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【レスリング】ルール一覧|ポイントや勝敗についても解説!

レスリングは古代ギリシアまで遡ることができる人類最古の格闘技。

古代オリンピックでも主要な競技となっていました。

近代的なスポーツとしてルールが洗練されてきたのは1900年代以降のこと。

この当時からの「ハンカチを必ず持つ」というユニークなルールは今も残っています。

それはいったいなぜでしょうか?

ここでは、レスリングのルールや勝敗の決め方について解説します。

【レスリング】2種類のレスリング

【レスリング】ルール一覧|ポイントや勝敗についても解説!①

レスリングには2つの種目が存在します。

それはフリースタイルグレコローマン

吉田沙保里さんや伊調馨さんはどちらだったか・・・と迷う必要はありません。

なぜなら女子の種目はフリースタイルだけなのです。

フリースタイルとグレコローマンの特徴

男女共に行われるフリースタイルは全身どこでも攻められるレスリング。

タックルして足をつかみ、相手を倒す技はフリースタイルでしか見られません。

それに対してグレコローマンは下半身を攻めることができないスタイル。

こちらは男子だけの種目で、「霊長類最強の男」と呼ばれたアレクサンドル・カレリンはグレコローマンの選手でした。

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【レスリング】共通するルール

【レスリング】ルール一覧|ポイントや勝敗についても解説!②

種目が2つもあるとルールが違って混乱しそうですが、それほど心配することはありません。

実はこの2種目は、攻撃できる範囲こそ違いますが、ルールの大部分は共通しているのです。

そのため両方の種目に出場する選手も存在します。

共通するルール マット

レスリングの試合場は直径9mの円で、マットと呼ばれます。

外側に描かれている幅1mの赤色またはオレンジ色の線はパシビティゾーン(別名レッドゾーン)。これはもうすぐ場外だと選手に知らせる役割です。

マット中央にあるのは直径1mのセンターサークル。相手と対峙して試合を始める場所になります。

共通するルール シングレット

シングレットは、レスリング用のタイツのような試合着のこと。

必ず赤か青のシングレットを着ますが、相手と同じ色になることはありません。

それはトーナメントの抽選をしたあとにトーナメント表の上の段(抽選番号が小さい方)の選手が赤、下の段(抽選番号が大きい方)の選手が青と決まっているから。

ちなみにこのシングレットに関しては、「試合着がかっこわるいからレスリング人口が増えない」と見直しを求める声もあるそうです。

共通するルール 階級

体重別の階級があるのはフリースタイルもグレコローマンも共通です。

国際試合は10階級でオリンピックは6階級というのも共通。

ただしその体重区分にはフリースタイルとグレコローマンで微妙な違いがあります。

注意が必要なのは、柔道のような「超級」がないこと。

男子フリースタイルは125kg、男子グレコローマンは130kg、女子は76kgという最重量の制限を超えることはできず、そのために引退する選手もいるそうです。

共通するルール 試合時間

試合時間は、以前は2分間・3ピリオドでピリオドごとに勝者が決まり、2ピリオド先取で勝者となるルールでしたが、近年になって改正。

現在は3分間・2ピリオドで、各ピリオドではなく全体のポイントで勝負を決めるルールになりました。

共通するルール 勝敗の決め方

レスリングでは相手の両肩を1秒間マットにつけるフォールに成功すれば、その時点で勝利となります。

またポイントを積み重ねて点差が大きくなった場合もテクニカルフォールとして勝利

ただしその点差はフリースタイルが10点差、グレコローマンが8点差と微妙な違いがあります。

またどちらもコーションと呼ばれる反則への警告を3回受けると失格負け。

時間内に勝負が決まらなかったときは得点が多い選手の勝利となります。

ポイント

技によるポイントもその多くが共通しています。

グランド状態から抱え上げて投げ、相手の両肩をマットに90度以上近づけるデンジャーポジションに持ち込めば最大の5点

相手に尻もちをつかせて背中をマットに向けさせるか、両手・両ひざの4点のうち3点をマットにつかせるテイクダウンで2点

グランドで相手の胴を絞めて1回転するローリングで2点など。

ただしグレコローマンでは下半身への攻撃はできないため、いくつかの技は使えません。

例えば相手の両足首を固定した状態で横回転するアンクルホールド(2点)はフリースタイルだけの技となります。

ハンカチ

レスリングのユニークなルールが、シングレットの中に白いハンカチを携帯するというもの。もし忘れたら失格負けとなってしまいます。

ハンカチを持つ理由は、もしも流血したときにすぐ止血するため

現代の試合では実際に流血したらドクターが来て止血してくれるため、ハンカチを使うことはありません。

それでも白いハンカチを持つのは伝統を守るため

とはいえ、古代のレスリングは裸で行うもので、当然ハンカチなど持っていなかったそうです。

【レスリング】 種目による展開の違い

【レスリング】ルール一覧|ポイントや勝敗についても解説!③

ルール上は共通点が多いフリースタイルとグレコローマンですが、試合展開は大きく違います。

そこで、それぞれの試合でよく見られる展開をご紹介します。

フリースタイル

フリースタイルでは多くの場合、最初にテイクダウンを狙いにいきます。

タックルで相手を倒すか、そのタックルを避けて背後に回り、テイクダウンを取れれば2ポイントです。

さらにここからフォール勝ちを狙いますが、実力が近いとフォールは難しいもの。

そこでポイントを加算するため、デンジャーポジションに持ち込みます。

グランド(倒れている)状態からデンジャーポジションが取れれば2ポイント。さらにローリングに成功すれば2点追加。

こうやってチャンスでポイントを積み重ねていきます。

グレコローマン

下半身へのタックルが使えないグレコローマンは逆に脚を取られる心配がないため、上半身を抱えての投げ技が多く見られます。

最も盛り上がるのは、グランド状態の相手を抱えて豪快に投げ、デンジャーポジションに持ち込んだとき。一気に5ポイントが入ります。

ただし実力が拮抗していると投げ技がなかなか決まらず、押し相撲のようになりがち。

そのためグレコローマンは実力差がある方が面白いとも言われます。

まとめ

ルールに共通点が多いながらも、展開には大きな違いがある2種目のレスリング。

それぞれに魅力があり、男女平等の観点から女子にグレコローマンを設定しようという動きもあるそうです。

さらにルールが頻繁に変わるのもレスリングの特徴。

今後のレスリングがどう変化していくのか、ぜひ注目していきたいものです。

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おおぱ!

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寝ても覚めてもスポーツ漬け

スポーツ一家に育ち、休日はテニスとランニング。空き時間はほぼスポーツ観戦。夢の中ではなぜかやたらといろいろなスポーツのプロ選手になっている夢中派執筆家です。皆さまにスポーツ愛を届けます!

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