日本では認知度がとても低いクリケット。
マイナースポーツという印象から、「プロなんかあるの?」「プロになっても収入は少なそう」と思うかもしれません。
ところがプロのクリケット選手の多くは、日本のプロ野球選手より遥かに高い年収を得ているスポーツミリオネアなのです。
ここではクリケット選手の驚くべき収入についてご紹介します。
クリケットの年俸|①プロリーグ
イングランド発祥のクリケットは元イギリス領の国々で盛んに行われているスポーツ。特にインド、パキスタン、スリランカ、バングラディシュなどの南アジア諸国では圧倒的な人気を誇ります。
一方でプロリーグの数はあまり多くはなかったのですが、その理由は試合時間が7時間ほど(伝統的な試合では7時間×5日間)とあまりにも長いから。
しかし約3時間で終了するトゥエンティ・トゥエンティという制度が始まってからは各国にプロリーグが発足しました。
中でもインドのインディアン・プレミアリーグは世界最大規模。2008年発足と歴史の浅いリーグですが、インドの莫大な人口を背景に9億人ものファンがいると言われています。
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クリケットの年俸|②インディアン・プレミアリーグの平均年収
クリケットのプロリーグとして最高峰であるインディアン・プレミアリーグ。その選手の平均年収は4億円以上と言われています。
日本のプロ野球選手の平均年俸が4000万円ほどですから、なんとその10倍。しかしこれはチームから支払われる年俸と、総収入である年収を比較しているのでフェアではありません。
実はインディアン・プレミアリーグはチーム総年俸の上限金額を定めるサラリーキャップを導入。その総額は十数億円規模となっています。そのためリーグ最高の年俸を得るスーパースターでもその額は3億円に満たないレベルです。
最高レベルで年俸3億円弱なのになぜ平均収入が4億円以上になるのでしょうか?
主な収入は広告費
実はインディアン・プレミアリーグ選手の主な収入源は宣伝・広告によるスポンサー収入なのです。
トップ選手の多くは大企業とスポンサー契約を交わして収入を得ます。その結果、平均年収が4億円に。
インドの大卒者初任給が日本の約5分の1ということを考えると、なんと平均20億円の価値があることになります。
年間の試合期間は1ヶ月半
インディアン・プレミアリーグのシーズン開幕は4月。レギュラーシーズンは8チームが各14試合を行い、上位4チームがプレーオフ進出。優勝が決まるのが5月下旬。わずか1ヶ月半で閉幕します。
選手はこの短期間に年俸を稼ぎ、残りの期間にCMなどを撮影。スター選手になるとテレビで顔を見ない日はないというほど多くのCMに出演します。
インディアン・プレミアリーグではスター選手でも年俸が跳ね上がることはなく、高給と低給の差の割合は1.5対1。年俸では大きな差はつかない代わりに人気を得ればスポンサー契約で稼げるという仕組みになっています。
クリケットの年俸|③二刀流が儲かる
野球の場合、プロでピッチャーとバッターの二刀流は特殊な存在と言えますが、クリケットでは程度の差こそあれ、二刀流であることが求められます。収入面でも二刀流であることは大変有利です。
二刀流が必要とされる理由
なぜならインディアン・プレミアリーグなどトゥエンティ・トゥエンティを導入しているリーグでは試合時間短縮のための投球数制限があり、1人の投手(ボウラー)が投げられるのは24球までとなっているから。
試合全体での投球数は最大120球なので、1チーム11人いる選手の多くにボウラーの機会が回ってくるのです。つまりバッツマンとしては優秀でもボウラーとしての実力がなければ、試合に出ることも難しくなります。
二刀流=オールラウンダーは尊敬される
クリケットの選手は、得意なポジションに合わせて大きく4つの呼び方をされます。
・「ボウラー」=投球が得意な選手
・「バッツマン」=打撃が得意な選手
・「ウィケットキーパー」=捕手が得意な選手
・「オールラウンダー」=投球も打撃も得意な選手
多くの選手が投手と打者を兼ねるクリケットでは「オールラウンダー」と呼ばれるのは優秀な選手としての証なのです。
クリケットの年俸|④最高年収選手の生活は?
一方で、インディアン・プレミアリーグの大スターとして2019年には「世界で最も有名なアスリート」7位、2018年タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選出されているヴィラット・コーリ選手は「オールラウンダー」とは呼ばれていません。
彼はバッツマンでフィールダー。ボウラーとして活躍はしていません。ただし彼の場合は「史上最強のバッツマン」と呼ばれるほどの怪物なので、まさに別格と言えます。
ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロール所属の彼はインド代表として国際試合の史上最速通算20000ランなどを記録。インディアン・プレミアリーグの歴代最多得点記録も持っています。
その年収は約30億円で、スポンサー収入は3億円弱の年俸のほぼ10倍。インスタのフォロワーは1.8億人にもなります。
彼の大豪邸の建設費は約110億円。プライベートジェットを所有し、トップ女優でもある妻アヌシュカ・シャルマとのセレブ生活が世間を賑わせています。
まとめ
今や日本のプロ野球選手が夢を求めて挑戦することもあるインディアン・プレミアリーグ。クリケットが盛んな国々では、プロになることは少年少女の大きな夢となっています。
クリケットはまさに南アジア版アメリカンドリームなのです。
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