プロ野球と言えば、セ・リーグとパ・リーグからなる日本野球機構(NPB)が運営するリーグを思い浮かべますが、NPBとは別に日本独立リーグ野球機構(IPBL JAPAN)が運営する”独立リーグ”が存在します。
独立リーグもプロ野球の一つで、地域ごとに異なるリーグが存在し、シーズン戦を行っています。そして、独立リーグに所属する独立リーガーは、プロ野球選手として球団から給料が支給されます。
今回は、独立リーガーの年俸や収入の実態、リーグごとの違いについて解説。
もう一つのプロ野球について深く知りたい人はチェックしてみてください。
独立リーグとは
独立リーグとは、日本独立リーグ野球機構(IPBL JAPAN)が運営するプロ野球リーグです。
日本の独立リーグでは、以下の5つのリーグが存在します。
・四国アイランドリーグ
・ルートインBCリーグ
・さわかみ関西独立リーグ
・北海道ベースボールリーグ
・九州独立プロ野球リーグ
・琉球ブルーオーシャンズ
それぞれのリーグにチームが所属し、シーズンを通して対戦していきます。
独立リーグはNPBを目指す場所
独立リーグに所属する選手は、基本的にNPBを目指す場所と言っても過言ではありません。後述で説明している厳しい収入事情の中、NPB入りを目指すために我慢しながら奮闘しています。
また、戦力外通告を受けたNPBのプロ野球選手が、再起を図ろうと独立リーグに所属し再びNPBを目指すこともあります。
独立リーグからNPBに所属するには
独立リーグからNPBに所属するには、毎年行われるドラフト会議で指名される必要があります。同じプロ野球選手だからと言って、活躍すればNPBに移籍できるわけではないのです。
一方で、独立リーグに在籍する外国人選手とNPBから移籍してきた選手に限っては、独立リーグからNPBへ移籍という形でNPB球団に入団することが可能です。
独立リーグの収入事情について
独立リーグに所属する選手は、プロ野球選手として球団から給料が支給されます。ただし、大手企業がスポンサーとなっているNPBのプロ野球とは違い、独立リーグはスポンサーとなってくれる企業が複数いることで球団が成り立っています。
そのため、独立リーガーの収入は低い傾向にあり、サラリーマンと同等かそれ以下、アルバイトとかけもちをせざるを得ない選手も多数います。
独立リーガーの収入は所属球団によって異なる
独立リーガーの具体的な給料は、所属球団によってさまざまです。サラリーマンの月給程度支給され、成績に応じてインセンティブが加わる球団もあれば、月給10万円程度でアルバイトをしながら生活する選手もいます。
また、関西独立リーグは球団から給料が支給されず、基本的にアルバイトや仕事をしながらチームの一員として活動しています。「無給なのにプロ野球選手と言えるのか?」と評されることもありますが、それでもNPBに移籍するために日々練習や試合に望んでいます。
独立リーグはシーズン中のみ給料が支給される
独立リーグは選手、監督問わず、給料はシーズン中のみの支給となります。NPBのようにオフシーズンでも給料が支払われるわけではありません。
さらに、四国アイランドリーグに関してはシーズンが前期と後期に別れるので、一年に2回のオフシーズンを何とか食い繋げていかなければなりません。期間限定でアルバイトを探すことや、少しの間慣れない仕事を続けていく辛抱も必要です。
給料以外のサポートをしてくれる場合も
独立リーグは基本的に給料が低く、選手は厳しい環境の中でプロ生活を送っています。しかし、所属する球団によっては給料以外にご飯を安く食べることができる、家賃を安くしてもらえるなど福利厚生が充実している場合もあります。
福利厚生については球団についているスポンサーによって異なり、全ての球団で上記のような福利厚生を受けられるわけではありません。
独立リーガーの年俸について
独立リーガーの年俸は所属する球団の給料によりますが、純粋に野球のみの年俸だと0円〜300万円程度だと予想されます。関西独立リーグのように給料が支給されない球団もあれば、一般的な月給を支給する球団もあるので、上記の年俸幅が妥当でしょう。
また、前述でも解説している通り、独立リーガーはアルバイトをかけもちしながら二足の草鞋を履いている選手が多いです。アルバイトの収入も加味すると、年俸は200万円〜400万円程度ではないでしょうか。
まとめ
この記事では、もう一つのプロ野球”独立リーグ”についてや収入の実態、年俸について解説していきました。独立リーガーはプロ野球選手とはいえ、収入は低くアルバイトをかけもちしないと生活できないのが現状です。
ただ、中日ドラゴンズの又吉克樹選手や角中勝也選手のように、独立リーグ出身でNPBに移籍し、第一線で活躍する選手もいます。厳しい環境のなかで努力し、好成績を続けていけばNPBに移籍することも夢ではありません。
今後独立リーグの選手が野球だけに集中できるよう、給与体系が改善され多くのスター選手が生まれるといいですね。
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