プロ野球の中継をテレビなどで見ていると、実況と解説の方から野球用語が飛び交います。
野球用語をあまり知らなくてもプロ野球を楽しめはしますが、やはり用語を知っているほうが何倍も楽しく観戦できるでしょう。
今回は、プロ野球の中継でよく聞く用語を解説します!
基本・攻撃・投球・守備用語別にあいうえお順で紹介していくので、気になるところだけでもチェックしてみてくださいね。
【野球用語①】基本編
【一・二塁間】
ファーストとセカンドの間のこと。同じく二遊間・三遊間・左中間・右中間もあります。
【イニング】
1回、2回などの「回」の部分です。1イニング目、2イニング目などと言います。回=イニングという認識で問題ありません。
中継ぎ投手が1イニング以上投げることを、イニング跨ぎ又は回跨ぎと言います。
【クロスプレー】
アウトかセーフの際どいタイミングのプレーを言います。
走者と野手が交差するように見えることから、この名がつきました。
【コールドゲーム】
規定により、試合が終了することです。
プロ野球では、降雨によるコールドゲームがあります。その際の勝敗は、試合が5回を終えていればその時点で得点が多いほうの勝利です。
5回終了していない場合は、ノーゲームとなります。
【中○○日(○○には1や2などの数字が入る)】
主に投手に使われる言葉です。中2日というと、2日ぶりの登板ということを表します。
【バックスクリーン】
センター後方のスタンドに設置されたスクリーンのことです。
「バックスクリーン直撃のホームラン」と実況でいわれることがあります。
【ビッグイニング】
攻撃側が、1回で大量得点した回のことを言います。明確な基準はありませんが、およそ5点が目安です。
【リクエスト】
審判のジャッジに対して、ビデオ判定を求める権利です。
際どいジャッジのときに、リクエストを要求する側のチームの監督が審判にハンドサインを送ります。
リクエストは1試合に2回までです。
リクエストに成功すれば、回数は減らず、失敗すると回数が減ります。
【野球用語②】攻撃編
【インフィールドフライ】
ランナーが1塁と2塁、あるいは満塁の際に「容易にアウトにできる」と、審判が判断するような内野フライを打ち上げた際に宣告されるものです。
インフィールドフライは守備側が故意にフライを落とし、併殺(後述します)を狙うのを防ぐ役割があります。
【送りバント(犠打)】
打者がアウトになる代わりに、ランナーを先の塁に確実に進めるための作戦。
打者はバットを振らず、地面と平行くらいにねかせて弱いゴロを転がします。
【押し出し】
ランナーが満塁で、打者がフォアボールになった際に起きるプレーです。
フォアボールになると、打者を含む走者全員が安全進塁権を得ます。
満塁時のフォアボールは、3塁ランナー押し出されるような形でホームを踏み1点はいるため、「押し出し」と呼ばれるのです。
【グランドスラム】
満塁ホームランのこと。
【クリーンナップ】
3番・4番・5番打者のことをまとめてクリーンナップと言います。
一般的にクリーンナップにはチーム内で優秀な打者を置くため、得点期待値が高いのです。
ランナーを塁上から「掃除」し、ホームに返すことからクリーンナップという名がついています。
【ゲッツー(=併殺・ダブルプレー)】
ひとりの打者で2つのアウトを取ることです。
ランナーが1塁の際に内野ゴロを打つと、ゲッツーになるケースがよくあります。
実況では「6-4-3のダブルプレー!」という表現を聞くことがあるでしょう。この数字は守備番号で、6はショート、4はセカンド、3はファーストのこと。
【スコアリングポジション】
ランナーが2塁か3塁にいる時の状況を表します。
【タイムリーヒット】
得点が入ったヒットを言います。
【流し打ち】
右打者ならライト方向、左打者ならレフト方向に打つことを流し打ちと表現します。
【引っ張り】
流し打ちの反対。右打者がレフト方向、左打者がライト方向に打つことです。
基本的には、引っ張ったほうが強い打球になります。
【フォアボール】
ボールのカウントが4になり、打者が出塁することを言います。
【ポテンヒット(=テキサスヒット)】
弱いフライが内野手と外野手の間に落ちるヒットのことです。
【野球用語③】投球編
【遊び球】
相手打者の様子を見るような球のことを言います。
【甘い球】
ストライクゾーンのギリギリではなく、真ん中付近にいってしまった球のことです。
【ウイニングショット】
その投手の決め球のことを言います。
【守護神(クローザー)】
試合の最後に投げる投手で、絶対的な信頼を得ている投手のことです。
【ロジン】
ピッチャーの足元に置いてあるすべり止めです。
手に付けるのは許可されていますが、ボールに直接付けてはいけません。
【野球用語④】守備編
【悪送球】
捕球者が捕球できないような、大きくそれた送球をあらわします。
【エラー】
通常なら処理できるような打球を、処理し損ねることです。
【タッチアウト】
野手がボールを持ったグローブで、ベースについていない走者に触れることで成立するアウトのことです。走者に触れずとも、ボールを持った野手がベースを踏むだけで成立するアウトをフォースアウトと言います。
【ファインプレー(スーパープレー・ビッグプレー)】
困難な打球を捕球することや、相手の得点を防ぐようなプレーのことです。
ここ一番でのファインプレー(スーパープレー・ビッグプレー)は、野球の見どころのひとつでしょう。
【フォースアウト】
ランナーに進塁義務がある際、守備側はランナーにタッチせずともベースを踏むだけでアウトが成立します。これをフォースアウトと言います。
【レーザービーム】
外野手からの矢のような素晴らしい返球のことです。
はじめて実況で「レーザービーム」と言われたのは、イチロー選手。
まとめ
今回は野球の用語を解説しました。
野球用語には、わかりにくいものや、特定の状況下でのみ使用する用語もたくさんあります。
ですがここで紹介した用語を知っていれば、ひとまずは野球中継を楽しめるだけの知識は得られるでしょう。
ぜひ用語を知って、白熱する野球中継を楽しんでください。
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