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【解説】BMXでプロになるには!?賞金やスポンサー契約について!

BMXとは、Bicycle Motocross(バイシクル・モトクロス)の略で、自転車競技の一種です。また、そこで使われる自転車のことを称してBMXともいいます。

BMXの競技は、主にレースとフリースタイルの2種類に分けられています。レースは速さを競い、フリースタイルは技を競うものです。

現在、レースとフリースタイルでは別の車体が用いられることがほとんどで、競技の進化とともに、それぞれに特化した特徴でBMXがつくられるようになってきています。

そんなBMXでプロになるには。今回の記事では、その方法と実情を掘り下げてみたいと思います。

BMXでプロになるには

BMXのプロになるには。そんなお題目にもかかわらず、BMXの世界では、プロの定義はハッキリとしていません。

プロになるための試験もなければ、統一されたライセンスなどもないのが現状
です。大袈裟に言えば「私は今日からプロです」と名乗ればプロライダーになれる、そのような世界なのです。

BMXで稼ぐ、生きていく

プロになるための試験もライセンスもない。ここまではアマチュア、ここからはプロ、といった明確な基準もない。

ならば何をもって「BMXのプロ」というのかとなれば、やはりBMXで「お金を稼ぐこと」ができている選手がプロ、ということになるでしょう。

そのためここでは、BMXでお金を稼ぐ方法を、いくつかあげてみましょう。

BMX大会で賞金を得る

BMXでお金を稼ぐ方法として、まず最もわかりやすいのが「大会で好成績をおさめて賞金を得る」ことです。

大会によって賞金の額はさまざまですが、昨年日本(愛知県)で行われた国際大会「キメラAサイド・ファイナル」では、賞金総額が5,400万円、優勝賞金は1,000万円でした。

他に高額賞金が出る大会としては

X−GAMES⋯優勝賞金5万ドル(日本円で約550万円)
VANSUSOPEN⋯優勝賞金3万ドル(日本円で約330万円)
FISE WORLD SERIES⋯優勝賞金8000ユーロ(日本円で約96万円)
などがあります。

しかし、高額賞金といってもそれくらいのもの。それほど莫大な金額というわけでもないですし、最後の「FISE WORLD SERIES」はワールドカップという位置づけらしいのですが、優勝賞金はたったの96万円⋯

しかも上記の大会はトップライダーだけが出られる大会なので、普通の選手が出られるわけでもありません。

以上の条件から考えると、大会賞金だけで食べていける選手は、世界でもほとんどいないと言えるのではないでしょうか。

スポンサー契約

大会での賞金の他にBMXでお金を得る方法として、一番大きいのはやはり「スポンサーとの契約金」でしょう。

日本のトッププロライダー、中村輪夢(りむ)選手を例にあげると、彼は12社とのスポンサー契約があり(2019年時点)その総収入は軽く億を超えていると言われています。

BMXライダーのスポンサーになる企業は、やはりBMX用品関係の企業、またそのファッション性から、アパレル関係の企業も多いようです。

中村輪夢選手の契約金がどれくらいかなどの詳しい情報は出ていませんが、例えばアスリートを活用したマーケティングを重用することで知られる「REDBULL」と契約した海外の選手には、億単位の契約金が出たとも言われています。

そう考えると、大会で好成績をあげて有名になる→ファンが増える→スポンサーがつくこの流れが、BMXのプロとしてお金を稼いでいく上で最も効果的で、最も稼げる方法のようです。

その他の方法

大会賞金やスポンサー契約の他に、BMXのプロとしてお金を稼ぐ方法としては、下記の方法などがあげられます。

CM出演料
雑誌やテレビなどのメディア出演料
ショーなどへの出演料
自転車教室の開催

フリースタイルのライダーでしたら「魅せる」要素が大きいので、ショーなどに出演する機会も多いようです。

また、フリースタイルのトッププロ・池田貴広選手はBMXのプロチーム「CYCLENT」を結成し、そのチームとしてさまざまな活動(メディア出演、ショーなどへの出演、自転車教室の開催など)をしています。

池田選手は会社としてこのチーム「CYCLENT」を運営し、自身が代表取締役となって活動しています。池田選手のようなこんな形も、プロとしてのひとつのモデルケースと言えるのではないでしょうか。

まとめ

以上のように、BMXのプロ選手として生きていくための方法はまだまだ少なく、大会で好成績をあげられるようなスター選手となり、ファンを増やし、その成果としてスポンサーと契約する。この方法が、最もポピュラーな形と言えるのでしょう。

しかしもちろん、そのようにスポンサー契約を勝ち取れるような選手はごく一部。多くのプロライダー達は、まだまだ全く別の仕事と掛け持ちをしながらBMXライダーとしての活動もしている、というのが現状のようです。

オリンピックの種目にもなったことですし、今後BMXがさらに注目を浴び、競技人口が増え、人気選手が多く出てくれば、BMXを取り巻く環境もきっと変わってくるはずです。

スター選手が使うBMX自転車の人気が出たり、競技そのもののファッション性も高いので、例えばBMXライダーが着るウェアなどがアパレル商品として人気が出たり、ということもきっとあるでしょう。

これからもっと人気が出る種目でしょうから、BMXのプロとして活動していける選手がもっと増えていけばいいですね!

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くぼっち

くぼっち

見方と考え方が変われば違う景色が見える。違う自分になれる。現実の殻を破るのだ

20年以上サッカーのプロコーチをしてきましたが、サッカーよりも好きなものがたくさんありすぎて、その影響か、サッカーを別の角度から見たり、疑ったり、これまでの見方を変えてみるという悪癖があります。でもそうすると、これまでとは全く違う景色が見えたり、新たな興味も湧いてくるんですよね。理想が現実を塗り替えていく、そんな世の中にしたいです。

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