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縄跳びの歴史・競技人口・ルール・大会【スポーツ辞典】

縄跳びは幼稚園や小学校の体育で経験したことがある人も多いのでは無いでしょうか。

しかし、競技としての縄跳びとなると、ピンと来ない方も多いかと思われます。

縄跳びの歴史は深く、競技としても世界大会が存在するほど。

この記事では縄跳びの歴史、ルール、日本のレベルなどについて解説していきます。

縄跳びの起源・歴史について

1793年にドイツ人の体育教師ヨハン・クリストフ・グーツ・ムーツが出した「青少年の体育」という本に縄跳びの項目があり、それが体育としての縄跳びの起源とされています。

しかし、遊びとしての縄跳びは遥か昔から存在していました。

オーストラリアの原住民たちがつる植物を跳んでいたという記録があったり、中国には子どもが縄跳びをして遊んでいる絵が残っていたり等、発祥には諸説あります。

日本における縄跳び史について

日本においては、1878年にドイツから輸入された器械体操の道具の中に縄跳びの縄が入っていたのが起源です。

しかし、遊びとしての縄跳びの起源は日本も遥か昔になります。

室町時代の童歌に「縄を跳ぶ」というフレーズがあったことから、遅くとも室町時代には縄を跳ぶという行為自体は存在していました。

競技としての名称は縄跳びではなく、「ジャンプロープ」と呼ばれます。

ロープを跳んでいればすべてジャンプロープです。

ひとりで飛ぶシングルロープ、2本の縄を使用するダブルダッチ、大縄跳びなど全て「ジャンプロープ」になります。

1996年に日本ダブルダッチ協会、2003年に日本ロープスキッピング連盟が活動を開始。

2021年4月に2つが統合され、一般財団法人日本ジャンプロープ連合(JJRU)と名前を変えて活動しています。

縄跳びと関連のあるスポーツ・派生したスポーツ

縄跳びと関連のあるスポーツとして挙げられるのは、長縄跳びダブルダッチがあります。

長縄跳びは、いわゆる大縄跳びのことです。学校などのイベントで経験がある方も多いのではないでしょうか。

長縄跳びには回る縄を潜り抜けるだけのものや、1人が入って1回跳んで抜けるもの、大人数で飛ぶもの等様々な種類があります。

多くの方がイベント等で経験したことがあり、かつ小学生の全国大会がテレビに取り上げられることもあるため、大縄跳びはメジャーな存在であるでしょう。

続いて、縄跳びの派生スポーツであるダブルダッチについての解説をしていきます。

ダブルダッチは、ターナーと呼ばれる回し手が2本の縄を回し、それをジャンパーと呼ばれる跳び手が跳ぶ競技です。

曲に合わせて、軽快に縄を跳ぶスポーツでアクロバティックさが求められます。

ダブルダッチは2本の縄があればどこでもできることから、第2次世界大戦の頃にはニューヨークの道端で行われていたといわれています。

その後交通の発達により、遊べる場所が少なくなり衰退していきました。

しかし1973年、ダブルダッチを楽しむ女の子たちを見たニューヨークの警察官が、横行していた少年少女の非行を止めるためにダブルダッチを再生。

ルールを新たに整備し、スポーツとして普及活動を開始しました。

縄跳びの競技人口について

縄跳びの中でもシングルロープの競技人口について、正確な人数は公表されていませんが、世界では60か国以上で競技されているスポーツです。

ダブルダッチも世界60か国以上で競技されています。

日本においては、1年間に1回以上ダブルダッチをした10代の推計人口は35万人余りといわれています。

大会も数多く開催されており、国内でメジャーなスポーツになっています。

シングルロープ、ダブルダッチともに世界的に見ると、競技としている国も多く、人気のあるスポーツであるといえるでしょう。

縄跳びのルールについて

基本的には制限時間内に縄に引っかからずに跳べた回数を競うルールが多くなっています。

しかし、各協会のルールにのっとっているものがほとんどなので、細かいルールは都度のチェックが必要です。

主な共通のルールとしては以下の2つです。

・1分or3分以内に跳べた回数を競う
・開始直後や、0回で縄に引っかかってしまった場合、1度だけやり直すことが可能

また、他にも独自の演技を行うフリースタイルや、フリースタイルに音楽を合わせたフュージョンという部門もあり、こちらは回数ではなく演技内容を評価されます。

縄跳びの国際的な大会について

シングルロープ、ダブルダッチともにIJRUWORLDCHAMPIONSHIPSという世界大会が行われており、これが世界最大級の大会です。

DOUBLEDUTCHCONTESTという日本発祥のダブルダッチ世界大会も存在しています。

この2つの大会がジャンプロープ(縄跳び)の大きな国際大会です。

世界から見た縄跳びの日本の強さのレベル

記録が残っているのは1996年の世界大会からですが、当時は男女の区別が明記されておらず、チーム名のみが記載されている形になっています。

ちなみに、1996年は「RUNDCREW」という日本のチームがフュージョン部門で優勝しています。

それ以降もフュージョン部門では多くの年で優勝を飾っています。

2001年以降は男女の区別も明記されているものもあります。

日本の縄跳びは、女子・男子ともに世界大会でほぼ毎年優勝しており世界でもトップレベルの強さを誇ります。

2019年には、アジア選手権で9連覇中であった香港を日本男子が破るなど、躍進を見せています。

まとめ

縄跳びは経験がある方も多い、馴染みのあるスポーツです。

体全体を使うので健康にもよい優れた運動になっています。

競技としての縄跳びに関して、日本は非常にハイレベルですので更なる活躍を見ることができると考えられます。



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エスハ

エスハ

スポーツは生活の一部

スポーツをプレーするのも観戦するのも好きな、エスハと申します。 日本では競技人口があまりいない、スカッシュを大学時代にプレーしていました。 中高6年間は野球をしており、今も草野球をしています。 阪神タイガースと楽天イーグルスのファンです。 寝る前に、その日の試合のハイライトをみるのが毎日のルーティン。

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