空手は日本の伝統的なスポーツの一つです。空手教室は日本に多く存在し、子どもの習い事の候補として上がってくることも少なくないと思います。
さらに、東京2020オリンピックでは空手が正式種目になったことで、空手を始めてみようかなと思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、小学1年生が空手を始めるメリットについて紹介していきたいと思います。
小学1年生が空手を始めるメリット5選
空手を習うことで様々なメリットがあります。そんな空手から得られるメリットを、5つピックアップしたので見ていきましょう。
礼儀・作法が身に付く
まず1つ目のメリットは、礼儀・作法が身に付くことです。冒頭でも述べたように空手は日本で古くから伝わる伝統的な武道です。礼儀を重んじるため、空手を始める際には礼に始まり、礼に終わります。
空手教室では初めに、礼の仕方・正座の仕方などの礼儀作法について学び、この礼儀作法は空手以外の場面でも役に立ちます。学校など人との関わりがある場面で、挨拶や返事をハキハキとできる癖がつくというメリットがあります。
集中力・忍耐力が身に付く
2つ目のメリットは、集中力・忍耐力が身に付くことです。空手は手先、足先まで使って体を動かします。そのため、とても集中力が必要なスポーツであり、細かい空手の型を繰り返し行い覚えていくことで、高い集中力を養えます。
また、日々何度も細かい動きの練習を積み重ねることで、集中力と同時に忍耐力も鍛えることができます。集中力・忍耐力を身に付けておくことで、学校の勉強にも集中して取り組めるようになります。
護身術が身に付く
3つ目のメリットは、護身術が身に付くことです。空手を学ぶことで、自分の身の守り方を習得できます。空手の型や組手で相手から攻撃された際、どう対処して自分を守ればよいかを体に覚えさせることが可能です。
しかし、子どもが大人に勝つことは難しいです。いくら空手の高度な技を習得したとしても筋力で負けてしまうことでしょう。
そこで空手では、技以外にも稽古中の掛け声で培った発声が護身術になります。危機が迫った状況で大きな声を出して周りに危険を知らせることができます。空手を通して様々な護身術を学び、自分を守る力が身に付きます。
闘争心が芽生える
4つ目のメリットは、闘争心が芽生えることです。空手で相手と戦うことで闘争心が鍛えられます。組手で相手と戦うとき、初めは誰もが恐怖心を持ちます。
しかし勝つためには対戦相手と戦わなくてはなりません。相手に勝ちたいという強い思いが、闘争心を奮い起こします。そして、闘争心があることで物事に対する粘り強さが身に付き、子どもが自立する手助けとなることでしょう。
人の痛みを知ることができる
5つ目のメリットは、人の痛みを知ることができることです。空手をやることで人の痛みを知ることができる人になれます。空手は組手等で相手を攻撃するだけでなく、対戦相手から攻撃もされます。
その時に受けた攻撃によって痛みを知ることができます。そして、自分も同じことをすれば相手もその痛みを感じるということを理解します。痛みを知ることで、他の人に優しくなれる人へと成長することができるのです。空手を通して相手を思いやる心を養うことができます。
小学1年生が空手を始めるなら道場に入門しよう
空手を始めるにはまず道場に入門するところから始めましょう。道場には幼稚園の年中さんから始められるところが多いですが、教室によって異なりますので直接確認してみることをおすすめします。
月謝や入会金の設定もそれぞれ異なります。相場は3,000円〜8,000円となっており、入門の際に胴着や防具などの購入が必要となってくることも念頭においておきましょう。
そして、空手には流派というものがあり、それぞれの道場により特色が異なります。まずはお試しで体験して、どの道場に入門するかを検討するとよいでしょう。
空手は他のスポーツにどのように活かせるのか
空手を経験しておくことで、将来他のスポーツに活かすことができます。特にフェンシングに活かせる部分が多くあります。空手とフェンシングの共通点は、緊張感のある空間で相手と対面で対戦する競技というところです。
そのため、相手との間合いの取り方やカウンターのタイミングが似ています。実際に東京オリンピックのフェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した見延和靖さんも、小学校時代にやっていた空手の経験がフェンシングに活かされていると言っています。
まとめ
空手は体を鍛えることができるだけでなく、集中力や忍耐力といった精神面、礼儀作法、いざという時の護身術が身に付くなど様々なことを学ぶことができるスポーツです。
小学1年生の早いうちに始めることで、心身ともに強い子へと成長する手助けになることでしょう。
ぜひ、お子さんと一緒に近くの道場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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