野球の本場といえばメジャーリーグを想像する方は多くいらっしゃるかと思います。
また、プロ野球の最高峰リーグと言われるメジャーリーグに挑戦してきた日本人選手は数多くいます。
メジャーリーグは30ものチームがあり、ドラフト指名が各チーム40人まで可能と世界最大規模のリーグです。
そんなメジャーリーグについて詳しく解説していきます。
MLBの歴史
メジャーリーグの歴史は今から150年前まで遡ります。
1864年にニッカポッカ野球クラブとニューヨークナインが対戦したことから始まりました。
その際の野球をする上でのルールを作ったのがアレキサンダー・カートライトと言われています。
1869年にシンシナシティ・レッドストッキングというプロチームが初めて誕生しました。
その後、チームが徐々にでき始めて1876年には8球団によるメジャーリーグが形成されました。
こうして見てみると歴史がかなり古いことが分かります。
日本でいえば1870年代は明治時代となります。
開国から20年経った1870年代にすでにメジャーリーグは誕生していたのです。
MLBの仕組み
まずメジャーリーグは9区分のピラミッド型に構成されています。
どういうことかというと、
・ルーキーリーグ(9軍)
・アドバンス・ルーキーリーグ(8軍)
・ショートシーズンA(6軍)
・クラスA(5軍)
・アドバンスA(4軍)
・ダブルA(3軍)
・トリプルA(2軍)
・メジャーリーグ(1軍)
に分けられます。2~9軍を総括してマイナーリーグと呼びます。
このように9区分に細かく分かれている理由としては、アメリカには社会人野球というものがないからです。
そしてマイナーリーグのほとんどが1つの球団として独立しているというのも理由の一つです。
日本人は契約していきなりメジャーリーグでデビューすることの方が多いように感じます。
しかし、実はとてつもなく長いステップを踏まないとデビューできないことがこのピラミッドから分かりますね。
次はリーグ構成の説明をしていきます。
メジャーリーグは「アメリカンリーグ」と「ナショナルリーグ」の2つに分けられます。
アメリカンリーグ(以下ア・リーグ)はDH制があります。
DH制とは出場選手の中で守備には就かず、バッティング専門の選手が1人いるということです。
ナショナルリーグ(以下ナ・リーグ)はDH制がありません。
日本プロ野球でいえば、ア・リーグがパリーグでナ・リーグがセリーグとなります。
また、メジャーリーグは各リーグの中に3つの地区に分かれます。リーグ構成は以下になります。日本人所属選手も一緒に載せておきます。
【ア・リーグ東地区】
・ポルティモ・オリオールズ
・ボストン・レッドソックス:澤村拓一
・ニューヨーク・ヤンキース
・タンパペイ・レイズ
・トロント・ブルージェイズ
【ア・リーグ中地区】
・シカゴ・ホワイトソックス
・クリーブランド・インディアンス
・デトロイト・タイガース
・カンザスシティ・ロイヤルズ
・ミネソタ・ツインズ:前田健太
【ア・リーグ西地区】
・ヒューストン・アストロズ
・ロサンゼルス・エンゼルス:大谷翔平
・オークランド・アスレチックス
・シアトル・マリナーズ:菊池雄星
・テキサス・レンジャーズ
【ナ・リーグ東地区】
・アトランタ・ブレーブス
・マイアミ・マーリンズ
・ニューヨーク・メッツ
・フィラデルフィア・フィリーズ
・ワシントン・ナショナルズ
【ナ・リーグ中地区】
・シカゴ・カブス
・シンシナティ・レッズ:秋山翔吾
・ミルウォーキー・ブリュワーズ
・ピッツバーグ・パイレーツ:筒香嘉智
・セントルイス・カージナルス
【ナ・リーグ西地区】
・アリゾナ・ダイヤモンドバックス
・コロラド・ロッキーズ
・ロサンゼルス・ドジャース
・サンティエゴ・パドレス:ダルビッシュ有
・サンフランシスコ・ジャイアンツ:日本人
MLBのシーズン
メジャーリーグは4月上旬から9月下旬まで162試合(レギュラーシーズン)を行います。
レギュラーシーズンで各地区1位のチームと、ワイルドカードを加えた4チームでプレーオフが行われます。
プレーオフで勝ち残った1チームがリーグ優勝チームとしてワールドシリーズに進出します。
ワールドシリーズは7戦行われ、先に4勝したチームがワールドチャンピオンになります。
過去ワールドチャンピオンを経験した日本人選手は井口資仁選手、松坂大輔選手、岡島秀樹選手、松井秀喜選手、上原浩二選手、田澤純一選手の6選手のみです。
その中でも、松井秀喜選手はワールドシリーズで大活躍して、日本人初のMVPを獲得しています。
MLBと日本人選手
日本人初のメジャーリーガーは1964年の村上雅則投手です。
そこから30年間日本人メジャーリーガーは誕生しませんでした。
そこから1995年野茂英雄投手、2001年イチロー、新庄剛志から毎年のようにメジャーに挑戦する日本人選手が増えてきました。
過去日本人選手が奪取してきたタイトルを上げます。
2020年 ダルビッシュ有:最多投手
1995年 野茂英雄:最多奪三振
2001年 野茂英雄:最多奪三振
2013年 ダルビッシュ有:最多奪三振
2001年 イチロー:首位打者
2004年 イチロー:首位打者
2001年 イチロー:盗塁王
1995年 野茂英雄:新人王
2000年 佐々木主浩:新人王
2001年 イチロー:新人王
2018年 大谷翔平:新人王
2021年 大谷翔平:年間最優秀賞選手
まとめ
これまで日本人選手が獲得してきた世界最高峰リーグでのタイトルを同じ日本人として誇りに思いますね。
現在ですと、大谷翔平選手がメジャーを代表する選手として取り上げられています。
今後もメジャーリーグで日本人選手が活躍する姿を目の当たりにしたいですね。
今回の記事で少しでもメジャーリーグに興味を持っていただけたら幸いです。
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