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【冬季オリンピック】もう一度みたい幻の種目!おもしろ競技5選!

冬季オリンピックの競技は大きく分ければスキー系、スケート系、そり系で、夏と比較すれば種目も少ないもの。そのため廃止になる種目もほとんどない気がしますが、実は消滅してしまった「幻の種目」がいくつもあります。
ここでは様々な理由で冬季オリンピックから消えた種目をご紹介します。

冬季オリンピック|幻の種目①スキーバレエ

スキーバレエはフリースタイルスキーの一種で、スキーを使ったフィギュアスケートのような競技

1988年のカルガリーオリンピック、1992年のアルベールビルオリンピックで公開競技として実施されました。

雪の上でジャンプや回転、ステップを披露するスキーバレエはかなり過酷な競技。頑丈なスキー板やポールが必要な上、体力的にもかなりハードルが高い上、一般の人にはどの技の難易度が高いのか分かりにくいとも言われました。

結局、大きな注目を集められず、「ジャッジが主観的になりすぎる」という理由もあって落選。その影響か競技人口が激減し、今では競技自体がほぼ自然消滅してしまいました。

冬季オリンピック|幻の種目②犬ぞりレース

1932年のレークプラシッドオリンピックで一度だけ行われた公開種目が犬ぞりレース

正式競技がまだ5競技14種目と少なかった当時に、公開競技3競技のひとつとして行われました。残りの2競技は、後に正式種目になった女子スピードスケートとカーリング。犬ぞりレースだけはこの後の大会には採用されず、幻の競技となっています。

オリンピックに参加したのは13チーム。しかしアメリカから8チーム、カナダから5チームという内容で、つまり参加は2カ国のみでした。

コースは市街から郊外を巡る約40キロで、2回走行して合計タイムを競うというもの。犬の数は7頭。途中で走れなくなった場合はソリに乗せて一緒にゴールするという優しいルールでした。

オリンピックでのレースは、地元アメリカの英雄セパーラ選手とカナダの絶対王者ゴダード選手の一騎討ちに。結果的にゴダード選手が優勝し、大会で最も盛り上がった競技となったそうです。

その後は1952年のオスロオリンピック、1994年のリレハンメルオリンピックでも非公式競技として実施されていますが、やはり競技人口が非常に少ないためか、公式競技には選ばれていません。

冬季オリンピック|幻の種目③スキージョーリング

動物に引かれる競技は、他にもありました。それはスキージョーリング。日本では馴染みのないこのスポーツは、スキーを履いて馬や犬に引かれ、雪上や氷上を滑るもの。水上スキーを雪の上で行うような競技です。

1928年にスイスで開催されたサンモリッツオリンピックでは、公開競技として実施。馬に引かれて凍った湖の上を滑りました。ところがこの競技の参加人数はわずか8名。そのうち7名が開催国スイスの選手で、当然ながら上位独占という微妙な結果に終わっています。

実はこの競技は近代オリンピックの父と呼ばれるクーベルタン男爵の希望で選ばれたもの。しかし、あまり盛り上がらなかったため、この一度だけで落選となりました。

ただし、競技としては今も一部地域では根強い人気を誇っています。かなりの速度となり、少しの失敗が大怪我につながるスキージョーリングはスリル満点。近年ではバイクや四輪バギーに引かれる進化版も登場して、ショースポーツとしても盛り上がっています。

冬季オリンピック|幻の種目④スピードスキー

スピードが出て危険な競技といえば、1992年のアルベールビルオリンピックで公開競技となったスピードスキーがその筆頭。

300メートルから400メートルほどの助走区間で加速し、その後の100メートルの計測区間の平均速度を競います。オリンピックでの優勝記録は時速229.299キロメートル。現在もワールドカップが開催されるなど欧米では人気の競技で、最高記録も時速250キロメートルを突破しています。

しかし、アルベールビルオリンピックの練習中に選手が死亡する事故が発生し、その危険性から公式競技にはなっていません。

冬季オリンピック|幻の種目⑤バンディ

日本に協会もあるバンディホッケーとサッカーを合わせたようなスポーツ

基本はアイスホッケーですが、パックではなくボールを使います。さらにゴールキーパーはスティックではなくでボールを受け止め、ゴールエリアの後ろはプレイ禁止、オフサイドルールがあることなどが、サッカーに似ています。

別名ロシアン・ホッケーとも呼ばれるこのバンディは、一説には約千年の歴史を持つスポーツ。実はアイスホッケーの前身となったスポーツだとも言われています。

しかしより人気の高いアイスホッケーと内容が似過ぎているからか、1952年のオスロオリンピックで公開競技になって以降は実施されていません。しかし、毎年世界選手権大会やワールドカップも開催されている隠れた人気競技でもあるため、いつか正式競技になるかもしれないと期待されています。

まとめ

競技人口が少ない、危険すぎる、微妙に盛り上がらないなど、様々な理由で冬季オリンピックの表舞台から消えてしまった幻の競技。消滅に納得できるものもあれば、ぜひ見てみたいと思わされるものもあったのではないでしょうか。

今後も新しいウィンタースポーツが誕生して、冬季オリンピックの新競技になるかもしれません。皆さんはどのような競技を見てみたいですか?

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でかむ

スポーツで人生楽しむ自然派ライター

筋トレとアウトドアをこよなく愛するライター。某FM局の作家時代、筋トレマスターに師事し、トレーニングブログを3年間で100本以上執筆しました。

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