スケートボードやBMXなどがオリンピックに登場し、さらによく聞くようになったエクストリームスポーツ。
しかしその意味を正確に言える人はあまり多くないのではないのでしょうか。
なんとなく危険なスポーツというイメージがありますが、もしかしたらあなたも、エクストリームスポーツをすでに体験したことがあるかもしれません。
今回は、エクストリームスポーツの種類や日本で体験できる施設、そして人気の秘密をご紹介します。
【エクストリームスポーツ】定義
そもそもエクストリームスポーツとはどのようなスポーツを指すのでしょうか。
実はそこには明確な定義はありません。
では「エクストリーム」の意味は何かというと、「過激な」「危険な」「先端の」など。このことから、高さや速さ、危険さ、そして技の格好良さなど「過激さ」を競うスポーツをまとめてエクストリームスポーツと呼んでいます。
また最先端のファッションやカルチャーと結びつくことが多いのも特徴。
そのイメージからスノーボードはエクストリームスポーツと呼ばれるのに、同じように速くて危険なこともあるスキーは一般的にエクストリームスポーツとは呼ばれません。
だいたい20世紀半ば以降に生まれた比較的新しい競技であることが多くなりますが、やはり定義には曖昧な部分が多いと言えます。
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よく知られているエクストリームスポーツ
エクストリームスポーツというと特殊で危険そうなイメージがあるかもしれませんが、かなり一般化したスポーツもあります。
・スケートボード
・BMX
・ホッピング
・キックボード
・スノーボード
・サーフィン
・ウインドサーフィン
・バスケットボール3×3
・サバイバルゲーム
・スポーツけん玉
・バトントワリング
・eスポーツ
学校でバトントワリングを習ったことがある人も多いはず。それにけん玉やバスケットボールの3×3、eスポーツに危険な要素はないように思われるかもしれません。
しかし技の格好良さを競う、または最先端のスポーツであるということから、これらもエクストリームスポーツに分類されています。
【エクストリームスポーツ】体験施設
かなり体験しやすくなったものがある一方、あまり一般化していないエクストリームスポーツもまだたくさんあります。
続いてはその中から近年人気のものと、体験できる場所をご紹介しましょう。
フライボード
フライボードは手と足の噴出口から水を吹き出して空中に浮かび上がるスポーツ。
水上バイクのウォータージェットを利用し、ジェット噴流の力で飛行します。
アイアンマンのように飛び、慣れてくればアクロバティックな技も自由自在というところが人気の秘密です。
広いスペースと波の穏やかな水面が理想。沖縄県のいくつかのビーチや、滋賀県の琵琶湖、和歌山県の南紀白浜、静岡県の浜名湖などで体験することができます。
ハイドロスピード
ハイドロスピードは、上半身だけが乗るゴムボートのような専用ボディボードで激流下りをするスポーツ。
ボードと厚手のスーツで体を守りますが、岩に当たらないように足のフィンでコントロールするため、20分ほどの事前練習が必要です。
しかし低い目線で行う激流下りは、スリル満点で人気も上昇中。
群馬県の水上、東京都の奥多摩、三重県の奥伊勢などの川で体験できます。
パルクール
パルクールは道具を使わずに人工物や自然の障害を乗り越えていくフランス発祥のスポーツ。
走り、登り、ジャンプして素早く移動することを競うスポーツですが、まるで忍者のようなアクロバティックな動きの方で注目されました。
近年はCMや映画のアクションシーン、ゲームなどにも取り入れられ、その格好良さからかなりの人気に。
街中で勝手に行うと大怪我をする可能性があり、公共の迷惑になる場合もありますが、より安全に配慮した練習施設やスクールが東京都や神奈川県などに開設されています。
アイスクライミング
アイスクライミングは、氷の壁を自分の力で登るスポーツ。靴に装着するアイゼンという金属製の爪と、手に持つピッケルを氷壁に突き刺して登っていきます。
ガイドとロープでつながっているため落ちる心配はありませんが、緊張感とスリルは格別。登り切ったときの達成感からリピーターになる人も増えています。
栃木県の日光などでは自然の氷瀑を登れるツアーを実施。長野県の富士見パノラマリゾートなどでは人工の氷壁で体験できます。
スラックライン
スラックラインは、細いベルト状のラインの上でバランスを取るスポーツ。
綱渡りそのものだと思われがちですが、実は綱渡りとトランポリンを合わせたようなスポーツです。
特徴は伸縮性がある幅広のライン。これによってワイヤーなどを使った本格的な綱渡りより格段に習得しやすくなっています。
トリックラインやロングライン、ウォーターライン、ハイライン、スラックラインヨガなど、いろいろなジャンルが存在。体幹を鍛えるフィットネスやエクササイズ、他のスポーツのトレーニングとしても人気を集めています。
2本の頑丈な樹木があれば設置して楽しめますが、最初は全国にあるスラックラインジムやスラックラインパークで指導してもらうのがお勧めです。
まとめ
定義に曖昧な部分があるエクストリームスポーツ。
そのため「過激で危険」という部分を強調し、危険な場所でアイロンをする「エクストリーム・アイロニング」や、あり得ない場所で囲碁を行う「エクストリーム囲碁」、アクロバティックな技から土下座を行う「エクストリーム土下座」などのパロディスポーツも存在します。
先端のスポーツであることも条件なため、今後もさまざまなエクストリームスポーツが登場するはず。
しっかりした体験施設なら安全に楽しむことができますから、今回ご紹介したエクストリームスポーツにあなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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