学生野球では背番号がポジションごとで分けられている傾向にありますが、プロ野球では自分の好きな番号、もしくは球団によって与えられた番号を背負ってプレーします。
そのため、願掛けとして想いを込める選手が多い傾向にあり、今回の主題である「背番号55番」も特別な意味が込められている番号の1つです。
今回はそんな背番号55番について解説していきます。
背番号55番を背負う意味とは?
背番号は特別な意味が込められている場合が多いと先述しましたが、多くの場合でその番号を背負ったスター選手のようになりたいという意味が込められていることが多い傾向にあります。
では、背番号55番はどんなスター選手が背負ったのでしょうか。
日本プロ野球界において、最も背番号55番のイメージが強い選手を紹介します。
伝説のスラッガー松井秀喜が背負った番号
生年月日:1974年6月12日
出身地:石川県能美郡根上町
利き手(投・打):右・左
プロ野球歴:読売ジャイアンツ、ニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム、オークランド・アスレチックス、タンパペイ・レイズ
タイトル・表彰歴(NPB):首位打者、本塁打王、打点王、最高出塁率、最優秀選手、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、野球殿堂競技者表彰、日本シリーズMVP
タイトル・表彰歴(MLB):ワールドシリーズMVP、月間MVP
記録:5年連続シーズン100得点以上(日本プロ野球記録)、オールスターゲーム3試合連続本塁打(史上初)
「ゴジラ松井」「GODZILLA」の愛称で親しまれている松井秀喜は背番号55番をスラッガーのイメージとして定着させた選手の1人です。
松井秀喜は高校時代に5打席連続敬遠され社会問題に発展するなど、プロ野球に入る前から注目されていた選手でした。
ドラフト後、巨人に入団し、同じく伝説のスラッガーである長嶋茂雄元監督に育てられ、日本を代表するスラッガーの1人として成長していきました。
松井秀喜は2002年に1シーズンで50本塁打を記録しましたが、日本プロ野球で日本人選手による50本塁打は未だ達成されていません。
さらには、5年連続シーズン100得点以上は日本プロ野球記録を樹立しており、日本屈指のスラッガーとして位置付けることとなります。
松井秀喜は入団当初から背番号55番を背負っていて、その影響から背番号55番はスラッガーのイメージが定着していきます。
そのイメージの定着は背番号55番の選手が活躍すると、松井秀喜の「ゴジラ」の愛称に因んで「赤ゴジラ」「青ゴジラ」という愛称が付けられるほど定着されたものでした。
それほど、「背番号55番=松井秀喜」というイメージが定着している証拠です。
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背番号55番を背負った代表的な選手
広島東洋カープ:嶋重宣
生年月日:1976年6月16日
出身地:埼玉県ふじみ野市
利き手(投・打):左・左
プロ野球歴:広島東洋カープ、埼玉西武ライオンズ
タイトル・表彰歴:首位打者、最多安打、ベストナイン
嶋重宣は2004年〜2011年の8シーズンで背番号55番を背負ってプレーしました。
1994年にプロ入りを果たし、2003年では戦力外通告を受けましたが、背番号55番に変更した2004年で4月から打率4割を超える大活躍することになり、ベストナイン、首位打者、最多安打を達成しました。
背番号55番に変更してから活躍したこともあり、松井秀喜の「ゴジラ」に因んで、「赤ゴジラ」と呼ばれるようになり、流行語大賞でも話題になるなど、野球以外でも注目を浴びます。
読売ジャイアンツ:秋広優人
生年月日:2002年9月17日
出身地:千葉県船橋市
利き手(投・打):右・左
プロ野球歴:読売ジャイアンツ
伝説のスラッガーである松井秀喜の背番号55番を読売ジャイアンツで受け継ぐ秋広優人は2020年オフにプロ入りを果たし、2021年は68番を付けていました。
背番号55番は2022年シーズンより着用しています。
秋広優人の特徴といえば、身長200cmという日本人選手として歴代最高身長の体格を持っていることです。
その身体の大きさと背番号から現在は「メガゴジラ」として、松井秀喜のような活躍を期待されています。
高校時代は投手としても活躍していましたが、プロのスカウトからは野手としての能力が評価されており、内野手として登録されました。
伝統の背番号が受け継がれる重圧に耐えることができるのかどうか、今後の活躍が期待される選手の1人です。
東京ヤクルトスワローズ:村上宗隆
生年月日:2000年2月2日
出身地:熊本県熊本市
利き手(投・打):右・左
プロ野球歴:東京ヤクルトスワローズ
タイトル・表彰歴:本塁打王、最高出塁率、最優秀選手、新人王、ベストナイン、月間MVP、3冠王(最年少)
記録:歴代最年少100本塁打達成、1億円プレーヤー最速タイ記録、シーズン最多本塁打56本(歴代2位)
ムネの愛称で親しまれている村上宗隆はプロ1年目から大活躍し、2年目から1軍として数々の最年少記録を樹立する活躍を見せることになります。
その年には新人王を獲得し、3年目からは不動の4番として、そのスラッガー地位を確立していきます。
現在では日本を代表するスラッガーとして東京オリンピックでは金メダルを獲得しました。
そんなスラッガーである村上宗隆も背番号55番を背負ってプレーしています。
まとめ
今回はスラッガーの象徴である「背番号55番」について解説していきました。
今後どんな選手が背番号55番を背負って、スラッガーとして活躍していくのか楽しみです。
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