。

【パルクール】とは

まずはパルクールの正しい定義からご紹介。
そもそもパルクールとは、フランス軍隊の訓練から発展した「移動術トレーニング法」なのです。

基礎知識① フリーランニングとの違い

基本的には特別な器具は一切使わず自分の身体能力だけで早く目的地に移動することを追求するのがパルクール。
そう聞くと、「アクロバティックな技は?」と思うかもしれません。
実はそこが、初心者に多い勘違い。
早く目的地に移動することよりもアクロバットなど魅せる技を重視するのは、実はフリーランニングという別のスポーツなのです。
と言われると、「いやいや、パルクールは最初からアクロバティックだったぞ」と思われる方も多いかもしれません。
実はパルクールとフリーランニングはもともと同じで、フランスのYAMAKASIというグループが行なっていた、まさにアクロバティックな移動芸術でした。
ところがパルクールの定義を巡ってYAMAKASIは分裂。移動のスピードと効率を重視したのがパルクールで、よりクリエイティブでアクロバティックな技を追求するものはフリーランニングと名乗るようになりました。
しかしその後、後述するようにパルクールの中にも技を競うものが登場。今ではパルクールとフリーランニングはほぼ同じ内容になっています。
とはいえ、基本理念は移動のスピードと効率重視なのです。

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基礎知識② パルクールの精神

多くの人がイメージするアクロバティックなパルクールとは異なりますが、パルクールを知るにはパルクール本来の精神もご紹介する必要があります。

理想の追求:常に心身の成長を志し、自らの理想に向かって限界を超える続けること
強く有用であれ:どんな状況でも動ける万能で実用的な心身を目指すこと

ライフスタイルスポーツとしてさまざまなスタイルで実践されているパルクールは、移動術、トレーニングメソッドであり、哲学
パルクールの実践者は、身体と精神のトレーニングを通じて自分の身体的、精神的な限界を理解します。その上で限界を克服する方法を模索。どのような環境でも自由に、そして機能的に動くことのできる心身を得ようとします。

基礎知識③ エクストリームスポーツではない

街中の危険な場所を駆け抜け、ときにはビルの間を飛び越えるイメージすらあるパルクールは、代表的なエクストリームスポーツだと思われがち。
しかし日本パルクール協会はこの考えを正面から否定しています。

パルクールは移動能力の向上や弱点の克服を通じて心身の成長を目指す運動です。
危険な場所でのパフォーマンスやエンターテイメントを追求するアクションスポーツ・エクストリームスポーツでは決してありません。トレーニングとして安全に体を移動させる事が大前提にあり、能力を超えたチャレンジは無謀な危険行為となります。環境に応じた心身のコントロール、そして自らの限界を知ることによるリスクコントロールを重要視しています。

基礎知識④ スポーツパルクール

本来のパルクールには競争という概念は存在しません
しかしパルクール人口やジムが増加してくると、パルクールの要素にルールを設けて勝敗を決める新競技が登場しました。
それがスポーツパルクール
パルクールとは異なる視点で、新たにパルクールを楽しめるように考案されたスポーツパルクールには、主に以下のような種目があります。

スピード:設置された障害物を越えていきタイムを競う競技
フリースタイル:設置された障害物を利用した自由演技の演技点を競う競技
スキル:移動技術の正確性や反復性などを競う競技

スピードやスキルは本来のパルクールの精神から発展したスポーツで、フリースタイルはフリーランニングに近いスポーツとなっています。

【パルクール】基本技と練習法

ではパルクルールの基本的な技にはどのようなものがあるのでしょうか。
簡単なものからご紹介します。

基礎知識⑤ ヴォルト

パルクールと言えばスピードを落とさずに障害物を越えるのが特徴。
さまざまなやり方で障害物を乗り越える動きのことをヴォルトと呼びます。
最も難易度が低いのは、ステップヴォルト
柵などを越えるときに、片足を障害物に乗せ、逆側の手も障害物に乗せ、その足と手の間から踏み込みに使った足を通して着地します。
練習ではまず、走らずに両足で高くジャンプして柵に乗ってから、手をついて降り、形を覚えます。慣れてきたら徐々にジャンプを低く、前向きの勢いを強くしていくのです。
いきなり走りながら行うとケガにつながりますから、ゆっくり練習するのを忘れないでください。
モンキーヴォルトは、両手を壁の上について、その手の間から両足を抜くヴォルト。跳び箱の両足抱え込みと同じ動きです。
コツは踏切のときに両足を揃えないこと。こちらもいきなり飛び越えようとせず、まずは壁に飛び乗るところから練習を行います。
その他のヴォルトには、足をつかず、片手で支えて越えるスピードヴォルトや、座りに行くように両足を伸ばし、手で押して越えるダッシュヴォルトなどがあります。

基礎知識⑥ プレシジョン

プレシジョンはジャンプして正確に着地し、止まるスキルのこと。パルクールで最も使われるもののひとつで、「プレシ」とも呼ばれます。
着地地点が壁であることも多く、その角を足の裏でしっかり捉えて止まることが基本。
練習は立ち幅跳びから静止するプレシジョンから行い、その後走り幅跳びのランプレ、モンキーヴォルトから静止するモンプレと徐々に難易度を上げて行います。

基礎知識⑦ 着地

パルクールでまず重要なのは安全に着地する技術
高いところから飛んだときなどに着地で衝撃を分散させる技を覚えておくことで体への負担を減らします。
基本となるのは、両手両足を地面につて4点着地するランディング。
顔をぶつけないように膝は広げてつま先から着地し、その後両手を地面に着きます。
練習ではまずその場でジャンプし足だけで静かに着地。次にその場でジャンプし両手もつけます。そこから徐々にジャンプする位置を高くしていってください。かかとから着くとケガにつながるため、つま先で柔らかく着地するのが鉄則です。
より難しい技としてはPKロールがあります。
これは着地の衝撃を回転で逃すスキル。柔道の受け身のように右肩の後ろ、背中、腰、左手と斜めに着いて回転します。

基礎知識⑧ キャットリープ・クライムアップ

壁に向かってジャンプしぶら下がるのがキャットリープで、その状態から上に登るのがクライムアップ
ヴォルトで一気に乗り越えられない壁を越えるときなどに使う基本技です。
練習ではまず近い距離からジャンプしてキャットリープの姿勢に慣れます。
その後、体を一度下に下げて力を抜いてから、一気に腕に力を入れて体を引き上げつつ、下げた方の足で壁を蹴り、勢いをつけ登ります。

まとめ

パルクールの基本理念は、移動動作を通じて心身を鍛えること。
かっこいい技を決めることではなく、その練習自体が目的です。
そう考えれば、なかなかうまくいかなくても全く問題なし。
危険を顧みず無謀な技に挑むのはそもそもの目的に反していますから、ゆっくり安全にスキルを伸ばしていく過程を楽しんでください。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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