どこよりも熱くお届けするスポーツコンテンツ

NEW POST

スポスルマガジンの最新記事

スポーツ豆知識

【剣道】ルールは簡単!避けたい反則行為も学ぼう!【徹底解説】

激しい攻防が繰り広げられる剣道の試合。

しかしルールがよく分からず、何が起こっているのか理解できない、自分が挑戦するにもハードルが高そうと感じてしまう方も多いのではないでしょうか?

実は剣道のルールは基本を知れば意外にシンプル。ここでは剣道のルールや、やってしまいがちな反則についてご紹介します。

剣道のルール|①試合の流れ

剣道の試合ではまず、竹刀を左手に持って試合場に入り、中心付近にある開始線で竹刀を構えて腰を下ろす「蹲踞(そんきょ)」の姿勢になります。

審判の「はじめ!」の合図で試合開始。有効打突と認められると審判が「一本」と旗を上げます。

剣道のルール|②一本になる「有効打突」とは

試合では、「当たった!」と思っても一本にならないことはよくあります。それは「有効打突」と認められていないためです。

有効打突に関しては全日本剣道連盟の「剣道試合審判規則」に以下のように明記されています。

有効打突は、充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする

剣道試合・審判規則/同細則より引用

分かりやすく表現すると、しっかりと声を出し、正しい姿勢で、竹刀の先端部3分の1が相手に当たり、打った後、相手が反撃できない居に移動して構える「残心」をしっかりするということ。

また正しい「刃筋」には、竹刀の向きも含まれます。竹刀には弦が張ってあり、これが刃の逆側とされています。剣道は日本刀を竹刀に持ち替えたものですから、正しい刃の向きで斬らないと有効にはならないのです。

【関連記事はこちら】⇩
剣道の段位について!8段までの道のりをご紹介!
【剣道】昇段審査について徹底解説!条件やポイントは〇〇!

剣道のルール|③試合形式

剣道の試合は1対1の対戦になります。1試合は三本勝負で、二本先取した選手の勝ち。さらに個人戦と団体戦があります。

試合時間

試合時間は、一般的には小学校低学年は2分、小学校高学年から中学生が3分、高校生と大学生が4分、一般が5分ですが、大会によって変わります。

二本先取が基本で、試合時間内にどちらかが一本しか取っていない場合はその選手の勝利です。同数の場合は延長戦となり、一本を先に取った選手の勝利となります。

団体戦

団体戦の人数は、3人、5人、7人、9人などさまざま。さらに「対勝負」と「抜き戦」の2種類が存在します。

対勝負は、各チームの先鋒対先鋒、次鋒対次鋒、中堅対中堅と、同じポジション同士が試合をするもの。試合時間内に勝敗が決さない場合には延長戦は行わず引き分けとします。

最終的に勝者数の多いチームが勝利。勝者数が同じ場合は取った本数が多い方の勝ちとなります。本数まで同じ場合には、代表者が無制限の一本勝負を行います。

勝ち抜き戦は、勝った者が残って相手の次の選手と対戦する形式。試合時間内に勝敗が決まらない場合は引き分けとなり、両チーム、次の選手に交代します。最終的に相手の大将を倒した方の勝利となります。

剣道のルール|④反則

剣道の反則のほとんどは、武士道精神に反する行為。それを理解すれば難しくはありません。

反則行為を行なった場合、審判から指摘され、1試合中に2回反則を指摘されると相手の一本となります。

主な反則

試合に関する主な反則には、以下のようなものがあります。

・相手に足を掛けたり、払ったりする

・相手を不当に場外に出す

・自分が場外に出る

・自分の竹刀を落とす

・相手を抱え込む

・相手の竹刀を握る、抱える

日本刀を使った武士の勝負として不適格な行為、卑怯な行為が反則となるのです。

二本負けの反則「不正用具の使用」

剣道では定められた以外の不正用具を使用することも禁止されています。竹刀の規格は年齢区分や性別で異なりますが、例えば一般男性の場合、長さは120cm以内、重さは510g以上、先端部の直径が26mm以上、鍔の直径は9cm以内。

試合に有利な長い竹刀や軽い竹刀の使用は禁止です。これを行うと相手に二本取られて即座に負けとなります。

ありがちな反則「時間の空費」

最後まで公正に正々堂々と勝負するという意味で、「故意に時間の空費をする」という行為も禁止されています。

これはすでに一本取っている場合や団体戦で引き分けを狙うような場合などにありがちな反則。自分からは打たずに無駄な鍔迫り合いなどであからさまに時間稼ぎをすると反則となります。

意外な反則「ガッツポーズの禁止」

剣道のルールには、一見、その理由が分かりにくい反則もあります。

例えば一本取った後にガッツポーズをすると一本が取り消しになるというルールが。これは審判細則に「必要以上の余勢」という表現で書かれています。驕り高ぶって残心がない行為として一本が取り消しになるのです。

意外な反則「うつ伏せ禁止」

最初からうつ伏せに倒れた場合は問題ありませんが、仰向けに倒れた後にうつ伏せになるのは反則です。

剣道では相手が仰向けに倒れた場合、一度だけ攻撃しても良いというルールがあります。そのため仰向けからうつ伏せになるのは、相手の攻撃から逃げる行為だと判断されるのです。

意外な反則「ふざけた掛け声は二本負け」

剣道の試合を見ていると、意味が分からない掛け声を発している場面がよくあります。剣道では基本的に打つ部位を言うことがルール。はっきりと言わないと一本とは認められません。
それを少しでも有利にするため、小手とも胴とも取れる「コァドーゥッ!」などと崩して叫ぶのです。

ところが崩しついでに「ラーメン!」などとふざけた掛け声を出すと、「審判員又は相手に対し、非礼な言動」と判断され、二本負けの退場となってしまいます。

まとめ

最初は難しそうに見える剣道のルール。

しかし剣道の源流は武士による剣術であり、武士道精神に即して試合を行うと考えれば分かりやすくなります。

ルールを理解すれば、剣道の奥深い魅力がさらによく見えてくるのではないでしょうか。

【関連記事はこちら】⇩
剣道の段位について!8段までの道のりをご紹介!
【剣道】昇段審査について徹底解説!条件やポイントは〇〇!



  • この記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
でかむ

でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

  1. 世界卓球の大会日程・概要をご紹介!歴代チャンピオンも【2024】

  2. 【サッカー】アジアカップとは?レギュレーションやアジア大会との違い

  3. 風速4mの強さはどれくらい?スポーツにおいて敵か味方か!?

PAGE TOP