2023年9月23日から10月8日まで中国の杭州市で開催されるアジア大会(アジア競技大会)。
アジアオリンピック評議会(OCA)が主催する「アジア版オリンピック」です。
オリンピックといえば、近年は大きなスポンサーがつくのが当たり前。
ではアジア大会にはどのようなスポンサーがついているのでしょうか。
今回は、アジア大会のスポンサー一覧をご紹介。
会場には日本ではあまり馴染みのない企業の電光掲示板や看板がズラリと並びますが、これを読めば理解できるはずです。
アジア大会杭州大会|スポンサーの種類
2023年9月から開催のアジア大会の正式名称は「2022年アジア競技大会」。
2022年の開催予定でしたが、中国での新型コロナの流行などを受けて1年間延期されました。
そのスポンサーは上のランクから順に、「公式プレスティージアス・パートナー」、「公式スポンサー」、「独占サプライヤー」、「非独占サプライヤー」の4種類に分かれています。
アジア大会公式プレスティージアス・パートナー一覧
中国で開催される今大会の公式プレスティージアス・パートナーは、多くの日本人には知られていない中国企業が中心。
しかし中国では誰もが知っている、世界的にもトップクラスの巨大企業がズラリと並んでいます。
中国電信
中国電信(チャイナ・テレコム)は中国最大の有線電気通信事業会社。
移動通信サービスや、産業用デジタルサービス、インターネットデータセンターなどのサービスも提供しています。
中国移動
中国移動(チャイナ・モバイル)は、中国の携帯電話事業会社。
契約者数は7億6000万人以上という世界最大の携帯電話事業会社となっています。
中国工商銀行
中国工商銀行は中国の国有商業銀行。
一般の日本人にはあまり縁のない会社ですが、実は2022年にアメリカの投資会社バークシャー・ハサウェイに抜かれるまでずっと世界の大企業ランキングのトップだった会社です。
時価総額は2140億ドル、売上高は2080億ドル、利益は540億ドル、保有資産はなんと5兆5200億ドル。まさに桁外れの巨大企業なのです。
長龍航空
長竜航空は、中国の航空会社。
東日本の人には馴染みがないかもしれませんが、中部国際空港と関西国際空港に就航しています。
アリババグループ
アリババグループは、中国を代表するテクノロジー企業です。
日本のソフトバンクグループとも関係が深く、通販サイトのAlibaba.com、AliExpress、動画配信のYouku、検索エンジンの中国Yahoo!など数多くの電子サービスを提供。
スポーツにも力を入れていて、アジア大会のほか、2028年までのオリンピックのワールドワイドパートナーにもなっています。
アリペイ
アリペイ(Alipay)は、中国のアリババグループの決済サービス企業。
世界最大規模のモバイル決済サービス会社となっています。
吉利汽車
吉利汽車(ジーリー)は、中国の自動車会社。
メルセデス・ベンツ(ダイムラー)やボルボの筆頭株主にもなっています。
またルノーやアストンマーティンとも提携。
アリババグループとも提携を結んで自動運転可能なEVの開発にも乗り出しています。
361度
361度は、中国のスポーツ用品メーカー。
ブランドの「361°」は中国で急速に知名度を上げ、雑誌「フォーブス」中国語版では「中国で最も成長が見込まれる企業100社」のひとつに選ばれています。
太平洋保険
太平洋保険は中国の大手総合保険グループ。
上海に本社があり、上海、香港、ロンドンに上場した最初の保険会社となっています。
安恒信息
安恒信息の正式名称は杭州安恒信息技術股分有限公司(DBAPPセキュリティ)。中国のネットワーク情報セキュリティ企業です。
BORNAN
BORNANの正式名称はBORNANスポーツテクノロジー。
スポーツイベントのTVグラフィックス、ビデオデータエンジン、解説者向け情報システムなど、スポーツの高精細映像配信サービスを行なっている企業です。
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アジア大会杭州大会|その他のスポンサー
公式プレスティージアス・パートナーは日本には馴染みのない企業がほとんどでしたが、「公式スポンサー」「独占サプライヤー」「非独占サプライヤー」にはもう少し馴染みのある企業もいくつか入っています。
キヤノン
公式スポンサーとなっているキヤノンはスポーツカメラマンの絶大な信頼を集めている会社。
これまでもオリンピックや各種ワールドカップなど多くのスポーツイベントを支え、その舞台裏でカメラやレンズのメンテナンスサービス、修理時の代替機提供サービスなどを行なってきました。
アジア大会でも前回の18回大会に続いてカメラのサービスセンターを会場内に設置。報道現場を支援します。
カメラやビデオカメラ、放送機器だけでなく、複写機やプリンター、医療機器でも大会運営をサポート。
このようにスポンサー企業は幅広い面で大会を裏側から支えています。
パナソニック
パナソニックは、生活家電の独占サプライヤー。
オリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーでもあるパナソニックは、アジア大会に生活家電製品とサービスを提供することで支援することになっています。
まとめ
多くの企業が支えているアジア大会。
中国で開催される今回の大会には、世界を代表する中国の巨大企業が名を連ねました。
次回2026年の開催は日本の愛知県。
こちらにはどのようなスポンサーが名乗りをあげるのかも楽しみです。
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