皆さんこんにちは。社会人アスリート兼ジュニアチームコーチとしてバドミントンに15年以上関わらせてもっているライター「しょうへい」です。
この記事ではシングルスやダブルス、ミックスといった種目と比較するとマイナーではあるものの、高齢のプレーヤーなどを中心に取り組まれているバドミントンの種目「トリプルス」について記載していきます。
バドミントン種目の「トリプルス」とは
バドミントン種目の「トリプルス」とは、3人対3人の型式で行われるバドミントンの種目で、3人制バドミントンと言われることもある種目です。
プレーヤーの性別については男性3名または女性3名のように男女別で行われる場合もあれば、男性2名+女性1名または男性1名+女性2名のように男女混合で行われる場合もあります。
シングルス、ダブルス、ミックスと比較するとマイナーな種目ですが、日本国内に止まらず多くの国でプレーされている種目です。
しかし、2021年時点では残念ながらオリンピック競技には採用されておりません。オリンピック競技への採用は今後に期待したいところです。
バドミントン|トリプルスとは①ルール
トリプルスでは人数以外の点でもダブルスと異なるルールが存在します。ダブルスとの最も大きな違いは3人のうち1人をリベロという役割に設定する事です。
リベロに設定された選手はサーブ及びサーブレシーブをすることができません。リベロは1セットごとに変更され、同じ人が2セット連続でリベロを勤めることはできません。
その他のルールは基本的にダブルスと同様です。ダブルスと同じ広さのコートを用いて、1セット21点、2セット先取で勝敗を争います。
バドミントン|トリプルスとは②オススメする理由
トリプルスでは自陣のコートに3人、敵陣のコートに3人のプレーヤーがいます。そのため一人当たりの守る面積が減り、プレー中の長距離移動が比較的少なく、下半身への負荷が少ないので高齢者にもオススメです。
このような理由からバドミントンが盛んな少子高齢化が進む国では、トリプルスの競技人口が増加している傾向があります。少子高齢化が進む日本でも今後より一層注目度が増していくことが予想されます。
また、バドミントンを始めたばかりの初心者の方は移動しながらラケットでシャトルを打つとミスショットの確率が上がってしまいますが、あまり動かずに打つことができるトリプルスではミスショットが減り、楽しみながらラリーの感覚を掴むことができます。
このような理由からバドミントン初心者にもトリプルスはオススメです。
ダブルスの練習メニューとしてもオススメ
トリプルスでは対戦相手も3人いるのでオープンスペースが少なく、少しでも甘いショットを打つと相手にとってのチャンス球になってしまいます。
そのため、よりシビアな配球やコントロールが求められます。その環境で練習を行うことで、人数が1人少ないダブルスでは余裕をもってプレーをすることができるようになります。
また、トリプルスではダブルスとは違い戦況に関わらず常に前衛がいるので、必然的にラリーのテンポが速くなります。そのため、早いテンポでのラリーが求められるダブルスの練習メニューとしてトリプルスはオススメです。
トリプルスをやってみた感想
実際にライターの私がトリプルスをやってみたところ「打つところがない!」そして「展開が速いのになかなか決まらない!」と感じました。特に守っている側は相手が3人いるので、中途半端なショットを打つことができずかなり神経を使い疲れました。
個人的な見解になりますがトリプルスでは、守らずに攻めの球をミスしないよう安定的に入れていく戦術の勝率が高いと感じました。
大会開催情報
日本国内では、公益財団法人日本バドミントン協会の主催で全国バドミントントリプルス選手権大会が定期的に実施されています。
その他にも都道府県や市区町村単位での大会も多数実施されています。トリプルスは高齢者に適した種目であるということもあり「3人の年齢の合計が〇〇歳以上」や「チーム内で最も若いプレーヤーの年齢が〇〇歳以上」といった年齢制限が設けられている大会も多く目にします。
日本国外ではバドミントン自体の競技人口が多いロシアといった国を中心に、国際大会などが盛んに実施されています。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか。以上がトリプルスについての概要になります。
本文に記載した通り、トリプルスは1人当たりの守る面積が少ないので高齢者の方にもオススメですし、トリプルスを練習することがダブルスの練習にもなるので若い方の練習メニューの一つとして取り入れるのもオススメです。
私がコーチをさせてもらっているジュニアチームでも、ゲーム形式で楽しみながらラリーの感覚を掴むための練習としてトリプルスのゲームをメニューに取り入れており、子供たちからも人気のあるメニューの一つです。
この記事を読んでトリプルスに興味を持っていただけたらぜひ一度行ってみてください。
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