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【スポーツ】アウェーの洗礼は存在するのか?競技別の事例もご紹介!

チームやファンが礼儀正しい日本。応援の人数以外にはあまりアウェーの不利はないように感じられます。

しかし世界ではこの常識は大間違い。強烈な「アウェーの洗礼」が存在するのです。

ここでは世界で実際にあったアウェーの洗礼の例をご紹介します。

サッカー

サッカーワールドカップは国の威信をかけた大会。それだけに驚くようなアウェーの洗礼を受けることがあります。
かつて日本代表チームが経験したことがあるのは……

練習場に釘が撒かれていた。
・管理人の「聞いてない」の一言で練習場が使えなくなる。
・デコボコで雑草だらけの練習場をあてがわれる。
・練習場のピッチが小さく、距離感が狂う
夜中にいたずら電話が頻繁にかかってくる。
・宿舎の上のフロアで夜中に解体工事を始めた。
・22階の宿舎のエレベーターが故障し、階段で上り下り。

またなでしこジャパンも、練習場に指定されたのが普段はゴルフの打ちっぱなしとしても使われているグラウンドで、ピッチにゴルフボールが落ちていたという経験をしています。

他の国の代表チームでは、乗った航空機が空港の上空で3時間も待機させられるという例も。さらに宿泊していたホテルの周囲を軍のジェット機が飛び回るなど、まさに国ぐるみの嫌がらせを受けることもあるそうです。

野球

アウェーの洗礼はチームが率先して行うことも多々あります。

例えば1980年代に黄金期を迎え、5度のワールドシリーズ進出を果たした大リーグの強豪アトランタブレーブス。その原動力は史上最高といわれたピッチャーたち(グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツら)でした。この投手陣はいずれも三振を取るのではなく、低めの変化球で打ち取るタイプ。

そこで本拠地ターナーフィールドでは、グラウンドに水をたくさん撒くという作戦を取りました。低めの変化球は打球が投手の前で大きく跳ね上がることが多く、打ち取った打球でも内野安打になるケースが。そこでホームベース付近に水を撒くことによって、打球の跳ね上がりをなくしたのです。

このような細工は大リーグではけっこう多く、イチローがいた当時のマリナーズは、彼が走りやすいように塁間に水を撒く量を減らしていましたし、逆にイチローの敵チームは、ホームの球場に大量の水を撒いたそうです。

極端な例は、旧ヤンキースタジアム。ここはライト側の膨らみがほとんどない変形球場でしたが、これはライト側にばかり打つベーブルースのホームラン量産のためでした。

一方、侍ジャパンの国際試合では奇妙なアウェーの洗礼がありました。相手国が気を使ったのか、試合直前の軽食に和食が出たのですが、その内容がおでん揚げおにぎり。とても試合直前に食べるものではないメニューでした。わざとなのか和食をよく知らなかったのかは不明。それでも空腹よりはマシと、選手はしっかり食べたそうです。

アメリカンフットボール

アメリカンフットボールで重要なのは、プレー前に綿密に作戦を立てること。誰がクォーターバックを守り、誰がどのタイミングでクォーターバックにボールを渡すかなどを、攻撃のプレー直前にしっかり相談します。

そこで観客が頻繁に行うのが、大声によるアウェーの洗礼アメフトでは地元のファンがスタジアムに詰めかけますが、相手チームの相談のタイミングで数万人が一斉に大声を出すのです。

その結果、相手チームは仲間の声がまったく聞こえない事態に。ボールがスナップされる前に動いてしまう「フォルススタート」という反則が頻発することになります。ファンの狙いはまさにこの反則。

逆に味方チームが攻めているときは、相談の邪魔にならないよう、スタジアムは静寂に包まれます。

ラグビー

ラグビーで重要なのはサインプレー。そのため非公開練習が行われるのですが、アウェーでは周囲から丸見えのグラウンドをあてがわれることが多々あります。そのためサインプレーがほとんど敵チームにバレるという、非常に不利な状況に。かなり実害のあるアウェーの洗礼だといえます。

ただし相手のサインを事前に偵察するのはよくあること。そのためある国のチームは、ホーム戦では盗み見されないように、自国の刑務所内のグラウンドで秘密練習を行うこともあるそうです。

ボクシング

判定をめぐってアウェーが圧倒的に不利と言われることもあるボクシング。他にも多くのアウェーの洗礼が存在します。

・計量用の秤が相手選手に合わせて1kgも調整されていた。
・指定された控室が体育館のトイレだった。
・試合時間を知らされず、「今すぐ準備しろ」と試合3分前に催促された。
・フットワークを使うタイプだったが、リングが異様に滑りやすくなっていた。

ボクシングの選手はまさに鋼の精神でこういった不利な状況とも戦っているのです。

まとめ

昔と比べて相手チームへの妨害はマイルドになっていると言われますが、それでも世界の各地では今もさまざまなアウェーの洗礼が行われています。

フェアプレーの精神で世界に驚かれる日本のファンやサポーターはとても誇らしいもの。アウェーの洗礼などとは無縁な国でありたいものです。

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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