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整氷作業員の仕事について解説!!選手を陰で支えるお仕事!

スケートやカーリングを陰で支える仕事が、整氷作業員。スケートリンクなどの氷を整える仕事です。

一般的なスケートリンクの整氷作業員は、整氷車と呼ばれる刃のついた車に乗り、氷の表面を平らに均すのが仕事となります。レジャー用のスケートリンクでも、気温や湿度などによって滑りやすいように氷を調整することになり、競技会場の整氷作業員にはさらに緻密で特殊な技が求められます。
競技によって、氷にも大きな違いがあります。

ここでは整氷作業員の仕事の基本と、それぞれの競技に求められる氷の特徴や作り方をご紹介します。

スケートリンクの氷はどうやってできている?

スケートリンクの氷は、水を張った部屋の気温を下げるといった単純な作業で作られるわけではありません。

氷の下には、冷却管という非常に細いパイプがびっしりと張り巡らされていて、その中をマイナス10度ほどの不凍液が循環しています。ここに散水して凍らせていくのですが、一度に0.3㎜から0.5㎜ずつの厚さで凍らせ、それを蓄積していきます出来上がる氷の厚さは6cmから8cmほどで、完成までに120時間もかかります。

このように薄い層を重ね、時間をかけて凍らせることで、中に空気が入らず丈夫な氷になるのです。

整氷作業の基本

氷の表面温度は常にモニターされていて、例えば冬場ならマイナス5度前後に設定されます。マイナス4.5度になると表面が少しずつ溶け、逆に冷やしすぎると表面が割れてしまうため厳密な温度管理が必要になります。

スケーターなどが滑って表面が荒れた氷を整えるのは、整氷車の役割。刃のついたコンディショナーという装置で氷を薄く削りながら、40度〜50度ほどのお湯を撒いて氷の表面を溶かします。これが再び凍ることで、表面が滑らかになるのです。

整氷車が削る氷の厚さは0.2㎜から0.5㎜。しかも自動ではなく、ハンドルを使って職人の勘で削っていきます。撒くお湯の量もレバーで調整し氷を削る厚さと撒くお湯の量も勘と経験で合わせていきます。

スピードスケート

リンク上でスピードを出すためには、矛盾した2つの要素をクリアする必要があります。
まず摩擦を減らすためには、表面に水が浮いたいわゆる柔らかい氷が理想で、水が浮くことによって刃と氷の間に多くの水が入り込み、摩擦が少なくなるのです。氷の表面に選手が映ることがあるのは、多くの水が浮いているからです。

しかしスムースにスケーティングを行うためには、氷自体は硬い方が適しています。つまり中は硬く、表面は柔らかい氷が求められるのです。

そのため、スピードスケートではパイプによる冷却温度を低く設定しながら、暖かい空気を循環させて室温で氷を溶かすといった技術を使うこともあります。

フィギュアスケート

スケーターがなめらかに滑れるよう、柔らかめの氷が求められます。そのため氷の表面温度はマイナス3度と高め。とはいえ、ジャンプのためにはある程度の硬さも必要となります。

そのバランスが重要でありジャンプに耐える柔軟性を与えるために、一度完成した氷に負荷をかけて細かいヒビをたくさん作り、再び凍らせるという作業も行います。美しさを競う競技のため、氷の表面の見た目にもこだわります。ゆっくりと凍らせることで、透明感のある美しい表面を作るのです。

また、観客が多いと会場の気温が上がりがちなため、温度変化にも緻密に対応する必要があります。さらにジャンプで表面が傷つくことも大きな問題になるため、全ての選手が公平な状態で競技できるよう、整氷には速度と正確さが求められます。

アイスホッケー

アイスホッケーで求められるのは、硬い氷です。氷の表面が濡れている柔らかい氷だと、ゴムでできたパック(円盤)がくっつきやすくなり滑らなくなってしまうのです。

また、選手が氷の上で急激なブレーキをかけるためにも硬い氷が適しています。そのため氷の温度をマイナス5度と低めにして、表面を硬く仕上げ、撒く水の量も減らし氷を乾いた状態にしています

カーリング

カーリングに求められるのは、適度な凹凸。これによってストーンがよく滑る状態を作ります。そのために、まずは滑らかな表面を作り、その後、競技の直前に散水機で細かな水滴を均等に撒きます。それが凍ることで、氷の表面に高さ1㎜程度の「ペプル」と呼ばれる氷粒ができるのです。

凹凸があるとストーンが止まりそうなものですが、実は逆であり、これがあることで滑らかな氷の倍以上も滑るようになります。

カーリングの整氷作業では、ストーンが左右にぶれないよう、このペプルをうまく作る技術も要求されます。その上で選手たちは、ゴルフの芝を読むようにペプルのクセを読み、ブラシを使って表面を滑らかにすることでストーンの距離を調整するのです。

試合後はパワースクレーパーと呼ばれる、ペプルを削り取る機械で表面を滑らかにしてから、再びペプルを作り直します。パワースクレーパーの使い方で滑りやすさも大きく変わるため、ここも整氷作業員の腕の見せ所となります。

まとめ

スケートリンクの整氷は地道な作業と職人の勘が求められる世界です。競技中に大きな傷がついた場合などには、手作業で修復も行います。

それによって選手のパフォーマンスに大きな差が出ますので、整氷作業の仕事は常に真剣勝負。

氷上の競技を見るときには、氷の出来栄えにもぜひご注目ください。

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でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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