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バレーボール選手の年収を徹底調査!海外との比較も!

バレーボールは世界で一番競技人口の多い人気スポーツとして知られています。国内での競技人口は2020年時点で約290万人、その中で本格的に競技としてプレーしている選手は約42万人です。

近年競技人口は下げ止まりで、国際大会での活躍やバレーボールを題材とした漫画が増えていることから、今後競技人口は増えていくのではないかと予想されます。

今回は、そんなバレーボール選手の収入について詳しく解説していきます。海外と日本の比較も調査しました。

日本のバレーボール選手の年収について

日本はバレーボールのプロリーグがなく、選手それぞれが企業の実業団チームに所属します。なので、他の競技のプロ選手とは違い、年俸ではなく一社員の給料としてお金が支払われます。

国税庁が調査した『令和元年分 民間給与実態統計調査』によると、2019年度の平均年収が436万円なので、日本のバレーボール選手もそれと同等か、成績を残せばプラスでインセンティブやボーナスが支払われる程度でしょう。

日本では2018/2019シーズンからプロリーグを構想したV.LEAGUEがスタートしました。V.LEAGUEで成績を残した企業の選手や、活躍した個人の選手はそれと比例して収入も高くなるのではないかと考えられます。

また、V.LEAGUEにはプロ契約をしている選手も数名在籍し、プロ選手は一年中バレーボールに専念しながらお金を稼ぐことができます。中でもトップ選手は、スポンサー契約料やメディア出演などの収入もありますが、それでも年収は約800万円〜約1,000万円ほどだと言われており、他の人気競技と比べると決して高いとは言えません。

海外のバレーボール選手の年収について

海外のバレーボール選手の年俸は、約1,000万円〜約1億円以上だと言われています。日本のプロ選手の年収が多くて約1,000万円ほどなので、やはり海外のプロ選手の方が収入は多いです。

ただし、他の競技のプロ選手と比べるとバレーボール選手は全体的に収入が低いです。その証拠に、世界的経済誌『フォーブス』のスポーツ選手年収ランキングに、バレーボール選手はランクインしていません。

バレーボールは男女の収入格差がない

一方で、バレーボールには他の競技によくある「男女の収入格差」がありません。プロリーグがない日本ではサラリーマンと同じ扱いになるため、男子選手と女子選手に大きな収入格差がないのです。

また、海外でも収入格差はなく、世界トップクラスのトルコリーグでは女子選手でも年俸億超えが多いです。世界的に見ても女性人気が高く、女性選手が活躍できる競技として、男女の収入格差がない競技であるといえるでしょう。

ちなみに、日本女子バレーボール界で最も人気のあった木村沙織選手は、トルコ1部リーグのワフバンクに在籍しているときに推定年俸1億円と言われていました。その後はガラタサライに移籍しましたが、ガラタサライ時代も年俸約3,000万円以上と言われています。

木村沙織選手の例があるので、日本人選手でも海外のトップリーグで活躍できるほどの実力があれば年俸1億円超えも夢ではありません。海外リーグへの挑戦は海外選手のスキルやプレーを吸収できるというメリットもあるので、海外リーグでプレーする日本人選手が増えると、日本バレーボール界の底上げにも繋がるのではないでしょうか。

バレーボール選手の収入が低い傾向にある理由は?

それでは、なぜバレーボール選手の収入は他の競技に比べて低いのか。理由は以下の2つが考えられます。

後進的なスポーツ
・他の競技に比べてファンからの需要が低い傾向にある

どうしてもバレーボールは「身長が高い人が活躍できるスポーツ」に見られがちです。実際にその通りで、ルール上身長が低い人が不利であることは周知の事実です。「バスケットボールもそうなのでは?」と疑問を持つ人もいると思いますが、バスケットボールはハンドリングのスキルやジャンプシュート、3Pシュートの精度で身長差を埋めれる要素があります。

前述のように、ほとんどの競技は体格差をカバーできる要素があるのに対して、バレーボールには体格差を埋めれるほどの要素がなく、身長が低い選手がトッププレーヤーになれる可能性がどうしても低いのです。

また、他の競技に比べてファンからの需要が低い傾向にあることも、収入が低いことにリンクしているでしょう。競技の人気は観戦需要観客動員、グッズの販売利益広告費等で決まり、それに伴って選手に還元されるのが普通です。国際大会がTVで放送されるときは盛り上がりますが、野球のペナントレースやサッカーのJリーグのように、毎日試合が行われても観戦するほどの人気がないのが現状です。これは日本だけに限らず、国を挙げてバレーボールという競技を推している国が少ないのも事実です。

バレーボールは後進的なスポーツ、ファンからの需要が低い傾向にあることから、選手個人の年収が低いと考えられるのです。

まとめ

日本ではバレーボールは学生や女性から人気のあるスポーツですが、競技として見るとそこまでファンからの需要がなく、選手の年収も他の競技に比べて低いのが事実です。

ただ、先述のように国際大会などでは国民が熱狂できるスポーツであるのも確かです。

今後はいかに日本人選手が海外リーグで活躍し、国内でのファンからの需要を高めることができるか、それがバレーボール発展の鍵になるのではないでしょうか。

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