少林寺拳法のプロ選手になるためには、どのような道のりを歩む必要があるのでしょうか。
プロ選手になるために必要なことや道のりを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
少林寺拳法のプロ選手になるには?
少林寺拳法のプロ選手になるためには、「段位」と呼ばれる有段者資格があり、最高位の「大範士 八段〜九段(師家)」の取得が必要です。しかし、「大範士九段」は、少林寺拳法グループの総裁のみに与えられるため、まず目指すべきところは「大範士八段」になります。
有段者資格には以下の2種類があり、それぞれ意味を持ちます。
- 武階:拳法修業の進行段階を表すもの
- 法階:拳禅一如の修養段階を表すもの
また、「武階」と「法階」は以下のように13段階で分かれています。
法階 | 武階 |
准拳士 | 初段 |
少拳士 | 二段 |
中拳士 | 三段 |
正拳士 | 四段 |
正拳士 | 五段 |
大拳士 | 五段 |
大拳士 | 六段 |
准範士 | 六段 |
准範士 | 七段 |
正範士 | 七段 |
正範士 | 八段 |
大範士 | 八段 |
大範士 | 九段(師家) |
段位を上げていくためには、約2〜3ヶ月に1度行われる「昇段・昇級試験」を受ける必要があります。
難易度は受ける段位が上がっていくにつれて、相応の技術・精神力が求められます。
少林寺拳法のプロ選手に必要な段位取得までの道のり
少林寺拳法のプロ選手に必要な段位取得までの道のりを紹介していきます。
少林寺拳法連盟に入会する
少林寺拳法の修行を行うためには、「一般財団法人少林寺拳法連盟」もしくは「各都道府県連盟」のどちらかに入会する必要があります。費用は一般財団法人少林寺拳法連盟の場合、入会費3,000円、個人会費は年間で1,000円〜5,000円(入会するときの条件で変わる)です。
入会までは、「最寄りの道場を探す」→「道場見学をする」→「入会の手続き」→「費用の支払い」のステップを踏む必要があります。入会希望の人は、近くに少林寺拳法の道場を探すところからはじめていきましょう。
有段者資格の取得を目指す
少林寺拳法には有段者資格があり、「准拳士初段」からスタートとなります。しかし、いきなり取得できるわけではなく、少林寺拳法の入門者は柔道と同じように段級位制からのスタートです。
中学生以上であれば6級からのスタートとなり、4〜6級までは緑色の帯、1〜3級は茶色の帯、初段以降は黒色の帯と区分けされています。「准拳士初段」を取得するためには、まず「1級」の取得が必要です。
少林寺拳法の活動内容
続いては、少林寺拳法の活動内容を紹介します。
年代や職種で分けた活動
少林寺拳法は、年代や職種で分けた活動を以下のように行っています。
- 全日本実業団連盟
- 学校クラブ
- スポーツ少年団
- 全自衛隊連盟
- 全国教職員連盟
少林寺拳法は、幼稚園児から大人まで入門が可能で、2014年には夏のインターハイの正式種目となりました。
また、企業や官公庁での少林寺拳法部で構成された全日本実業団連盟や教育機関に勤務する教職員を対象とした全国教職員連盟(退職した元教職員・教職員を希望する大学生でも参加可)などがあり、普及が拡大されています。
体と心の健康づくり
少林寺拳法連盟・支部は、各地域の公民館や体育館を利用しながら、少林寺拳法を普及させていくべく「体と心の健康づくり」をテーマにした活動を行っています。
主に、学校のクラブ活動、官公庁、民間企業などのクラブ活動の一環として少林寺拳法を普及させており、人々の健康をサポートしています。
少林寺拳法健康プログラム
「少林寺拳法に触れることによって、多くの人々に生きることの楽しさを実感してほしい」という少林寺拳法連盟の思いの元、誕生したのが「少林寺拳法健康プログラム」です。気軽に少林寺拳法に触れ合い、健康をサポートしていくことを目的としています。
少林寺拳法の技法や健康増進というテーマに沿った運動プログラムをはじめ、2011年からは、年配の人を対象にした「ゆた・らくコース」、女性を対象にした「MYSTEPコース」、50代〜60代の男性を対象にした「OVERDRIVEコース」がスタートしました。
まとめ
少林寺拳法のプロ選手になるためには、「段位」と呼ばれる有段者資格を取得しないといけません。
また段位を取得するためには、「段級位制」で1級を取得しておく必要があります。
もちろん、すぐにとはいきませんが、1つずつ着実に有段者資格を取得することでプロ選手に近づいていくので、諦めずに頑張っていきましょう。
【関連記事はこちら】⇩
・少林寺拳法の歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】