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陸上競技選手の年収は!?賞金や収入の詳細を解説!

今回は陸上競技で活躍している実業団選手の実態を解説していきます。日本の陸上選手はほとんどが実業団であって、プロ選手はほとんどいません。

表舞台で華々しく活躍するアスリートはどんな生活を送っているのでしょうか。

この記事を見て実態を知ることで、テレビで見る陸上選手を身近に感じていただけたら幸いです。

実業団所属の日本陸上選手について

日本の大会で活躍する陸上選手の多くは実業団に所属している方が多く、そのため企業から給料をもらっている選手がほとんどです。実業団選手の中でも社員選手と契約選手に分かれています。

社員選手とは基本的には仕事をしながら、競技生活をサポートしてもらうパターンです。社員選手は午前中に仕事、午後は練習が基本的です。大会前になれば仕事が免除されることで、競技に集中しやすい環境を企業が提供。

契約選手は基本的に仕事をせずに、競技生活に集中できるよう企業からサポートを受けている選手のことを指します。社員選手とは違い、競技を引退すると契約を終了する形となります。

企業所属選手は同期社員の基本給に加えて競技者手当を足した額と言われています。1年目だと推定年収300万と言われています。また、平均年収は310万~405万とされていて、契約選手の場合は社員選手より基本給の部分が少し高いことに加え、競技手当も社員選手より多いのが特徴です。

競技者手当は選手の成績によって報奨金が出る企業もあります。企業の広告塔として活躍する選手でも年収はサラリーマンと同程度と言われています。また、オリンピックで活躍する選手であれば、競技者手当やボーナスが加算されて年収1000万になる選手もいますが実業団では一握りといったところです。

陸上競技大会の賞金について

大きい陸上競技の大会で賞金は出されますが、その額は他のスポーツよりも低いのが現状です。

一番賞金が高い大会がボストンマラソンと言われており、優勝賞金15万ドル(約1600万)で、その次がシカゴマラソンとニューヨークシティマラソンの10万ドル(約1500万)とされています。

東京マラソンは優勝賞金1100万とされています。国際陸上競技連盟(IAAF)主催のダイヤモンドリーグ(年間14試合)の優勝賞金は1試合当たり約107万円とされています。

プロゴルフの最高峰、マスターズの優勝賞金は約11億円、プロテニスの最高峰の4大大会は優勝賞金3~4億円と比べると少ないのが現状です。そのため、陸上選手がビッグタイトルを獲得して競技者手当をもらう際は他の競技よりも比較的少ない形になります。

プロの日本人陸上選手について

今現在、陸上競技においてプロの定義ははっきりとされていません。ここでのプロという定義を”陸上競技の結果のみで生計を立てている選手”とします。

日本では400mハードルの為末大選手がプロ第1号と言われています。プロ選手は”プロ宣言”をし、大会の獲得賞金や契約企業からのスポンサー料で生計を立てています。

実業団選手のように企業に所属しているわけではないので保障が少なく、大会での賞金を獲得しなければいけません。その為、日本でのプロ選手はほとんどいません。

プロ選手で活動していた選手ではマラソンの川内優輝選手や大迫傑選手、ケンブリッジ飛鳥選手などが有名です。先程も紹介したように陸上競技の大会は優勝賞金が比較的少ないため、ほとんどのプロ選手は企業とのスポンサー料を収入源としているようです。

国際大会で活躍した為末大選手の2005年の年収は約600万円と言われています。為末選手は海外の大会を転戦として収入を得ていました。
スポンサーの補助があれば良いですが、ない場合は海外での費用も自己負担となります。

異例ですが東京オリンピックで現役を引退した大迫選手はナイキとスポンサー契約をして、日本新記録を出した際の報奨金2億円を手にしています。そのため推定年収6000万円と言われています。

スポンサー契約の条件次第では年収数千万円までいくことは可能です。

世界で最も稼いでいる陸上選手

世界で最も稼いでいる陸上選手は100m・200mの世界記録保持者のウサインボルト選手です。彼の2016年の年収は推定34億円と言われています。

プーマやクレジット会社などのスポンサー契約で約20億円の収入を得ているとされています。やはり大会賞金よりもスポンサー契約料が収入の大半を占めています。

ちなみに、プロテニスの錦織圭選手は2007年度で37億円とされています。大坂なおみ選手は年収66億円とされています。この数字を見ると他のプロスポーツと比べると陸上のプロ選手の年収は低めと言えます。

まとめ

実業団・プロの陸上選手になって収入を得ていくには、支えてくださる企業をいかに見つけるかが重要と言えます。

競技結果ももちろん大事ですが、それ以外にも選手の人気や社会的価値を上げていく必要があると考えます。

陸上競技の価値や日本での人気、選手の価値をどれだけ上げていけるかが今後の課題なのではないでしょうか。

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ヤス

ヤス

スポーツ大好きな身体の専門家

理学療法士とスポーツシューズフィッターという資格を保有していて、アスリートのトレーニングサポートやケガをした方のリハビリを行なっています!今まで経験してきたことを基に皆様にわかりやすく記事を書いていきます!

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