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【保存版】クリケットとは?日本での認知度が低いスポーツに迫る!

世界的には競技人口がとても多いのに日本人にとってはまったく馴染みがないのが「クリケット」。

そもそも何をしているか分からないという人も多いのではないでしょうか?

今回は謎が多いクリケットについてご紹介します。

クリケットの歴史

クリケットの試合を見たことがある人なら、ピッチャーらしき人がボールを投げ、バッターのような人が打ち返して走っていることから、野球に近いスポーツという印象を持ったのではないでしょうか。

実はクリケットは野球の原型となったスポーツなのです。

その発祥はイングランド。諸説ありますが13世紀に羊飼いの遊びとして始まったという説が最も一般的です。羊飼いが使っている棒で、相手の投げる石から味方のゲートを守る遊びがクリケットの原型。
これがスポーツとして進化し、17世紀にイギリスの領土拡大と同時にイギリス植民地に広がっていきました。

18世紀になるとイギリスで統一ルールが作られ、クリケットは貴族やお金持ちの間で人気に。社交性を重んじる紳士のスポーツとなっていきました。

1975年にはワールドカップも始まり、サッカーのワールドカップと夏季オリンピックに次いで世界で3番目に視聴者数の多いスポーツイベントとなっています。

クリケットはどんなスポーツ?

野球の原型になったというだけに野球に似ているように見える部分も多いクリケット。

ではいったいどの部分が同じで、どこが違うのでしょうか?

野球に似ているところ

野球と似ているのは、ボウラーと呼ばれる投手がボールを投げ、ストライカーと呼ばれる打者がボールを打つということ。

打ったボールをフィールダーと呼ばれる野手が返球してくるまでに走って得点することや、打球がバウンダリーと呼ばれるグラウンドの範囲を越えればホームラン的な扱いになることも似ています。また交互に守備と攻撃を行うことも同じです。

野球とは違うところ

クリケットのグラウンドの範囲であるバウンダリーは、男子の国際規格の場合、横が約140m、縦が約130m。野球やサッカーのグラウンドより広く、しかも楕円形になっています。

さらに違うのは、野球のようなダイヤモンド型に塁が配置されていないことと、その代わりにウィケットというものが約20m間隔で立っていること。ウィケットは3本の柱の上に小さな横木が乗った物です。

クリケットでは守備側がボールを投げてこのウィケットを壊そうとし、攻撃側がそれを守るために打つというのが大きな目的。
そのため投手はボールをウィケット目掛けて投げます。打者はウィケットを守るためにボールを打ち返し、野手が返球するまでの間にウィケットの間を往復して点数を稼ぎます。

ウィケットが壊されたり、ノーバウンドで捕球されたりしたら攻撃側のアウト。10アウトで攻守が交代します。これがクリケットの基本です。

クリケットは紳士淑女のスポーツ

イギリスには「公正ではない」というときに「ノット・クリケット」と言います。それほどクリケットはフェアプレイを重んじるスポーツだということ。

それはクリケットが紳士淑女のスポーツとして愛されているからです。そのためかなり優雅な面があります。

試合の途中にティータイム

試合時間が長いクリケットでは、試合途中の2時間に一度、ティータイムの時間が設けられています。

この間は敵味方関係なく、交流しながら優雅に紅茶とケーキなどを楽しみます。

ユニフォームは全身真っ白

最も伝統のあるテストマッチでは、ユニフォームは全身白と決められています。ポロシャツからパンツ、靴、脛当てまで全て白。

ただしワールドカップはボールが白となるため、逆に白いユニフォームは禁止です。

試合開始までに30分

試合の前にはコイントスで先行と後攻を決めます。ところが試合開始はそれから約30分後。

そもそも試合終了までに5日かかることも当たり前のクリケット。選手も観客も気持ちに余裕を持って試合を楽しむのです。

クリケットの見どころと雑学

クリケットをより楽しむためには押さえておきたい基本と雑学があります。知っているとクリケットがより楽しくなるはず。

クリケットは激しいスポーツ

クリケットのボールは野球の硬球以上の硬さ。そのボールを、投手はかなりの助走をつけて投げてきます。一流の投手の場合、球速は時速160km以上。クリケットにはデッドボールのルールがないため、打者は頑丈な防具を着けています。

ところが守備をする野手はグローブなしの素手。それでも野手はライナーに飛びついてキャッチしようとします。なぜならクリケットではなかなかアウトが取れないから。

アウトが一つ取れるノーバウンドのキャッチが成功すると、観客もかなり盛り上がります。

サッカーのあの言葉はクリケットが元祖

サッカーで有名なある言葉は、実はクリケットが元祖です。それは「ハットトリック」。

サッカーでは1試合で1人が3得点挙げることですが、クリケットでは投手が3球で3人の打者をアウトにすることをハットトリックと言います。
打者が打てずにウィケットが倒れればアウトなのですが、それほど取ることが難しいのがクリケットのアウトなのです。

まとめ

やってみるととにかく楽しいと言われるクリケット。インターネットなどではその試合の様子を見ることもできます。

また数は少ないながら日本にもクリケットのチームは存在します。

多くの国で圧倒的な人気を誇るクリケットを知らないままでいるのは、とてももったいないことかもしれません。



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でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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