日本レスリングは男女ともに世界的に高いレベルを維持しているため、オリンピックの実況やニュースでレスリングの試合を観る機会も多いですよね。
いつも何気なく観ているレスリングですが、あなたは2種類の競技形式があることを知っていましたか?
体重によって階級が分かれているのはよく知られていますが、競技形式が2種類あるのは知らなかったという方が多いと思います。
そこで、今回はレスリングの競技形式の種類について詳しく解説していきましょう。
レスリングについて、さらに詳しくなれること間違いなしの内容になっているので、ぜひ最後までお読みくださいね!
レスリングとは?
レスリングとは、自身の体だけを使って戦う格闘技のことです。
紀元前3000年前の壁画にレスリングのような絵が描かれていたことから、人類最古の格闘技とも言われています。
また、レスリング(wrestling)の語源である「wrestle」の意味は、「組み合う」「闘う、格闘する」。西洋の格闘術としても知られています。
大昔から現在に至るまで世界中で親しまれていることからも、レスリングの認知度と人気の高さがうかがえます。
特別な用具がなくても直径9mのマットさえあれば、どこでもプレイが可能なスポーツなので、その手軽さから世界中に広まるようになったのかもしれませんね!
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2種類の競技形式について
冒頭でも触れたように、レスリングには2種類の競技形式が存在します。ひとつは「グレコローマンスタイル」、もうひとつは「フリースタイル」です。
オリンピックでは女子がフリースタイルのみの参加となっているので、「競技形式に種類があるなんて知らなかった!」という方もいると思います。
ここでは、それぞれにどのような特徴があるのか、「特徴」「語源」「ルールの由来」に分けて解説していきましょう!
①グレコローマンスタイル
特徴
腰から下を攻撃することが禁止されており、上半身のみで闘う形式のことを「グレコローマンスタイル」と言います。
対戦相手の腰を掴んだり、足を使って攻撃したり防御してはいけないというルールです。
「じゃあ、どうやって勝敗が決まるの?」と思う方もいるのではないでしょうか?
「技によるポイントの追加と地面に両肩を1秒間押しつけるフォール技によって勝敗が決まる」という基本的なルールは、フリースタイルと大差ありません。
したがって、上半身しか使えないグレコローマンスタイルの特徴は、腕を使った投げ技がメインだということ。上半身だけで闘うなんて、けっこう難しそうですよね。
制約がかかっている分、迫力満点の投げ技が決まった瞬間は会場がものすごい盛り上がりを見せることも!
語源
グレコローマンという単語に対して聞き馴染みがないと感じる方が多いと思いますが、これはフランス語の複合語です。
グレコ(Greco)には「ギリシャの」、ローマン(Roman)には「ローマの」という意味がそれぞれあります。
始めから呼ばれていたのではなく、スタイルが確立した後に「グレコローマン」と命名されたと言われています。
ルールの由来
古代ギリシアや古代ローマの時代からあった格闘技「パンクラチオン」のルールに由来しており、とてつもない歴史を感じますね。
紀元前から受け継がれてきたスタイルでもあるので、「古典型レスリング」と呼ばれる場合もあります。
②フリースタイル
特徴
身体全体を使って技を繰り出すことができるのが、フリースタイルです。
投げ技が中心のグレコローマンとは違い、タックルを起点にした攻撃技によって寝技に持ち込むことが多いのが特徴として挙げられます。
また、身体全体を使った攻撃ができるため、さまざまな技を繰り出すことも可能です。種類豊富な技を堪能することができるでしょう。
語源
フリースタイルとはルールや制約における自由度が高いこと。身体の制約がない点において、まさに言葉の通りですね。
さまざまな競技において使われているケースが多いので、「フリースタイル」と聞くとどんな言葉かイメージしやすい方が多いと思います。
ルールの由来
「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン(CACC)」という格闘技が、18世紀 のイングランドにて編み出されました。
現在のフリースタイルが生み出されたのは、19世紀にCACCのルールが改良されて進化したものです。
さまざまな歴史を経て、現在のスタイルに変化し続けたことが分かりますね。
意味は「掴むことができるところは、すべて掴め」。つまり、暴力行為などの反則技以外の攻撃はすべてオッケーということです。
まとめ
今回の記事では、「グレコローマンスタイル」と「フリースタイル」というレスリングの形式における種類の特徴についてまとめて解説しました。
語源やルールの由来を押さえた上で、それぞれの特徴や違いなども合わせて知ることができたのではないでしょうか?
特に意識して観る機会が少なかったかもしれませんが、競技形式の種類にも注目してみると、今までとは違った視点で観戦できると思います。
これからはレスリングを観戦する時に「これはどういう形式かな?」と考えてみるのも良いでしょう。その際には、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!
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