重量挙げという競技をご存知でしょうか。
オリンピックでは第一回アテネオリンピックで正式種目としても採用されていることから、スポーツオリンピック意識調査2014では重量挙げの認知度は88.5％と高く、多くの人に認知されているのが分かります。
今回は重量挙げの歴史、重量挙げでトップ選手になるために重要な『瞬発力』『バランス』『柔軟性』を競技の特性とともに解説しますので、是非参考にしてください。
重量挙げの起源・歴史について
重量挙げの起源は、重い石を持ち上げることが男らしさ、実力証明になる先史時代に遡り、古代ギリシアが始まりだとされています。
石の代わりに円形のディスクとバーベルが用いられるようになり、現在の形に発展しました。現在でも石を持ち上げる儀礼行為が行われている国・地域があります。
当初は体重の階級制度がないことや、片手でバーベルを持ち上げる種目がありましたが、多くのルール改正を経て現在の重量挙げの形になりました。
重量挙げのトップ選手になるためには
重量挙げのトップ選手になるためには、重要な項目が3つあります。
それは瞬発力・バランス・柔軟性です。
単に重いバーベルを持ち上げるための筋力が重要だと思った方もいるかも知れません。
しかし、重量挙げは単に重いものを持ち上げる競技ではありません。
いかに体をうまく使い持ち上げるかが重要なのです。
瞬発力
重量挙げという競技の特性上、持ち上げるバーベルの重量は重くなっていくため、必然と持ち上げることができるバーベルの位置はだんだん下がっていきます。
そのため、終盤に行くにつれていかに低い位置で持ち上げ、一瞬でしゃがむ動作を行い、バーベルを頭上まで持ち上げる動作が求められます。
また、単純なパワーだけで持ち上げるのではなく下半身から上半身までを連動させ一気に爆発的な力を生み出すことが重要です。
バランス
重量挙げはルール上、バーベルを一度頭上まで持ち上げるだけではなく、審判の判定が出るまで静止することが求められるため、強固な体幹やバランス力が求められます。
バランス能力がかけてしまうと、バーベルを落とす原因になり失格になってしまいます。
そのためのトレーニングを行い、体の筋肉バランスに安定感を生み出すことが重要になります。
体にバランス能力が付けば、単に怪我の予防につながるだけではなく、スムーズな動きをすることができるようになります。
柔軟性
重量挙げの世界記録をご存知でしょうか？
スナッチ、ジャークの合計488kgを持ち上げたジョージア出身のタハラゼ選手です。
彼の階級は109kg級なので、自分の体重の約4.5倍の重さを持ち上げていることになります。
これだけ重量を持ち上げるうえで重要になるのが『柔軟性』です。
関節や筋肉を柔らかくし可動域を広くすることで、手首や腕をバーベルを持ち上げ最適な位置に配置することができるため、持ち上げやすくすることができます。
単に持ち上げやすくなるだけではなく、怪我を防止する効果もあるため選手生命を伸ばすというメリットがあります。
重量挙げの種目スナッチとクリーンジャーク
スナッチは一度に床から頭上までバーベルを持ち上げる種目なのに対し、クリーン＆ジャークは一度鎖骨の位置まで持ち上げ、次の動作で頭上まで持ち上げる種目です。
それぞれの重要なポイント解説します。
スナッチ動作は、一気にバーベルを持ち上げることから筋力も大事ですが瞬間的に全身の筋力を使うため、プレイする前に入念なストレッチをし筋肉を柔らかくすることが重要です。
クリーン動作は、ジャークをする前に行う動作です。背筋を曲げずに伸ばし、腕を伸ばした状態で胸を張り、腰までバーベルを持ち上げ全身の力を用いて一気に鎖骨まで持ち上げるのが最適なフォームです。
このときに重要なのが、地面をとらえしっかりと蹴ることと、腕だけで持ち上げるのではなく全身を用いて鎖骨に乗せるイメージを持つことです。
ジャーク動作は、クリーン動作の後に行われる動作で、下半身の力を上半身に伝えることが重要です。
正しいフォームを身につけることができれば重いバーベルも持ち上げることができるようになります。
まとめ
この記事では重量挙げについて解説していきました。
重量挙げはどの選手にも公平な条件が与えられるのが特徴です。
身長の高さなどが有利、不利に繋がる競技は多くありますが、重量挙げに関しては体重階級が設けられているため、男女、国を跨いだハンデがつきにくいです。
そのため、しっかりと鍛錬をし技術を身につけることができれば誰にでもメダリストになれる可能性があるのも面白いポイントではないでしょうか。
また、柔軟性やバランス力を身につけるという点においては競技とは関係なく、普段過ごしている私達の健康面もより豊かにしてれます。
少しでも興味がある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
あなたの人生をより充実させてくれるかもしれません。
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