SNS社会になっていくなか、音楽に合わせたダンス動画をアップする若者が増え、ダンスに対する意識や認知度は年々高まっています。
また、学校教育においてダンスが必修化され、2024年に開催されるパリ五輪ではブレイクダンスが正式に競技種目となり、今後ダンスはもっと身近になっていくと予想されます。
そこで今回は、ダンスだけで食べていくことは可能なのか、プロダンサーの収入源やギャラ事情について詳しく解説していきます。
ダンスを職業にしたい人やプロを目指している人は、是非この記事を参考にしてみてください。
プロダンサーの収入源について
プロダンサーはどのようにしてお金を稼いでいるのか、プロダンサーの収入源は主に以下の5つです。
・ダンススクールのインストラクター
・ダンスバトルなどの賞金
・アーティストとして舞台などに出演する
・バックダンサー
・振付師・演出家
・テーマパークダンサー
以下では、上記の収入源を詳しく解説していきます。
ダンススクールのインストラクター
多くのプロダンサーが、ダンススクールのインストラクターを主な収入源としています。収入は固定か歩合で、所属するダンススクールによって異なります。
ダンススクールのインストラクターの収入相場は、1レッスンで5,000円〜8,000円が相場。ダンサーの人気度や実力、カリスマ性によって1レッスンあたりの収入は変わっていきます。
また、名実ともに優秀なダンサーは、ダンススクールに所属せず不定期にワークショップを開催し特別レッスンをすることもあります。
その場合は、ワークショップの参加人数×参加費用すべて収入となるので、ダンススクールに所属せずフリーランスのような形でレッスンをしているダンサーもいます。
ダンスバトルなどの賞金
ダンスバトルに出場するダンサーは、ダンスバトルの賞金も収入源となります。国内のダンスバトルだと賞金は約5万円〜10万円で、大きな大会で優勝すれば100万円などの賞金を手にすることができます。
海外では優勝賞金1,000万円を超える大会もあるので、国内のトップダンサーは海外のバトルやコンテストに出場することも珍しくありません。
ただし、ダンスバトルは毎日開催されているわけではなく、出場する大会に向けて日々練習に励むなど練習と準備をしてから望むもの。ダンスバトルの賞金だけで生活していくのは困難で、ダンスバトルで成績を収める→ダンススクールのインストラクターになるというのが一般的な流れです。
アーティストとして舞台などに出演する
ダンサーが1人のアーティストとしてソロのイベントを開催、舞台に出演して収入を得る方法もあります。この場合、イベントや舞台の規模によって収入は異なりますが、ダンサーがアーティストとして活動できるのはほんの一握りでしょう。
ダンスが上手いのは前提で、人柄や魅力、カリスマ性を兼ね備えてないと集客ができません。ダンスに詳しくなくても知られているくらいの認知度が必要です。
ちなみに、日本人ダンサーだと、マイケル・ジャクソンのダンスでお馴染みのケント・モリさんがダンサー兼アーティストとして活動されています。
バックダンサー
アーティストのバックダンサーを務めることができれば、ギャラが支払われ収入源となります。ギャラはアーティストによって異なり、エキストラで参加する場合やツアーに同行して高額なギャラをもらえる場合もあります。
また、有名アーティストの場合リハーサルでもギャラが発生するなど、ダンサーにとってかなり大きな収入源となる場合があります。海外アーティストのバックダンサーは桁違いで、バックダンサーだけで年収1,000万円を超えることも不可能ではありません。
振付師・演出家
プロダンサーとして、インストラクターやバックダンサーを務める傍で、アーティストの振付を担当して収入を得ることもあります。また、現役を退いたあとに振付師や演出家として活動するダンサーもいます。
振付師や演出家として収入を得るときのギャラは、担当するアーティストや依頼の規模によってさまざま。1本数万円で振付する場合もあれば、100万円を超える依頼もあります。
ただし、振付師や演出家として活動するには、ダンスの技術以外に振付や演出のセンスが問われるので、いくつかある収入源の中でも難しい領域と言えるでしょう。
テーマパークダンサー
ディズニーランドやUSJなど、テーマパークで踊るダンサーをテーマパークダンサーと呼びます。テーマパークに所属するので、月給固定でお金を稼ぐ唯一の方法と言えます。
テーマパークダンサーの収入相場は、日給換算で平均8,000円程度。ショーで大役を任されるなど、スキルややる気次第で給料がアップすることも考えられるでしょう。
プロダンサーとして生活していくことは可能?
プロダンサーはさまざまな収入源があり、ダンスだけで生活していくことは可能です。
ただし、プロダンサーとして生活していけるのはほんの一握りで、多くのダンサーが年収100万円〜300万円程度の収入しかないのが現実。ダンスだけで生活するには、それなりの努力と覚悟が必要です。
一方で、ダンスで成功しインストラクターやバックダンサー、振付師などマルチに活動できれば、大きく稼げる職業でもあります。
まだまだ伸び代があるスポーツなので、今後は安定した働き方ができるようになるかもしれませんね。
まとめ
今回はプロダンサーの収入源について解説していきました。
SNSの普及や学校でのダンス授業必修化により、ダンスが身近になって見る機会も増えてきました。それに伴い、プロダンサーになれるチャンスも以前と比べて増えていると考えられます。
プロダンサーを目指す人は、SNSやコミュニティを駆使し、チャンスを掴み取りましょう。
また、プロダンサーはどんな働き方があるのか、この記事を参考にしてみてください。
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