「スポーツトレーナー」その言葉は今まで聞いたことがあると思います。スポーツトレーナーとして働く人はたくさんいますが、アスレティックトレーナーとして働く人は実は少ないのです。
スポーツトレーナーは知っていても、アスレティックトレーナーのことは詳しく知らないといった人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな『アスレティックトレーナーってどんな仕事?』をご紹介した上で、活躍できる場所などご紹介します。
アスレティックトレーナーとは
競技者と監督・コーチ・ドクターなどスポーツ現場において必要なスタッフ同士を繋ぐ存在であり、競技者の身体の様々な管理・調整をする役割があるのがアスレティックトレーナーの仕事です。
競技者が常にベストコンディションでいられるように、健康管理やトレーニングはもちろん、緊急事態の怪我に対しての応急処置、怪我からのリハビリテーションなどを全てトータル的にサポートする必要があります。
いわば、競技者におけるコンディション管理のプロといったところです。
アスレティックトレーナーになるには?
アスレティックトレーナーになるためには、大学や専門学校でカリキュラムを受講するか、日本スポーツ協会に加盟している団体からの推薦を受けて日本スポーツ協会でやっている講習会を受講後、検定試験に合格する必要があります。
カリキュラムは共通科目で150時間、専門科目で600時間要する必要があります。多くの合格者は大学や専門学校で学び、座学から実技まで勉強しています。
アスレティックトレーナー検定試験の合格率
アスレティックトレーナー検定試験は年に1回実施され、合格すれば晴れてアスレティックトレーナーとして働くことができます。ただし、アスレティックトレーナーは実は、日本のトレーナー資格の中でも最難関とされる難しい資格の一つとされています。
受験者数や合格率を発表していないため実際の合格率はわかりませんが、合格率は約10%と言われています。スポーツ業界では重宝される資格で、スポーツ指導をする人の中でもアスレティックトレーナーの資格を持っている人はまだまだ少ないのです。
アスレティックトレーナーが活躍できる場所や仕事内容とは?
アスレティックトレーナーの資格を持っていないとトレーナーとして働けないという大会もあります。
日本代表への帯同などの国際大会、日本プロサッカーのJリーグや日本プロバスケットボールのBリーグなど、プロスポーツの団体に所属するためには「日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)」の資格が必要です。
スポーツ現場
やはりアスレティックトレーナーの働く場所といえば一番に思い浮かべるのは「スポーツ現場」でしょう。先述した通り、プロチームへの帯同にはアスレティックトレーナーの資格が必要です。
そのため、アスレティックトレーナーの資格を取得する人の多くがそういったトップチームで働くことを希望しています。
しかし、プロのスポーツチームは公に公募しないことがほとんどです。
トップチームで働くためには、他のスポーツ現場で知識や技術を学んで、実績を上げてからトップチーム側からスカウトされる必要があります。
そんな狭き門を通過した人が働くことができるのです。
スポーツクラブやフィットネス
健康志向の人が増えたこともあって、スポーツクラブやフィットネスに通う人が増えてきました。
アスレティックトレーナーは身体作りの専門家で、健康管理から食事管理、トレーニング指導までトータル的に勉強しています。
施設にもよりますが、そういった場所でアスレティックトレーナーの資格を持って働かれている方もいらっしゃいます。
パーソナルトレーニングを指導されている方は持っていることが多いです。
病院・介護・福祉施設
病院や介護・福祉施設では、怪我をしたスポーツ選手のリハビリから高齢者のリハビリまで指導しています。
身体の専門家として、運動レベルに合わせて指導できる高い技術を持ち、理学療法士・ドクターとも綿密に意見を交換しながらサポートしています。
怪我をすることで、精神的にダメージを負ってしまうことも少なくありません。そういったメンタル面のサポートや心のケアまでもアスレティックトレーナーが行うこともあるのです。
まとめ
今回は、『アスレティックトレーナーとはどんな仕事?』『アスレティックトレーナーが活躍できる場所』をご紹介しました。
トレーナー資格の中でも、取得が最難関と言われている日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーですが、その分取得しているとスポーツ業界ではかなり重宝されます。トレーナーとしてスポーツに関わりたいのであれば、取得しておいて損はないでしょう。
テレビで放送されているプロスポーツやオリンピックなどの華やかな舞台裏には、そんなスペシャリストが選手たちを支えているのです。
是非とも舞台裏で活躍しているスペシャリストにも目を向けて見てください。
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